ミリタリーを通じて…【ARCH×Curious Curio 】

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いよいよ明日、10/13(fri) 12:00~発売開始になる
“M1948 PARKA with COYOTE FUR”

【M1948 PARKAからM1951 PもARKAまでの移行期モデルが存在していたらファーだけ脱着できたのでは?】
というテーマで製作された1着。

今回のブログでは、”M1948 PARKA with COYOTE FUR”を紐解きながら、ARCHとは違ったミリタリーの世界を取材した様子をレポートいたします!


Curious Curio (キュリオス キュリオ)
〒107-0062
東京都港区南青山4-26-7 +8ビル 302
TEL : 03-6712-6933

今回取材にご協力頂いたのは、同じ南青山に店舗を構える「Curious Curio」オーナーの萩原 秀樹さん。
“ミリタリー”という共通言語を持ちながらも、ARCHとは違った角度でミリタリーサープラスを提案する、ヴィンテージウォッチの名店です。

実はARCH南青山に通って下さる常連様でもあり、ARCHスタッフも数名Curious Curio様で、時計を購入していたり…


Curious Curio オーナー、萩原 秀樹さん

萩原 秀樹(はぎわら ひでき)さんのプロフィール

静岡県、西伊豆のご出身。
進学で上京し、大学卒業後に8年ほど設計事務所にて勤務。

その後、31歳にして古時計の世界へ足を踏み入れ、37歳で独立しキュリオスキュリオ株式会社を設立。
現在は南青山に実店舗を構え、ヴィンテージウォッチの魅力を日々伝え続けています。

店内の什器は北欧のヴィンテージや、ご自身で設計されたショーケースなどが並びます。


(小見野)
この度はお忙しい中、取材にご協力頂きましてありがとうございます!
本日は宜しくお願いいたします。
自分で依頼しておきながら、Curious Curioさんとコラボできることに、今興奮と緊張しています(笑)

(萩原さん)
こちらこそ、宜しくお願いします。
そんなに緊張しないで(笑)

そもそも、なんでウチに取材依頼してくれたの?

(小見野)
“M1948 PARKA with COYOTE FUR”の発売にあたって、どなたかに取材をお願いしようと考えていたのですが、ミリタリーというキーワードで考えた時真っ先に、ミリタリーウォッチを得意としているCurious Curioさんが思い浮かびました!

萩原さんが、ARCH南青山に通って下さっているのも知っていたというのも大きいですが…(笑)

早速ですが、Curious Curioは知っていても、萩原さんのことをよく知らないという方のために、ご経歴やルーツを伺ってもよろしいですか?

(萩原さん)
もう異動してしまったけれど、前にARCH南青山に在籍していた今村さんの熱量にすっかりやられてしまいました(笑)

静岡の西伊豆という良く言えば自然豊か、悪く言えば田舎育ちで、小さい頃は山とか森で遊んだりしている子どもだったよ。
たまに親戚の家に遊びに行ったりして、そこにあった古いカメラとか切手とかの雰囲気が、子どもながらに好きで、今思えば小学生くらいから意味も分からないのに、古いものには惹かれてたな〜。

高校生のときには、写真部に所属して地元の自然とか撮ってました。
これも今思い返すと良い経験でしたね。

大学に入学するタイミングで上京して、その頃に今生業にしている時計や、趣味の洋服に興味を持ち始めました。
卒業後は建築関係の仕事を8年くらいして、31歳のときに通っていた古時計屋さんに入社。
その6年後に独立をして、今の会社を立ち上げました。

最初は親戚が営んでいる製本屋との掛け持ちで、死に物狂いだったけどね(笑)

今までの人生をざっくり話すと、こんな感じかな!

(小見野)
写真部は意外でした、てっきりバリバリのスポーツマンかと(笑)
そして、ずっと時計屋だったわけではなく、別業界からの参入だったというのにも驚きです。

学生時代に時計や洋服を好きになったと、仰っておりましたが、何かキッカケみたいなものはあったのですか?

