Arch Sapporo / BRITISH WORK JACEKT
“Arch Sapporo”
古き良き伝統やスタイル(デザイン)を現代および後世に残すため、イギリスにルーツのあるスタイルやデザインにフォーカスして、ミリタリーやワーク、アウトドアといった様々なジャンルの名品を紐解き、ARCHの解釈で再構築し新たなる価値を付加して蘇らせるプロダクト。
その際に、英国の素晴らしい生地を使用したり現地のファクトリーで縫製を行うことで、単なるビジュアルの模倣ではなく、まるで当時の雰囲気や佇まいを宿した洋服作りを行っています。
その”Arch Sapporo”で提案し続けているアイテムの一つで、ROYAL NAVY(イギリス海軍)の作業着として支給されていたワークジャケットにいくつかの要素を掛け合わせ製作したBRITISH WORK JACKET。
個人的にも大好きなこのジャケットに、新色が加わり再リリースいたします!



MODEL : BRITISH WORK JACKET – MADE IN ENGLAND
FABRIC : COTTON DRILL by BRISBANE MOSS
COLOR : COCOA , NAVY
SIZE : S , M , L , XL
PRICE : ¥91,300- inc tax
オンラインショップはこちら (CACAO , NAVY)
上記でも触れましたがデザインベースになっているのは、1940年代ごろROYAL NAVYに支給されていたワークジャケット。そこに同じ英国の別職種たちのワークジャケットのディテールをミックスしています。
絶対的な元ネタというものはなく、当時の鉄道員たちはこんなジャケットを着ていたのではないか?という想像で製作した、僕たちが格好良いと思うレールウェイジャケットです。
これまではNAVY・NATURAL・KHAKIの3色でしたが、そこにCACAOという新色が加わります。
英国の老舗テキスタイルメーカーであるBRISBANE MOSS社のコットンドリル生地を使用しており、これからの季節の装いに抜群に合う濃いブラウンカラー。けれどコットンらしいやや白抜けた色合いはコーディネートが重たくなりすぎず絶妙な塩梅です。
そして、いい意味でドリル生地らしからぬ起毛感と光沢による品の良さはさすがの一言。
実はこのCACAOという色は、ヴィンテージにも実在するカラーだと弊社代表に教えてもらいました。
様々なヴィンテージの個体をサンプリングし、納得がいくまでパターン修正を行っているので着用した際に体に吸い付くような着心地は最高で、ワークウェアであることを忘れてしまうほどエレガントです。




3パッチポケットのスタンドカラーの仕様。
ボタンは全て1940~1950年代ごろに生産された、デッドストックのチェンジボタンを見つけて使用しています。
一切無駄のないシンプルなデザインです。
それでも見た瞬間に格好良いと思えるのは、生地と仕立てが良いからに他なりません。
過去にこのジャケットを紹介したブログの際にも書いていますが、僕はこのジャケットをお客さんの時に見てARCHというショップに惚れました。




弊社代表の山内と”Arch Sapporo”や”MSG&SONS”といった弊社レーベルの生産担当を担っているスタッフが、先日の海外出張の際にこの”BRITISH WORK JACKET”や過去に発売した”BRITISH VENTILE PARKA”、”DUFFLE COAT”などの生産を請け負ってくれている工場へ実際に足を運んだそうです。
革靴の生地として知られるノーザンプトンを超え、サッカーのクラブチームで有名なマンチェスターの手前に位置するバーミンガムにこの工場はあります。この地はかつての産業革命の中心地でもあるのです。
僕たちが生産を依頼している工場はかつて、”BARBOUR”や”GLOVERALL”、”LOUIS LEATHER”といった洋服好きなら誰もが知るブランドのOEMも行っていた背景を持っています。
しかしそういったビッグブランドはコストを抑えるため、どんどん外国の工場に生産ラインを移しているのが現状です。
それの良し悪しがどうというわけではなく、歴史があり腕の良い工房が仕事にありつけずにどんどんと閉鎖に追いやられている状況が遺憾であり、僕たちのプロダクトはクオリティを追求すると同時に彼らの素晴らしい仕事を後世に伝えるため、少しでも力になればという想いも持ってモノ作りを行っています。


安心感のある肉感のコットンドリルは、ブロードからフランネルといった様々な生地のシャツやスウェット、ハイ〜ミドルゲージのセーターまで幅広く着合わせることができるので、売り文句ではなく真夏以外の3シーズンでしっかりと楽しむことができます。
このジャケットに色落ちしたジーンズや、M47やベイカーパンツといったミリタリートラウザーズの合わせは、まさにARCHスタイルを体現したコーディネートです。
決して華美なアイテムではないですが、毎年このジャケットを着ると地に足がつき、等身大の自分を最高に格好良く演出してくれる。そんな一着です。
マイベーシックウェアとして、是非ワードローブに加えてみてください。
ARCH南青山
小見野