Slopeslow order event at ARCH 南青山 ”Exclusive Item”
皆様こんにちは。
今週木曜日に控えた
Slopeslow order event at ARCH 南青山
本日は前回のブログでもチラッと触れた別注アイテムの詳細をご紹介して参ります。
当店としても初となる今回のイベント。
実は、ARCH南青山店がオープンした昨年12月。
店舗として第一弾となる別注商材には”ある色を落とし込みたい。”と
決めておりました。
写真はARCH南青山店フィッテングルームのカーテン。
フレンチヴィンテージのリネン素材を岡山の染工場でインディゴ染した拘りのカーテンとなっております。
この染めの際にイメージした色味が”鉄紺”〜(鉄色がかった紺色の事で、僅かに緑みを帯びた暗い青色。)
この”鉄紺”というカラーはARCH南青山店がオープンする際、
当店のイメージカラーとして弊社オーナー山内がセレクトした色です。
深い青色からインディゴの染料を連想させる鉄紺というカラー
フレンチワークの匂いも感じ取れるとてもARCHらしい色味だと私自身感じていた為
店舗オープン時から私の中で最初の別注アイテムは鉄紺カラーの物を。と決めておりました。
別注案はすぐに決まり、早速SlopeslowデザイナーB&Oのお2人に連絡。
ヴィンテージリネンのカーテン写真をお送りした後、鉄紺カラーとARCH南青山店の関係性をお話ししてみました。
そして、某ブランドでインディゴ染のコットンセーターがあることから
それをウール素材で出来ない物かと、、
「ウールをインディゴ染することは可能でしょうか?」と質問してみました。
質問の答えはウールのインディゴ染は現状不可能であり、後々調べたところ生地業界ではウール×インディゴ染の相性は良くなく、自分の無知さを恨むと共に、頭を抱えました。
そんな中、電話口でデザイナーB氏が
「オリジナルでニット素材を作っているので、糸のミックス感でインディゴ染の鉄紺を再現することは可能ですよ」とご提案下さりました。
そこから直ぐに、別注アイテムとして鉄紺カラーで製作したいニットのモデル、鉄紺カラーのイメージを入念に打ち合わせ。
3週間ほど経った頃にニットのサンプル素材が送られてきました。
まさにイメージしていた通りの鉄紺のカラーリングで編まれたニット素材は
本当にインディゴ染では無いのか?と疑ってしまう程深く綺麗な色味の物でした。
今回この鉄紺カラーを落とし込めるニットは3型。
ARCHがSlopeslowを取り扱う際
一番ARCHらしいニットだという事で取り扱いスタート時から展開している。
“GOB SWEATER”
そしてブランドの顔とも呼べる”cowichan sweater” と “yoke top turtle neck sweater”
初めてB&Oのお二人にお会いした時、ご夫婦で”cowichan sweater” と “yoke top turtle neck sweater”を着こなされていた姿にやられてリクエストしたモデルで御座います。
今回のオーダーイベントではこの3型に鉄紺カラーの別注素材を乗せてオーダー頂ける機会となっております。
下記は先日のインタビューブログで割愛させて頂いた別注素材に関する質問です。
素材に対する並々ならぬ拘りを感じられるアンサーを頂きましたので是非ご覧ください。
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今村「今回使わせて頂く別注素材についての詳細。制作に纏わるブランド側のエピソード等もあればご一緒に伺わせて頂いても宜しいでしょうか?。」
デザイナーB氏「わたしたちのプロダクトは全て日本で生産しており、カウチンセーターは日本の編み手の方々によって手編みで制作されています。現在、手間と時間のかかる手編みのニットの生産はコストや編み手の減少など様々な理由から、工賃の安い国での生産が主流で、ロットが必要なそうした生産背景や生産方法はわたしたちには向いていません。幸い日本にも減少しているものの、まだ編み手の方々がいらっしゃって、その灯を消したくないという思いもあります。
安い労働力に頼るのではなく、編み手の方々や工場に、仕事としてのきちんとした対価をお渡しするためにも、価値のある良いプロダクトを制作して認知してもらいたいという真摯な想いも秘めながら、日本生産にこだわっております。
”カウチンセーター”と”ヨークトップタートルネックセーター”に使用した素材はラムウールとヤクをミックスした糸です。
Slopeslowは丈夫で長く愛用できるワークウェアのようなニットウェアを目指しているので、型崩れしにくくフォルムを保つためのラムウールをベースにして、カシミヤのようなタッチを持ちながらもより粗野なニュアンスを感じさせるヤク(ウシ科の動物)を加えることで、カジュアルになり過ぎずどんなシーンにも適応する大人のためのユーティリティ・セーターに仕上げたつもりです。
カラーも特徴的で、何色もの色を掛け合わせて深み、奥行のある色に仕上げています。
ARCHさんの別注カラーである鉄紺も、黒~ネイビー、ブルーの数色の糸を掛け合わせて、黒ずんだインディゴのようなカラーを表現しています。手に持つとずっしり重い、重すぎる、重量感のあるセーターなのですが、アウターとしての防寒性、防風性も考え敢えてこの重さに仕上げています。
