BONCOURA “XX” restock….
本日は、皆様お待ちかねのBONCOURA”XX”再入荷に伴い、このアイテムにまつわるある物語をお話しします。
これを読んだあなたも、きっとBONCOURAのXXが欲しくなる。
そんな、我々ARCHスタッフも大好きなストーリーです。

MODEL : XX
BRAND : BONCOURA
COLOR : INDIGO
SIZE : 26 , 28 , 30 , 32 , 34 , 36 , 38 , 40
PRICE : ¥46,200- inc tax
※色落ちした個体はスタッフの私物です。
ARCHでも提案し続けている5 POCKET PANTSのうちの一つ、BONCOURA XX。
シルエットは太めのストレートで、シンプルでありながら武骨な雰囲気も感じさせます。



ステッチはこだわりのオール綿糸縫製。
Vステッチや隠しリベット、打ち抜きリベットなど、ヴィンテージを彷彿とさせるディテールの数々には、目を見張ります。

このデニム生地のベースとなったのは、かの有名なL社が戦時中にプライドをかけて作ったといわれる、あるモデルのジーンズ…..

第二次世界大戦中、アメリカ政府(WPB)は、資材節約のために全ての衣料品メーカーに一定量の金属や布、糸を取り除き、商品を簡素化するよう要請しました。
L社もこれに協力し、シンチバックやコインポケットなどのディテールを省いたり、パーツを安価なものへと変更したりしました。
…が、耐久性の基盤となるデニムの重量(オンス)を下げてしまっては、ワークウェアとしての丈夫さが損なわれてしまいます。
L社は唯一、ここだけは譲りませんでした。


それどころか、L社がワークウェアに対する誇りとプライドをかけて作ったデニム生地は、12.5オンスから13.5オンスに上がっていたのです…。
このL社の実直で勇敢な物語は、ARCHでも語り継がれ、スタッフ一同大好きな、L社を代表するジーンズモデルにまつわるお話です。
当時作られた5POCKET PANTSの中でも、インディゴ染料のみを使用した最高ランクの生地で生産されたモデルの略称と言われているのが”XX”。
BONCOURAのイケ綿デニムは、この”XX”を目指して、一切の妥協なく、屈強なワークウェアとして現代で生み出されたのです。
しかもデニムの重量は14.5オンス。更に屈強な生地にアップデートされています。
原綿の産地や配合、撚糸等紡績の部分からこだわり、ピュアインディゴで限界まで濃色に拘った染色。旧式のBONCOURA特別仕様力織機による機織り。
全ての行程をこだわり抜いた、最高に格好いいデニム。

原皮から特殊な鞣しを施したディアスキンパッチに付けられた、BONCOURAの赤ロゴ。
洗濯や着用による擦れで、パッチと赤ロゴもくたっとしてきます。
ここまでこだわり抜いた最高のデニムだからこそ、長年愛用することで現れるヒゲやハチノス、折り返した裾部分などのエイジングも最高に格好いいのです。


以下、南青山店のスタッフ達が愛用する”XX”の格好いいエイジング写真も合わせてご覧下さい。


(スタッフ小島:5年着用)


(スタッフ小見野:4年着用)


(スタッフ中村:3年着用)

ヴィンテージタイプライターで制作されたスタンプが一つ一つ刻印されたスレキと腰ラベル。ここも少しずつインクが滲んで薄くなっていくのを見るのが、脱ぎ着するときの密かな楽しみ。


BONCOURAオリジナルで制作された釦やリベットなど、パーツ自身のエイジングも格好良く、履くごとに愛着が増していきます。
部位によってカラーや番手を替えて縫製を行っているため、66、XX、シンチバック、Zの各モデルで縫製仕様に違いが….。
一つひとつのモデルにロマンを感じ、ついつい各モデル揃えたくなってしまいます。
長くなりましたが、ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
まだお持ちでない方はもちろんのこと、サイズのリストックを待っていた方も、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
ARCH南青山
中村