S.E.H KELLY / Donkey Jacket
アメリカを象徴する労働着は?と聞かれれば多くの方は5 pocket Jeansと答えるのではないでしょうか?
ではイギリスを代表する労働着は?と聞かれたらなんとお答えするでしょう。
私の中では、当店にもあるチェンジボタン、スタンドカラーのワークジャケットはもちろんですが、Donkey Jacketが思い浮かびます。
“Donkey Jacket”とは1960年代に普及したイギリスのワークウェア。
重たいものを担いだりしても破けやほつれが起こりづらいように、肩周りや腕の一部をPVC(合皮)などで覆い、寒い場所で着用できるようにその他はウールメルトンを用いたジャケットです。
イギリスという国には様々なカルチャーが生まれ、今もなおファッションとして残り続けているスタイルがあります。
テッズ、モッズ、スキンズ、ルードボーイなど時代の変化と共に様々な変化を見せてきました。
その中でもこのDonkey Jacketを愛用していた集団が”スキンズ”と呼ばれた人々です。
スキンズは労働階級者を主として構成された集団だったため、それを象徴するような服を着ていました。
実は彼らはモッズにも深く関わっており、モッズから派生した集団でもあります。
労働階級というものをあやふやにしようとしたモッズに対し、スキンズは労働階級を強調、主張しました。
多くのスキンズは自分たちの地域・地元を愛し、フットボール(サッカー)の試合では、敵チームのサポーター達と争い事を起こす事もありました。
いわゆるフーリガンという存在や、反社会的イメージでメディア等にも取り上げられるようになっていきます。
話は少し逸れてしまいましたが、私達が非常に入荷を楽しみにしていたブランドから、そのDonkey Jacketをベースにした1着が遂に届きました。
Donkey Jacket
Color / BLACK
Size / XS , S , M , L
Price ¥173,800-
当時の労働着をS.E.H KELLYらしい上質な生地で再構築したジャケットは、男らしさの中に品の良さや色気を感じます。
ジャケット上部にはセイルクロスというヨットの帆などに使用される生地を採用。
非常にタフであり、軽く、防風性にも優れた素材です。
胸から下部、袖にはウールメルトンを使用しております。
目が詰まった生地は、保温性や柔軟性に優れた素材。
ジャケットと言えど、アウターとしてお使い頂ける保温力です。
そしてケリーといえばのホーンボタンも健在です。
良く見ると一つ一つ表情が違い、天然素材しか使用しないケリーらしさが垣間見えます。
この二つの生地を独特なカッティング、縫製で繋いでいるところにも目が奪われます。
肩に決まりがない作りは、ラグランスリーブのように肩周りの可動域を保ってくれます。
中にシャツ〜セーターなどを着ても肩が張ってしまう事もない為、見栄えもとても綺麗に見えます。
また、この手のフラップポケットですと、手を入れずらいという方も多いと思いますが、ポケット横にハンドポケットが別で付いています。
こういったデイリーウェアとして、機能的であるのも嬉しいポイント。
オーダーをしていた時からこのスタイルがしたくて、入荷を楽しみにしていました。笑
ドンキージャケット、開襟シャツと無骨なアイテムの組み合わせですが、柄や素材感を柔らかくし、自分らしく着るのを意識しました。
私は労働着として使用されていた背景があるジャケットなので、他のアイテムは品よくまとめました。
ワーク×ドレスのように相反するアイテムをあえて一点入れて、着ることもオススメです。
今もなおDonkey Jacketが愛され、製作されるわけはカルチャーに根深く関わり、時代を象徴するアイテムだからではないでしょうか。
背景がある一着ですが、それを抜きにしても非常に魅力的なジャケットです。
是非店頭にてご覧下さい。
Arch 市電通り 上田
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