「JAPANESE IN PARIS」
僕たちもお取り扱いさせて頂いている様々なブランドは、日々当たり前に目にする事が出来、手に入れる事ができるようになりましたが、今回のイベントではその背景に様々なエピソードや努力があり、思いがあって成り立っている、という事に焦点を当てました。
パリにショールームを構え、ファッションウィークになるとそこで展示会を開く。
「日本から海外へ洋服を伝える」事を日々行い、そのショールームの名前が「JAPANESE IN PARIS」なのです。
「侍魂」と勝手に言っては怒られるかもしれませんが、その姿勢や洋服に対する熱い思いを、皆様と共有したく両氏にご協力頂きました。
本日は、NORTH WORKS 太田氏にお伺いしたインタビューをご紹介致します。
阿部(以下 阿)
太田氏(以下 太)
阿: 『本日は色々質問させて頂きたいと思います、よろしくお願い致します。
突然の質問になってしまいますが、定期的にフランスに行かれていますが
ずばり、太田さんが感じるパリの魅力とは。』
太: 『街並みや歩いている人、お店やレストランでもそうなんですけど流行りとかお洒落さと
は 少し違う空気感や佇まい、上手く言えませんがとても洗練された印象を受けます。
歴史的、文化的な背景も大きく関係あると思いますがオリジナリティみたいなものを強く感じます。
それと僕は芸術はよくわかりませんが古い建築物は詳しくないですけど単純に好きでパリの 街並みを見て歩いているだけでウキウキした気分になり、街角のカフェでコーヒーなんかを飲んでるだけでもたまに自分が自分じゃないような不思議な錯覚に陥ります。
パリって誰でもそういう風にうっとりさせる魔法かなにかがあるんだと思うんですよね。』
阿:「僕も新しい場所に行くとワクワクしますが、世界各国に行っている太田さんでも、パリに行く度その感覚になるって言うのはパリはすごく魅力的な場所なんでしょうね。」
阿: 『次の質問ですが、ジュエリーデザイナーになるきっかけなんだったのですか。』
太: 『やはり作る事が好きだからでしょうか。 僕は元々レストランコックをしたりガラス工芸を学んだり革細工をやってみたりと特にジュエリーデザイナーになろうと志して学校で学んだり修行したわけではないのです。
もちろん若い時からシルバージュエリーには興味はありましたが当時はユーザーとしての 意識の方が高かったです。
転機は20代の頃に凄く影響を受けたシルバースミスの方が亡くなってしまいその方の仕事を引き継ぎ、残したいと思いシルバーの作り方を学びはじめました。
自分の手を動かし正解や終わりがないものづくりは今も毎日が実験です。』
阿: 『様々なアクセサリーなどバイイングされている太田さんですが、その際にこだわっていることはありますか。』
太: 『こだわりかどうかはわかりませんがシルバージュエリーにしろ他のものでも自分の琴線に触れ、直感で素敵だなと感じれば仕入れます。売れるかどうかより自分がその物のどこに惹かれ心動かされたのかに興味があります。
蘊蓄も時には大切で必要な情報ですがあまり頭で考え過ぎないように訓練しています。』
阿: 『最後に今回の別注ブレスレットの作成に至った経緯を教えてください。』
太: 『今回のブレスレットはNORTHWORKS のインラインにあったモデルを気に入ってくれてArchスタッフからの要望で、より普段使い出来るデザインに変更できないかと相談を受けまして。細かく気の使う作業も多かったのですがArchの別注品らしい雰囲気を心掛けて作りました。是非手に取って試着してみて下さい。』
阿: 「今回の別注は僕自身ものすごく思い入れがあり、前回ご紹介したモーガンダラーを使用した1本。
「フランスからみたアメリカ」を意識して作成した1本は、まさにArchらしく仕上がりました。
元々、僕自身の個人オーダーで作成したところから始まったという背景もあり、格好良く仕上げてくださった太田さんには感謝しております。有難う御座いました。
後日、別注作品をご紹介させて頂きますので、ご期待下さいませ。」
NORTH WORKS 太田氏
明日は、rdv o globe 前淵氏のインタビュー内容をご紹介致します!
ARCH 阿部 近谷