forme d’expression 25AW / LINEUP Vol.1
【forme d’ expression (フォルメ デ エクスプレッション)とは】
イタリアのペルージャに拠点に活動する、イタリア系韓国人Koeun Park氏によるブランド。
彼女はフランスの名門服飾学校でファッションデザインを専攻し、「モードの帝王」という異名を持っていた黄金期の”GIORGIO ARMANI (ジョルジオ アルマーニ)”でデザイナーとして活躍。後にヘッドデザイナーの地位にまで上り詰めます。
また、ニューヨーク発のブランド”Donna Karan (ダナ キャラン)”でも、メンズ・ウィメンズともに幅広くデザイナーを務めました。
ファッションデザイナーとしてエリート街道を歩いてきた、Koeun Park氏は2004年の夏に独立。
彼女自身のファーストコレクションが”forme ‘d expression”なのです。
名だたるメゾンブランドの生地を手掛ける生地メーカーに対して、毎シーズン生地を特注しており、他にない唯一無二のファブリックには毎度感動してしまいます。
また現代的なコンピュータパターンを使用せずに、古典的な技法であるドレーピング(立体裁断)を用いて製作されています。
平面的な生地を人体や人体模型に直接当てながらカッティングを行うことで、美しいシルエットやドレープを作り出すことができるのです。
圧倒的な生地とパターンメイク。
この2つの要素により構成されるクラシックな洋服たちは、単なる衣服の枠組みを超えた衝撃を与えてくれます。
いわゆるモード・アルチザンブランドに属する”forme d’expression”ですが、僕たちはヴィンテージのワークやミリタリーウェア、rdv o globeやKLASICAといったドメスティックのデザイナーズブランド、はたまたBONCOURAやOUTILといったヴィンテージに焦点を当てながら、時代にあった提案やさらなるクオリティを求めてモノ作りを行っているブランドたちと組み合わせる。
こういったアプローチでこのブランドを提案しているショップを、僕はARCH以外に知りません。
そんな”forme d’expression”から2025年秋冬の新作コレクションたちが到着いたしました。
今回のブログから3回に分けて、紹介できればと思います。
MODEL : RELAXED SHIRT
FABRIC : VIRGINE WOOL 100%
COLOR : BLACK
SIZE : S , M , L
PRICE : 121,000- inc tax
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秋冬のセレクトとしては久々となるシャツ品番。
しなやかで柔らかいウール素材でいて、若干の透け感が色気を醸し出している”RELAXED SHIRT”
上品かつモダンな1着ですが、ブラックのCPO SHIRTと考えるとARCHらしいセレクトとしての説得力が増します。
フランネルシャツ感覚で、シャツとのレイヤードやジャケットのインナーに組み込んでみてください。
シンプルな装いに大人の余裕を追加してくれる、ありそうでない”forme d’expression”ならではのシャツです。
MODEL : ARC PANTS
FABRIC : COTTON 98% , ELASTANE 2%
COLOR : CHARCOAL
SIZE : S , M , L
PRICE : ¥110,000- inc tax
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“forme d’expression”らしい素材感と、パターンワークが秀逸なイージーパンツ”ARC PANTS”
コットン98%、残りの2%にエラスタンという化学繊維を混ぜることでがっしりとした生地感に軽さと微量な伸縮性をもたらしてくれます。
一見、普通のフェードブラックのようですが全身をよく見ると、パッチワークのように格子状の生地がつながり合って構成された唯一無二の生地。
ドレーピングの妙が直に反映されたシルエットは、歩行時の膝の屈曲の際に生地を無理やり引っ張るのではなく、生地の方が勝手に付いてくるようなノンストレスな履き心地です。
スウェットパンツをグッとモードに寄せたような、なんとも形容し難いですがシンプルに格好良い。
自由なコーディネートを通して、ブランドの世界観をしっかりと感じて頂けます。
MODEL : WORK JACKET
FABRIC : VIRGINE WOOL 75% , POLYAMIDE 20% , CASHMERE 5%
COLOR : BLACK
SIZE : 46 , 48 , 50
PRICE : ¥187,000- inc tax
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最後はフレンチワークのカバーオールをベースに、”forme d’expression”の得意としている生地やパターンメイクを組み込み、モードとして昇華させた1着である”WORK JACKET”
ヴァージンウール・ポリアミド・カシミヤの混紡素材が使用されており、メルトン生地ながらも美しいドレープがあり軽量です。
ヴィンテージのワークジャケットと比べて、ステッチもミニマルで上品。
首裏や袖・裾裏の擦れやすいポイントには、Koeun Park氏の古巣を想起させるような裏地が施されています。
なんといっても着用した際の着心地と見え方が特徴的です。
まるでテーラードジャケットのような肩から首にかけて吸い付くような「のぼり」を、ワークジャケットで味わうことができます。
上品さと良い意味での粗野感を併せ持つメルトン生地と、テーラードジャケットのような着心地。
矛と盾のような要素が掛け合わさることで、僕たちが提案しているミリタリーやワークといったベーシックウェアとの良く馴染みます。

いかがでしたでしょうか?
ニッチなブランドではありますが、非常に素晴らしいブランドですので是非たくさんの方に見て頂きたいです。
明日はスタッフ小島が、LINEUPブログをお届け予定です。
乞うご期待くださいませ!
ARCH南青山
小見野