当店ブログをご覧の皆様こんにちは。
今年も秋を感じる事なく、冬になってしまいそうな予感がしております。
中田です。
本日はSlopeslow(スロープスロー) Vol.1に続き、2型ご紹介させて頂きます。

Slopeslow
“LOPI SWEATER ZIP JACKET “

COLOR / NAVY
SIZE / M , L
PRICE / ¥176, 000- inc tax

手編みの柄物、求心状に輪で柄を編みこんでいく
”Lopi sweater”(ロピーセーター)
ノルディック（北欧の）という意味にはスウェーデン、ノルウェーなど他の国々も含まれギザギザした幾何模様を求心柄に編みこんでいくこの手編みのセーターは、アイスランドの伝統的なもので“Lopi sweater”と呼ばれていますが、一般的には“ノルディックセーター”とも呼ばれてもいます。

生地はYak(ヤク)とShetland wool(シェットランドウール)の混紡生地。
カシミヤの様な柔らかさと粗野感を併せ持つヤクに、シェットランドウールが持つ、張り、コシが合わさった素材感が魅力です。
ヤクとは、標高4,000m以上の山岳地帯に生息するウシ科の動物で、カシミア並の繊維の細さ、優れた保温性を持ち、柔らかく滑らかな肌触りが特徴で、カシミヤより粗野で上品でありながら、タフに着用できる。
正しく”育てるニット”といっても過言ではないニットではないでしょうか。

前開きのZIPジャケットで、ニットやスウェットに合わせるのも勿論、ジャケットの上からでも着用できる懐の広さも魅力的です。
引手のレザーもデザイナーの”B＆O”のお2人の手作りというところも温もりを感じます。

求心状の輪編みは継ぎ目ができてしまったりしますが、Slopeslowが作りだす手編みニットだからこそ、継ぎ目が無く、その技術を高さを実感していただけます。
伝統的なLopi sweaterと同じように、袖口と裾に柄を編み込んでおり、非常にバランスがとれ、重厚な存在感、肉感がありながらも”重い”ということはなく、身体にフィットし、肩に乗ることで重さを感じることなく着用が可能です。　　
それではコーディネートのご紹介です。

ブルーのニットに、ホワイトのパンツ、フラットなシューズを合わせフレンチなイメージ。
ヨーロッパの伝統的な着こなしで、ニットにニットを合わせるアンサンブルスタイル。
同色、同素材に合わせるのが一般的ですが、アルパカのハイゲージニットに、粗野感のあるヤクニットを合わせてもどこかエレガントな雰囲気で着用していただけます。
テーラードジャケットを羽織るかの様に”LOPI SWEATE ZIP JACKET”を合わせていただきたく思います。

ブリティッシュワークジャケットにブラックデニムを合わせ、ARCHらしいコンチネンタルなスタイル。
ヨーロッパの風を感じながら、アメリカの香りも感じていただけることでしょう。
ジャケットの上に着用しても違和感なく着用できます。
着用しているパンツも、実は入荷したばかりの”EURO LEVI’S”
自分ルールではないですが、ヨーロッパのLEVI’Sに、足元はモディファイドラストのALDENを。
ワークウェアをエレガントに感じる、ARCHらしいワークスタイルだと感じてしまいます。
私自身とても気に入っているスタイルです笑
お次はこちらのご紹介です。

“COWICHAN SWEATER”

COLOR / MARRON
SIZE / M , L
PRICE / ¥165,000- inc tax

ヤクと上質なラムウールを、奥行のあるカラーに仕上げるために何色も色を掛け合わせて撚糸したオリジナルの糸を使って、日本国内で一枚一枚手編みで編んだニット。
今回は新色のMARRON(マロン)をオーダーしています。

新色のマロンは、別注色で作ったブラウンのヤクに、沢山のラムウールのカラーの掛け合わせを試作して、沢山の編地を編むということを繰り返して、辿り着いたというB＆Oお2人の渾身のカラーです。
何色もの糸をブレンドして撚糸したSlopeslowオリジナルの糸を使用することにより、ランダムな色のミックス感が目を惹く奥行きのあるカラーに仕上がっております。
ツイードのようなカラーをイメージしているとのことで実物を見ていただくと”まさに”と感じていただけることでしょう。

手編みならではの温かみと迫力のある質感で、日本国内にて一枚一枚手編みで仕上げられたこちらのニット。
2kg近い重量を持つがっしりとした堅牢な質感は、編み手が嫌がる程に目を詰めて編まれているゆえのものです。
しかし”LOPI SWEATE ZIP JACKET”同様、重さを感じないのは自重で垂れずに、メルトン素材の様な保形性があるからこそ。
着た時の”張り感”と”フォルム”を感じていただけることでしょう。

”B＆O”のお2人のHPの文章の中で心に響いた言葉がありましたのでご紹介させていただきます。

人の手で編んだものにしかない「ゆらぎ」がある。
自身の好物である「コロッケ」で例えると、生産ラインで作られたものは味にムラはないが、家で手作りしたものは芋のつぶし加減や野菜の大きさにムラがあったりする。』
ただそのムラがたまらなく美味しい。

正しく、その通りだと。
大量生産では感じることのできない”モノ”
時代と共に変わりつつある洋服への価値観。
一つの“モノ”を大事に長く“ワークウェアのようなニットウェア”
時を超えても愛される最高のニットを是非ご覧いただきたく思います。
それではご来店お待ちしております。

ARCH 南青山
中田

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