VINTAGE DROPS from Paris ー 英国人の暮らしを支えるバブアー。

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いよいよ今週末、選りすぐりのヴィンテージウェアが大量入荷いたします。

今回の入荷の目玉のひとつ、それは「BARBOUR」。

この度、70年代黄タグ期から90年代 3ワラント期のものまで、
年代・モデル様々に、コンディション抜群の個体を取り揃えました。

今日のブログでは、今回一斉放出するBARBOURのモデルとともに、
英国人の暮らしを支え続けたBARBOURの歴史の大まかな流れを辿ってみたいと思います。

1896年、イングランド北東部サウスシールズにて産声を上げたBARBOUR。

北海に面し、全長118メートルの大きなタイン川河口に位置するこの港町には
多くの漁師や水夫、港湾労働者たちが生活しており、
そんな彼らが厳しい寒さや悪天候の中で働く状況を目の当たりにした
創業者ジョン・バブアーは、彼らの身を保護する作業着の開発に着手する。

そうして誕生したのが、バブアーの代名詞ともいうべき、
高密度で織られたコットンクロスにワックスを染み込ませた生地を使用したアウターウェア。

防風・防水、そして耐久性に優れた生地は当時としては革新的で、
BARBOURのアウターウェアは瞬く間にサウスシールズの労働者へ広まっていった。

20世紀に入り、小さな港町からスタートしたバブアーはついに世界進出に乗り出す。

ブランドの名を一躍世界に広めるきっかけとなったのが、
1936年、「INTERNATIONAL SUIT」の誕生だ。

スタンドカラー、フロント4ポケット、
斜めに取り付けられた左胸ポケットというアイコニックなデザイン。
漆黒のヘビーウェイトワックスドコットンクロスは迫力満点。

そのころには三代目のダンカンにブランドは引き継がれており、
彼は熱狂的なモーターサイクルファンであった。

当時英国ではトライアルレースの世界大会が開催されるなどモーターサイクルスポーツが空前絶後の大ブーム。

自身もサイクリストであったダンカンは、どんな気候条件でも快適かつスピーディにバイクを運転できるスポーツウェアの開発に取り組み、完成させたのがこのモデルであった。

以来「INTERNATIONAL SUIT」は多くのバイカーたちの支持を獲得する。
銀幕の大スター、スティーブ・マックイーンが1964年、東ドイツで開催された耐久レース「ISTD」にアメリカ代表として出場した際に着用したことはあまりにも有名な話だ。

二度の世界大戦期、「ワックスドコットンクロス」を活用し、
英国軍兵士の命を守るミリタリーウェアの製造を担ったバブアー。

戦後、ブランドの転機となったのは 1960年、
「SOLWAY ZIPPER」の誕生だ。

僕が一番好きなモデル。
チンストラップを留め、ウエストベルトをギュッと絞って
着たときのシルエットがとてもカッコいい。

乗馬や狩猟といったカントリースポーツ用のフィールドジャケットとして開発され、
ヘビーウェイトのワックスドコットンクロス、コーデュロイで切り替えされた襟、
大きなフロントポケットなど、
BARBOURのワックスジャケットのデザインの基礎を確立したという意味で、
「SOLWAY ZIPPER」はブランドの画期を成した、非常に重要なモデルといえる。

カントリースポーツをこよなく愛する英国王室や上流階級がこぞってBARBOURのジャケットを着用するようになり、
こうした英国服飾文化への貢献が認められた同社は、1974年にエジンバラ公より初のロイヤルワラントを授与。
続いて、1984年にはエリザベス女王から、1987年にはチャールズ皇太子からロイヤルワラントを授かり、
名実ともに英国を代表するカントリースポーツウェアブランドしての地位を確立する。

こうしたカントリースポーツジャケットの開発・改良の流れの中で80年代に生まれたのが、
今日ブランドの定番に位置付けられる「BEDALE」「BEAURORT」「BORDER」の三大モデル。

地に着きそうなほど長い着丈。
佇まいが渋い。

こちらの乗馬用に開発されたロングコートモデル「BURGHLEY」もその頃に生まれたモデルの一つ。
かのダイアナ妃もこのモデルを着用したことで知られている。

上流階層向けのカントリースポーツウェアブランドとしての不動の地位を獲得したBARBOUR。
2000年代以降は一般層へと普及し、カジュアルなアパレルブランドとして認知されるようになる。
BARBOURのワックスジャケットは、よりタウンユース向きの定番ウェアとして
世界中の幅広い世代が着用するようになった。

オーセンティックなアウターづくりもお手の物。
バブアーの底力を感じる。

こちらの「3/4 COAT」はBARBOURとしては珍しいタウンユース用のアウターで、
比翼ボタンフライ&フロントポケットを備えたソリッドなデザインが特徴的なステンカラーコート。
実はブランドの中でも古いモデルで、
70年代に生まれてからマイナーチェンジを繰り返した。

こんなに状態の良いものは見たことがない!

こちらはライトウェイトワックスドコットンクロスを使用した、
フード一体型のレインパーカー「DURHAM」。

アメリカのマウンテンパーカーとはまた趣を異にする一着で、
雨量の多い英国ならではなモデル。

簡単にではありましたが、こうしてBARBOURの歴史を辿ってみると、
BARBOURはまさに英国の歴史とともに歩んできたブランドであり、
英国の暮らし・文化を下支えしてきたことが分かります。
このブログをお読みになった方に
BARBOURの魅力が少しでも伝わることを願っています。

ご紹介してきたように、今回まとまって入荷するBARBOURたちは、
まさに玄人好みのラインナップ。
僕自身大変興奮しております!
どれも今となっては大変希少なモデルばかり。
気になる方は是非店頭でご覧ください。
週末、皆様のご来店をお待ちしております。

ARCH南青山
大久保