KENNETH FIELD / V6P JUNGLE FATIGUE PANTS

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いつもARCH南青山のブログをご覧の皆様、こんにちは。

突然ですが、ARCHといえば軍パン。
特にフランス軍、M-47パンツのイメージをお持ちではないでしょうか?

“MODERN TRADITIONAL”をテーマに、洋服作りを行うKENNETH FIELDから、”もう一つの”軍パンが到着いたしました。

KENNETH FIELD / V6P JUNGLE FATIGUE PANTS
COLOR / OD
SIZE / S , M , L
PRICE / ¥28,600- inc tax

実はこのパンツ、昨年も取り扱いがあったのですが、ブログで紹介する前に完売しておりました。

フランス軍を代表するカーゴパンツがM-47なら、こちらはアメリカ軍を代表するカーゴパンツと言ったところでしょうか。

ベトナム戦争の際に支給されていた、通称JUNGLE FATIGUE PANTS。
何かに生地を引っ掛けて裂けないようにするためのリップストップに加えて、軽快な生地感のコットンは、亜熱帯地域のベトナムで作戦を遂行する上で機能的な素材でした。

アメリカ軍のカーゴパンツには、M-51やM-65といったモデルも存在しますが、それらと比べてJUNGLE FATIGUE PANTSは、腿幅が狭くややテーパードしたシルエットで非常にキレイな脚のラインを描くので、コーディネートにも組み込みやすい1本です。

着用できるシーズンも非常に長く、1年中着用可能と言えます。
それ故に、昔からヴィンテージ界隈でも根強い人気があり、最近では価格が高騰して良いサイズは見つかりにくくなってきました。

KENNETH FIELDの作るJUNGLE FATIGUE PANTSのクオリティは非常に高く、生地をはじめ、サイドアジャスターやポケット、裾のドローコードなどの各種ディテールはもちろん、着用とウォッシュを繰り返すことで生まれる経年変化はヴィンテージさながらの雰囲気。
この時代に、買い替えの効く名品を手に入れることができます。

“WAR IS OVER IF YOU WANT IT”
<戦争は終わりだ、あなたが望むなら>

長期化していたベトナム戦争。
国民からは「誰のため、何のための戦争なんだ」と、アメリカ政府に向けた不満が満ちていました。

1969年にジョン・レノンとオノ・ヨーコらが、世界12ヶ国に反戦メッセージを発信しました。
その2年後には、かの有名な「HAPPY CHRISTMAS」がリリースされることになります。

彼らの訴えたメッセージを合言葉に、若い世代を中心に反戦運動は広まりました。
「人々が戦争を終わらせることを望み行動に移せば、やがて戦争は終わるはずだ」と一人一人が信じて、主張することで世界平和を訴えていたのです。

この時代に公開された米映画のことを、アメリカンニューシネマなどと呼びますが、どこか暗い内容の作品が多く、この時代の世論を風刺していたものでした。
作中でミリタリーウェアを見に纏っているシーンが多い背景には、反戦運動があったということです。

少々前置きが長くなりましたが、KENNETH FIELDが作るミリタリーウェアは、ただ再現するだけではなく、デザイナー草野氏が今こそ伝えたいメッセージが込められています。
素材やディテールなど、服そのものに変化をつける物は多いですが、このようなアプローチで新しい付加価値を生みしている、非常に稀有なブランドです。

素材で、形もそのままに、当時のミリタリーパンツを敢えて何も変えずに表現したベーシックな一本。
毎シーズン動きの早いアイテムです。

是非店頭でご覧下さいませ。

ARCH南青山
小見野