BLACK COURDUROYのすゝめ

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ブログをご覧の皆様、こんにちは。ARCH南青山の中村です。
昨日公開したブログ、「BROWN COURDUROYのすゝめ」に続いて、
私からお薦めするのは…。


MSG&SONS / BLACK CORDUROY JEANS – MADE IN USA
COLOR / BLACK
SIZE / 30(S) , 32(M) , 34(L) , 36(XL)
PRICE / ¥44,000- inc tax
オンラインショップはこちら


そして、もう一つ。
時代が変わっても尚人々に愛され続け、ARCHでは欠かせないアイテムとして、以前から提案させていただいているこちらのジャケットと合わせます。

VINTAGE / BLUE MOLESKIN JACKET


コットンの糸をきつく織り込むことで頑丈さを出しているフランスのモールスキン。
それによって生まれる生地の光沢感や、もちもちとした厚みのある質感。
立体的な構造や、緩やかなAラインのシルエットは、ワークウェア特有の無骨な雰囲気の中に、フランス人の気品と誇りを感じさせます。
この独特の風合いこそ、この時代のフランスのワークウェアならではのもの。

L社の519をモデルとした「BLACK COURDUROY JEANS」。
当時のフランスの労働者たちなら、どう着こなしたでしょうか。
もしかしたら、仕事終わりに意中の女の子と夜の街にデートに出かけたかもしれない。
仲間たちとちょっと背伸びをして、お洒落な店でお酒を飲んだかもしれない。
今回はそんな、当時のワーカーたちの日常にあったかもしれない、少し特別な日を想像しながら現代の街を歩く、BLACK COURDUROY JEANS×BLUE MOLESKIN JACKETのコーデをご紹介します。

JACKET / French vintage BLUE MOLESKIN JACKET”
KNIT / The Inoue brothers…× Arch “T/N PULL OVER”
TROUSERS / MSG&SONS “BLACK CORDUROY JEANS”
STOLE / The Inoue Brothers… “BRUSHED SCARF”

アメリカならデニムにシャンブレー。ヨーロッパならモールスキン。
”労働者の青”とも呼ばれた様々なワークジャケットの青の中でも、一際鮮やかな、ヨーロッパならではのフランスのブルーモールスキンジャケット。

その色味を抜群に生かすなら、「BLUE×BLACK」のコーディネート。
ブラックのクルーネックニットでシンプルにまとめた上から、淡い色味ではなく、敢えて鮮やかなオレンジ色のストールを差し込むことでより大人な印象のフレンチカジュアルな装いに。
カジュアルなアイテムとのバランスを考え、足元はブラウンの革靴で上品さを意識。
ワイングラスを片手に、優雅に過ごす様子が浮かびますね(笑)

モールスキンジャケットの中でも代表的な丸襟型は人気も高く、探している方も多いのではないでしょうか。シンプルなストレートシルエットのBLACK COURDUROY JEANSに、Aラインシルエットや緩やかなカーブの効いたジャケットを合わせることで、体のラインを拾わずどなたでも取り入れられるバランスになるところも、個人的にはお気に入りポイントです。

JACKET / FRENCH VINTAGE BLUE MOLESKIN LAPELLED JACKET”
SHIRT / KENNETH FIELD”2012 AUTHENTIC Ⅱ”
KNIT / Arch Sapporo ”CASHMERE CREW NECK SWEATER”
TROUSERS / MSG&SONS “BLACK CORDUROY JEANS”

こちらは襟がラペル仕様のジャケットをネイビーブレザーに見立てた、フレンチアイビーな雰囲気漂うコーディネート。光沢感のあるフランスのモールスキンだからこそ、アイビースタイル鉄板の紺ブレのように捉えるのもアリかと思います。


ワークジャケットにBLACK COURDUROY JEANS、足元はカジュアルなスウェードのモックトゥシューズの合わせ。中にはスウェットを着るところを、ジャケットがワークジャケットということもあり、敢えて品の良いカシミアニットを着用。
インナーにシャンブレーシャツを覗かせ、フランス人が得意とするミックス感を持たせたアイビースタイルをイメージしました。


鉄板のアイビースタイルも、ジャケットの素材感や、パンツの色味を変えることで全く違った装いに見えます。
是非このような洋服の楽しみ方も味わってみて頂きたいです。


貧しい炭鉱夫たちが、モールスキンを毎日身に纏って働いた時代と、
アメリカの裕福な学生たちが、制服を着崩してお洒落を楽しんだ時代。
二つの時代を俯瞰して見られる現代だからこそ楽しめるコーディネートです。

JACKET / FRENCH VINTAGE BLUE MOLESKIN JACKET”
SCARF / The Inoue Brothers ”JULIEN COLOMBER LET IT FLOW SCARF SMALL”
KNIT / The Inoue Brothers ”CREW NECK PULLOVER HIGH GAUGE”
TROUSERS / MSG&SONS “BLACK CORDUROY JEANS”

フランスの炭鉱夫を父に持つ若い女性が、父のワークジャケットを借りて街に出かける。
私も大学生の時、父の所有する古いシャツやスウェットを持ち出して、自身のコーディネートに取り入れたりもしていました。フランスの古い時代にも、そんな家庭があったのではと思います。

緩やかなAラインシルエットのフレンチワークジャケットだからこそ、女性がパンツと合わせて着用しても、どこか品があり、柔らかい印象にしてくれます。
BLACK COURDUROY JEANSにモールスキンのフェードしたブルーは、おじさまルックな印象。
そこに赤いヒールと、鮮やかな色の巻物を巻いて女性らしさをプラスし、パリジェンヌのような気分で街中へショッピングをしにお出かけ。

モールスキンジャケットにフェミニンなデザインのブラウスやロングスカートを合わせる、デートならワンピースを合わせるのも、ロマンティックで素敵です…。
鏡の前でコーデに悩む姿は、きっと今も昔も同じですね。


いかがでしたでしょうか。
店頭でも、「難しく考えず、お手持ちのお洋服に合わせてみてください。」とお伝えすることが多いBLACK COURDUROY JEANS。
今回はARCHらしく、アメリカのワークウェアから派生したファッションジーンズを、フレンチワークのアイコン的なモールスキンジャケットと合わせた提案がしたいと思い、コーディネートを組んでみました。

先日小島がご紹介した”BROWN COURDUROY×BLACK MOLESKIN”のコーディネートか
“BLACK COURDUROY×BLUE MOLESKIN”のコーディネートか、是非店頭でお試しください。
もちろんそれぞれ反対の組み合わせも素敵ですよ。

そして今回合わせてご紹介した、私も大好きなBLUE MOLESKIN JACKET。
年代や製造元、個体によって、その形や色の落ち具合は様々です。
当然、体型や好みによって、求める理想型というものがあると思います。加えて市場に出回ることも少なくなり、「求める形やサイズ感に合った、運命のモールスキンジャケットになかなか出会えない。」

南青山店では、こんな声もしばしば…。実は私もその一人です…。
一点一点同じモノが無いので、自分にフィットしたモノに出会えた時は感動も一潮かと思います。
当店のモールスキンジャケットたち、そして2色のコーデュロイパンツたちと共に、皆様のご来店を心待ちにしております。

ARCH南青山
中村