ただ、限界まで目を詰めて編んでもらっているので、着用時に自重で垂れることもなく、肩に重さを感じない作りにしています。皆さま「着ると重さを感じない」と言ってくださいます。
編み手の方々からは「腱鞘炎になる」と苦情がありますが、、(笑)
もう一つのゴブセーターに使われる素材、【Hard twisted Shetland wool】は「ワークウェアのように、タフで長年愛用できるユーティリティ・ニットウェア」Slopeslowのコンセプトを体現する素材で、制作したわたしたちも大好きなシリーズの一つです。
種特有の差し毛がチクチクするなど苦手な方も多い紡毛のシェットランドの糸ですが、生育地域の風土に合った防寒性や丈夫さがあり、ガーンジーセーターやアランセーターなど海風を凌ぐ漁師のためのセーターにも使用されてきました。
丈夫さ、コシの強さを持つシェットランドの糸に極限まで強く撚りをかけて、カリカリのドライなタッチに仕上げた糸をOが開発したのですが、マニアック過ぎて中々理解されにくかったその糸の良さを最大限に生かしたプロダクトになっていると自負しております。強く撚りをかけることで生まれるキックバック性の良さは、洗っても型崩れしにくい丈夫さに。ガンガン洗って着用できます。また、極限まで撚りをかけることで、チクチクの原因の差し毛が撚りに巻き込まれ、肌に当たる差し毛が減り着心地が良くなりました。ミリタリーセーターのようなカリカリしたタッチは保ちながらも、着心地の良さも両立しています。
もう一つのメリットは毛玉がほとんどできない事。毛玉問題はニットが長く愛用されにくい原因の一つなので、丈夫で長持ちを体現するための大きな要素です。
この素材のシリーズのデザインはミリタリー要素を取り入れているのですが、ミリタリーのセーターは防寒用のアウターインとしての着用を想定して作られているため、結構細身で縦長なラインのものが多く、ガリガリした素材感と相まって着にくいものが多いのですが、このシリーズではより現代的に着やすいゆとりのあるシルエットや、ミリタリーアイテムにはないカラー展開で制作しています。
裾や袖口のリブが長めなのは古着好きのわたしたちの好みなのですが、しっかりキックバックして留まってくれるリブ使いは、丈夫で長持ちのためのディテールでもあります。デザインのモチーフとしている米海軍の水兵の為に作られた通称“GOBセーター”のオリジナルカラーはネイビー。インラインでは制作していないネイビーカラーが今回のARCHさんの別注、”鉄紺カラーで”実現しました。
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当店初の別注に相応しいスペシャルな素材を作って頂き実現した
鉄紺インディゴカラーのセーター。
各アイテム限定着数にて期間内でオーダーを承らせて頂きます。
(全てオーダー限定での別注アイテムとなっております。)
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cowichan sweater ARCH南青山 EXCLUSIVE
COLOR / 鉄紺
SIZE / S ,M ,L
PRICE / ¥165,000-inc tax
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yoke top turtle neck sweater ARCH南青山 EXCLUSIVE
COLOR / 鉄紺
SIZE / M
PRICE / ¥101,200-inc tax
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GOB SWEATER ARCH南青山 EXCLUSIVE
COLOR / 鉄紺
SIZE / S , M , L
PRICE / ¥36,300-inc tax
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(イベント詳細)
Slopeslow order event at ARCH南青山
2/23(木)~2/26(日)
12:00~20:00
税込で
¥10,000-¥49,999 の場合¥10,000-
¥50,000-¥99,999 の場合¥20,000-
¥100,000-¥149,999の場合¥30,000-
¥150,000-¥200,000の場合 ¥40,000-
を内金としていただきます。
※全額払い希望のお客様は全額可能、¥200,000-以上は一律20%を内金としていただきます。
※ご不明点御座いましたらお気軽にお問い合わせ下さいませ。
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明後日からのオーダーイベントにて是非、ご覧下さいませ。
皆様のご来店お待ち致しております。
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ARCH 南青山
今村
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ARCH南青山 instaglam (https://www.instagram.com/arch_minamiaoyama/)
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