日本古来からの素材のシャツ
6月が迫り、いよいよ梅雨入りが目前です。
今季は特にお勧めしている“リネン(麻)”を使用したアイテム。
麻は天然繊維の中でも最高の硬度を持ち、放湿性にも優れるまさに日本の梅雨のためにあるかのような素材です。
日本での麻の歴史は古く、縄文時代から土器に模様を付けるために使用されていたとされます。
その後、様々な繊維のもとになり我々人類の発展の中で重要な存在であったと様々な文献に記されているほど。
昨今、時代は変わり、綺麗なものをできるだけ身につけることが良しとされ、シワのある服などもってのほか!と言うことで、快適に過ごすためにはテクノロジーを駆使した化学繊維が選ばれることが当たり前になりました。
化学繊維のほとんどは石油系燃料から作られることが多く、有限資源から作られています。
だからこそSDGsなど様々な取り組みで持続可能な取り組みを行うブランドも多いわけですが、そうなった原因の一つでもある、“無駄な大量消費”。
大量消費を促すために大量生産され、そうして環境汚染、地球温暖化が進み、今まで当たり前に手にできていた上質な天然繊維が今では採れなくなりつつあります。
代表的なコットン(綿)やリネン(麻)などの超長繊維の物が育たなくなっており、生地値が今までの倍になってしまいました。
そういった危機的状況に警鐘をならすべく、今回Ireland(アイルランド)の名門シャツメーカーJames Mortimer(ジェームスモルティマ)を紹介いたします。
生地やディテール紹介は過去ブログをご覧ください。
1894年 アイルランド ドネガル地方にカスタムシャツメーカーとして設立された『James Mortimer 』。
全てのシャツの1枚1枚が「CRAFT」として作られることを信念に、「上質なシャツ」のディテールを守り続けてシャツを作り続けています。
創業から現在に至るまで同族経営を貫く老舗のシャツメーカーで、
OEM生産にて様々なメゾンブランドのシャツを手掛けていたことで業界内でも非常に有名でございます。
ブランド定番のアイリッシュリネンを使った生地のラインナップが、当店でもご好評頂いているシリーズです。
秋冬時期に合わせて厚地のHEAVY LINEN(ヘヴィーリネン)を仕入れて展開していますが、今回の紹介は通常の厚みのリネン生地のものをご紹介いたします。
JAMES MORTIMER / OPEN COLLARED SHIRT
COLOR / BLACK
SIZE / 42 , 44
PRICE / ¥31,900- inc tax
※オンラインショップはこちら
JAMES MORTIMER / LONG SLEEVE REGULAR SHIRT
COLOR / BABY BLUE , SANDLE WOOD , WHITE
SIZE / 40 , 42 , 44
PRICE / ¥34,100- inc tax
※オンラインショップはこちら
100年以上続く、信頼のおけるシャツメーカーの一品は、細かい部分の仕事が美しく、細部まで見てもその良さが伺えます。
今となっては”良いシャツ”と言われるもののほとんどは4万円でもギリギリ買えなくなりました。
それでも尚、この価格を通せるのはファクトリーメーカーだからこそ。
プレーンで普遍な印象のものをスタイルに昇華することこそが自分の拘りの1つでもあります。
色々な工夫や、重ね着ももちろん好きですが、今回はシンプルに。
MSG&SONSのBAKER PANTにALDEN、硬派になりすぎない黒のオープンカラーシャツで。
トップスはタイト目に抑えてパンツは太めのストレートで好きなバランスです。
今の時期は、ミリタリージャケットのインナーにも良いですよね。
ARCH TOKYOから根強い人気のレギュラーカラーシャツでは、メンズのワードローブに欠かせないWHITE、昨年瞬く間に姿を消したSANDLE WOOD、今季から展開の澄んだ青空のようなBaby Blue(BOOWYが聴きたくなる色名です笑)の3色の取り扱いです。
どうしても腕を出せないという方にも非常にお勧めで、直射日光を避けることでより涼しく着用いただけます。
各色、ミリタリーパンツはもちろん、ブラックやインディゴカラーのボトムスに合わせていただくと、最高の相性を楽しんでいただけます。
紹介したそれぞれのシャツは高品質のアイリッシュリネンの生地を使用しております。
洗い込んだアイリッシュリネンの風合いは、高級なベッドリネンに包まれているかのような肌あたりです。
日本人は古くから藍染の文化があるため、青色に慣れており無意識に好んでしまうようになっているそう。
リネンも古来から日本でも親しまれているので、きっと食わず嫌いの方も遺伝子レベルで好きになっていただけることでしょう。
高品質のリネンアイテムは特有のシワも柔らかく入るため、上品な印象を与えてくれます。
今後手に入りづらくなる生地だからこそ、今が一番買い時です。
何年も来ていただいている方は色違いの買い足しや、おかわりもお待ちしています。笑
是非!
ARCH南青山
小島
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