FANNI LEMMERMAYER – ARCH南青山 EXCLUSIVE

Share
this article

“FANNI LEMMERMAYER”

1877年オーストリアのウィーンで創業した、FANNI LEMMERMAYER(ファニレマメイヤー)。

世界で初めて”リンクスアンドリンクス”、通称パール編みと呼ばれる製法を開発し、独特な伸縮性のあるニットウェアを生み出しました。
羊毛ではなく、丈夫で温度調節を行う性質のあるアルパカの毛を使用したニットウェアたちは、スポーツウェアとして、富裕層の娯楽として嗜まれていたゴルフの際に着用されていました。
当時のカタログを見ると彼らの高貴さが窺えます。

その後70’s~80’sには、フランスの若者を席巻したフレンチアイビーと呼ばれるファッションカルチャー。
アメリカのアイビーファッションを、フランス人のフィルターに通すことで生まれたムーブメントであり、遊びの効いた色使いやアイテムチョイスからなる洒落た着こなしは、今も色褪せていません。
色鮮やかなパール編みニットを颯爽と着こなすパリジャンたちも現れ、MARCEL LASSANCE やANATOMICAの全身であるHEMISPHERESなどの伝説的なショップでも展開されていたと聞きます。

僕たちARCHでも昔から提案しているブランドであり、上品なスポーツウェアにミリタリーやワークウェアを組み合わせる。
ARCHスタイルを形成する上でも、欠かせないピースになっています。

レマメイヤーといえばパール編みの他にも、世界一のアルパカ毛色数を所有しており、多彩な色味を使用したストライプ柄や、鮮やかなソリッドカラーのカーディガンなどのイメージが強いかと思います。

しかし古いカタログを見ると、現行のFANNI LEMMERMAYERには無い柄調も存在します。
当時のカスタム品なのか現行品なのかは分かりませんが、とてもユニークなものばかり。
こういったモデルを令和に復活させるべく、ARCHで数年に渡り開催してきたオーダーイベントでは、数々のレアモデルや柄を復活させてきました。

今回制作したARCH南青山別注品のテーマ。
フレンチアイビーに影響されたフランスの青年が、FANNI LEMMERMAYERをオーダーしたら?」

様々な国の洋服やカルチャーを噛み砕き、まるで自分たちの物かのように自在に着こなし、新しいスタイルを築いていた、”GLOBE”や”HEMISPHERES”といったショップに影響されたパリジャンなら、アメリカはニューメキシコ州チマヨ村の伝統工芸品に用いられるチマヨ柄を、FANNI LEMMERMAYERで表現したのではないかという妄想から、今回の別注品が生まれました。

FANNI LEMMERMAYER / V-NECK CARDIGAN – ARCH南青山EXCLUSIVE
COLOR / (BODY) NATURAL (PATTERN) LIGHT GREY×NAVY×BLUE
SIZE / Ⅱ(M) , Ⅲ(L) , Ⅳ(XL)
PRICE / ¥154,000- inc tax
オンラインショップはこちら

ホワイトに近いナチュラルカラーのボディに、ブルー系のコントラストで配色したダイヤモンド柄。
袖と裾の仕様は、どちらもリブ有りにしており、本来のスポーツウェアとしての一面も残したクラシックな面持ちです。
あくまでカーディガンとして、インナーにしやすいディテールやカラーリングで制作いたしました。

本来のチマヨベストなどは、硬さのあるウールを手織りにして作られるため、がっしりとした粗野な質感が特徴的です。
こちらは糸の細いアルパカの毛を使用し、先にも説明したパール編みで作られているので、柔らかく伸縮性もあって快適な着心地。
さらにアルパカならではの発色の良さが、本家には無い上品さやエレガントな雰囲気を演出してくれます。

【STYLE SAMPLE No.1】

CAP / JAMES LOCK “REVERB”
COAT / ARCH “LAPPELED WOOL COAT”
CARDIGAN / FANNI LEMMERMAYER “V-CARDIGAN”
SHIRT / VINTAGE
PANTS / LEVI’S

【STYLE SMAPLE No.2】

JACKET / VINTAGE “FRENCH WORK JACKET”
CARDIGAN / FANNI LEMMERMAYER “V-NECK CARDIGAN”
KNIT / THE INOUR BROTHERS “HIGH HAUGE T/N PULL OVER”
NECKLACE / NORTH WORKS “VINTAGE SHELL NECKLACE”
PANTS / FORME D’ EXPRESSION “PLEATED TAILORED PANTS”
SHOES / ALDEN

インナーとしての着用はもちろんですが、この柄だからこそカーディガンが一番上に来る、ジャケットのような着方も成立します。
トップスは、B.Dシャツやシャンブレー、ハイゲージニットなど、他にもカーディガンよりも薄い物であればスウェットなんかを合わせても面白いと思います。

アルパカならではの柔らかな質感から生まれる、程よいゆとりのおかげでパンツのシルエットも選びにくく、軍パンや5ポケットジーンズ、トラウザースなど幅広くコーディネートできます。

秋冬は黒やネイビーといったダークカラーの出番が増えてくるので、インナーから覗くナチュラルとブルーが良い差し色になって、顔周りを明るく映してくれます。
ネイビーブレザーや、コーデュロイやウールのワークジャケット、粗野なミリタリージャケットやデニムジャケットなどのお供に是非オススメです。

【STYLE SAMPLE No.3】

JACKET / English Utopia “BLAKE”
CARDIGAN / FANNI LEMMERMAYER “V-NECK CARDIGAN”
SHIRT / OLD TOWN”UNITY JACKET”
HAT / James Lock co. “VOYAGER”
PANTS / VINTAGE
SHOES / KLASICA× EVARIST BERTRAN “OLIVE”

ARCH南青山では初となるFANNI LEMMERMAYERの別注アイテム。
かつてのフランス人のように自由な着こなしを楽しんでいただければと思います。

秋をすっ飛ばして、冬に足を踏み入れているような日が続いております。
店内の秋冬物の納品もほぼ完了し、かなり充実したラインナップをお届けできるかと思いますので、是非ご来店お待ちしております。

ARCH南青山
小見野