DRESS&ARCHIVES / TWEED JACKET HARRIS TWEED
『冬に向かうとツイードのジャケットが恋しくなる。本物のツイード・ジャケットがあれば、一冬はこれだけで事足りるくらいだ。(加藤和彦 著 / エレガントの流儀より)』
ブログをご覧の皆様、こんにちは。
今回は10/27(fri)から発売する、弊社のドレスレーベル
“DRESS&ARCHIVES”からツイードジャケットの紹介です。
英国の古き良き時代、1960年代のツイードジャケットをARCHの解釈でモディファイし、日本国内でも数少ないハンドテーラーリングを多用するスーツ工場にて、僕らが理想とする「ツイードジャケット」を製作いたしました。
18世紀後半のイギリス・スコットランド。
降雨量が多く、気温も低い中で生活していくために、現地の農民たちが生み出した織物が”ツイード”です。
後に、貴族たちの娯楽(ハンティング等)の際に着用するウェアに使用され、現代ではトラッドマンたちの秋冬の装いに、欠かすことのできないアイテムになっています。
“ハリスツイード” ・“ドニゴールツイード”・ “シェットランドツイード”
ツイードと一括りに言っても、細かい生産地で微妙に違いがあります。
上記の3種類が非常に有名ですよね。
今回のツイードジャケットに使用されている生地は、唯一商標登録されている”HARRIS TWEED”を使用しています。
HARRIS TWEEDは、イギリスの国家制定法によって守られている世界唯一の生地で、生地を織りあげる島や、使用する原料(ピュアヴァージンウール)が指定されており、HARRIS TWEEDを織り上げるのは、島の織り手の自宅とし、全て人力による手織りである。という定義が定められております。
条件を満たしたものだけが、最終的に商標登録である検印が押され、”HARRIS TWEED”と名乗る事が許されます。
チョイスされたのは、最も汎用性が高いチャコールグレーの色味。
単調なワントーンではなく、様々な色味のグレーや白や黒の糸が複雑に混じり合い生まれる深みがあります。
3つのバスケットボタンから成る浅めのVゾーンに、2つのフラップポケットと箱ポケ、やや深めのセンターベント、緩やかにシェイプしたウエスト。
アメリカの50’sに見られる3パッチポケットのスポーツコートよりも、ややクラシックなディテールが粗野なツイードと合わさり、より日本人の体型やライフスタイルにマッチしたものになっています。
それに加えて、アームホールの位置やカマの深さなどは、既製品でありながらオーダーメイドのようなフィット感を意識しています。
段返りボタンではないですが、真ん中のみボタン掛けor上2つボタン掛け、どちらでも絶妙なスペースのVゾーンになるのも魅力の一つです。
『ツイードなんて、買って直ぐ着るものじゃないよ。3年くらい軒下に干したり雨ざらしにして、くたびれた頃着るんだ』
かの有名なジャパニーズジェントルマン、白洲 次郎氏の名言です。
そんな名言が生まれるほど良い意味で、適当に気張らずお付き合い頂けるジャケット。
普段あまりラペルのテーラードジャケットを着ないという方にこそ、オススメしたい1着。
冠婚葬祭に向けたフォーマルウェアではなく、あくまでカジュアルジャケットとしてのご提案です。
次回のブログでは、3名のスタッフそれぞれの視点で考えた、”ツイードジャケットスタイル”を紹介いたします。
ARCH南青山 小見野
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