OUTIL × ARCH 23SS Exclusive Item ”VESTE ANSE”
先日のブログにて告知いたしましたOUTIL × ARCH 23SS Exclusive item
本日は今回の別注アイテム詳細についてお伝えいたします。
OUTILとの別注企画は実に4年ぶり。
前回のブログでも触れた通り今回の別注は「ヴィンテージファブリックを使用したフランス製」での企画となります。
昨年の8月OUTIL 23SSの展示会でアトリエに伺った際
デザイナー宇多氏に今回の別注企画を相談しました。
OUTILとARCHで特別な1着を作りたいんですが、、というこちらの相談に
「少し前に見つけたフレンチヴィンテージの生地で凄く良いのがあるよ。いつか使おうと思ってずっと温めていたんだけど御社の別注企画であれば」と
秘蔵のヴィンテージファブリックを提供してくださる話をきっかけに
今回の別注企画はスタートいたしました。
そのヴィンテージファブリックとは30年代から40年代にかけて作られたであろうフランス製のリネンブラックシャンブレー。
フレンチワークの代表的素材であるブラックシャンブレー
年代が古いブラックシャンブレーには、特有の豹柄の様なメリハリのあるソルト&ペッパーの織りが見られます。
そしてコットン素材が一般的な中、古い年代で稀にリネン素材のブラックシャンブレーというものが存在するのですが
今回使用して頂いた生地は正しく”それ”に当ります。
用意して頂いた贅沢過ぎる素材をどの様なアイテムに落とし込むのか、、
様々なアイテム候補が出る中で、過去にARCHでも取り扱いのあった
1着のヴィンテージが話題に挙がりました。
話題に上がったヴィンテージとは1920年代の物と推定される
”ベルギー製のコールマインジャケット”
当時、炭鉱で採掘作業に従事する労働者が着用していたであろうワークジャケットは
目の荒いインディゴリネンが落とし込まれたシャツとジャケットを掛け合わせた様なディテールが特徴でした。
使用する生地やジャケットの背景含めて
それらを掛け合わせた時に、”ある様でない”OUTIL×ARCHならではのフレンチワークに由来するジャケットが作れるのでは?
と思い早速宇多氏に連絡。
その際「フランス製で製作頂きたいのですが、、」という旨も伝えたところ
承諾を頂きサンプル製作がスタートしました。
諸々の背景含めてOUTIL×ARCH Exclusive Item に相応しい1着が出来上がる期待を胸に
ジャケットの完成を待つ事数ヶ月、、
つい先日、店頭にジャケットが届きました。
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OUTIL×ARCH 23SS Exclusive
“VESTE ANSE”
FABRIC / 1940’s FRENCH VINTAGE LINEN BLACK CHAMBRAY
SIZE / 1 , 2 , 3 , 4
PRICE / ¥89,100-inc tax
炭鉱で採掘作業に従事する労働者に向けて作られたジャケットという事で
2つボタンにフロントポケット無しというシンプルなディテールはそのままに
ジャケットのパターンをより立体的にアップデート。
シンプルな形だからこそ際立つシルエットの美しさと古い生地の表情を存分に活かしたジャケットとなっております。
無駄なディテールを極力省き立体的なシルエットで形成されたフランス製のワークジャケット。
使っている生地はヴィンテージのスペシャルファブリック。
当時、この様なジャケットがフランスにあったのでは?
と思わせる雰囲気は、やはりフランス製で作っているからこそなんだろう。と現物を見た際に感じて頂けるはずです。
着回しの幅も非常に広い1着となっており
ジャケットとしては勿論。シンプルなフロントディテールを生かしたシャツとしての合わせもお勧めです。
フランスで物作りを続ける理由についてデザイナー宇多氏に伺ったところ
「一番はフランスという国が好きだからです。」
この言葉に込められた宇多氏とOUTILの貫く物作りへの姿勢。
昨今の社会情勢含め、フランス製で物作りをする事の難しさは皆様もご想像の通り。
このタイミングに共同で1着の洋服が企画できた事を嬉しく思います。
OUTILでなければ実現し得なかった今回の別注アイテム。
5/12(Fri)より発売スタートとなります。是非店頭にてご覧下さいませ。
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ARCH南青山
今村