萩原さんの洋服的ルーツを経て、なぜARCH南青山に通って下さるようになったかも気になります。

(萩原さん)
小学校高学年くらいのときに映画「トップガン」を見てから
「ミリタリーかっこいい!」ってなって、初めて買ったミリタリーアイテムが、アメリカ海軍のG-1・・・のレプリカだね(笑)

大学生の時に洋服も本格的に好きになって、人生初のミリタリーウォッチを手に入れたのもこの頃。
当時は軍用時計の球数も多かったし、今ほど値段も高くなかったから、古いもの好きの僕にとってハマるのに時間はかからなかったな〜。

私物のヴィンテージウォッチ

ヴィンテージのLEVI’Sに、ALDENのコードバンブーツを合わせる萩原さん。

洋服的な趣味は、言わずもがなって感じだけどミリタリーベースのアメカジで、今もあまり変わってないかな。

でも南青山に店舗を構え始めたばかりのとき、他のショップスタッフの方や道を歩いている人が、場所柄かやたら綺麗な格好をしていて軸がぶれていた時期があって(笑)
自分にとって丁度良い落とし所的なファッションを模索していたときに、オープンしたてのARCH南青山に出会ったんだよね。

それからは、元々好きだったアメリカンカジュアルをベースに、今まで自分では考えたことなかったような組み合わせを、ARCHで提案してもらったのが新鮮で面白くて、ちょくちょく通ってます。

(小見野)
なるほど、そういった経緯でARCHとの出会いを果たしたわけですね!
僕も田舎っ子なので、確かに青山にいる人は綺麗な格好をしている人が多いですよね。
ARCHに入社する前だったら、振り回されまくりだったかもしれません(笑)

それこそARCHで提案しているスタイルと、ヴィンテージウォッチはこの上ない相性の良さかと思います。

20年以上、様々な時計を見てきた萩原さんが思う、ヴィンテージウォッチの魅力を教えてください。
また、Curious Curioならではのアプローチも知りたいです。

(萩原さん)
世間一般では、洋服もキレイで高潔なモノに価値があったり、身に付けていることがステータスとされるけど、でも古着やヴィンテージウェアも根強い人気があるわけで、そういった類のカッコ良さとか着用した時の高揚感があると思うんだよね。

ヴィンテージウォッチもそれと同じで、個体それぞれのヤレ具合による味とか雰囲気の良さみたいなものがあって、同じモデルでも同じ個体っていうのは世界に一つしかないし、それぞれのモデルに付随する背景もしっかりとあるのが、最大の魅力です!

ウチらしいアプローチか〜。
他でやってないことと言えば、自分たちで時計小物ブランドをやっていることかな。

「Accurate Form」って言うんだけどね。
ミリタリーウォッチにNATOベルトとかは、良く見かけると思うんだけど、レザーベルトのコンビネーションを店のスタイルとして発信しているショップって、あんまり多くないよね。

しかも時計のベルトに使う革って、ステッチの繊細さが命で、ちょっとズレたりすると一気に見栄えが悪くなるから、昔から知っている信頼のおける職人さんに、自分が納得いくものを作ってもらっています。

革ベルトと一口に言っても色々な材質のものがあるから、自分好みのカスタマイズを楽しめるのも楽しみの一つだね。

実は2024年の2月3日(土)に、この「Accurate Form」のショールームをオープンすることになってるので、軽く宣伝させて下さい(笑)

(小見野)
洋服と違って見せる部分が限られているからこそ、細かい部分のズレが命取りになると言うことですね。
そして確かに、個人単位でベルトをレザーに変えたりとかはありますけど、はなからレザーベルトに交換したことは、これまで無かった気がします。
男はカスタマイズとかに弱いですしね・・・(笑)

「Accurate Form」の商品、拝見いたしましたが、ホーウィンやデュプイなど、名だたるレザーファブリックを使用したものばかりで圧巻です!

(小見野)
色々お話をお聞きしましたが、今回伺ったのは新発売となる”M1948 PARKA with COYOTE FUR”を、どうしても萩原さんに着用して頂きたかったからです。
実際に着用してみて「こんなシチュエーションで着たいな〜」や、時計屋として「このミリタリーパーカに合わせるならこの時計!」というのがありましたら、教えて下さい!

(萩原さん)
まずモノを見た時点で、僕の好みにはドンピシャだったね(笑)
小見野くんは知ってると思うけど、僕と一緒に働いている貝瀬くん(時計技師)で、お店オープンまでランチしたり、青山を練り歩いているんだけど、その時に着たいかな!

やっぱりファーを取り外しできるのは大きいよね。
1年を通したアウター問題が解決された感じ。

全て1940年代後半にアメリカ軍で採用されていたもの、左から陸軍航空隊・海軍・陸軍

このミリタリーパーカに合わせるなら、これでしょ!
特にひねりはないんだけれど、1940年代後半にアメリカ軍のそれぞれの部隊で採用されていたミリタリーウォッチです。

ちょっとわざとらしいけれど、時計と洋服の時代背景をリンクさせるみたいな楽しみ方も、僕たちらしくて粋なんじゃない?

スーツの上から羽織ったりするなら、ドレスウォッチに変えてもいいよね。

(小見野)
正直、好みを突いているのは自分でも分かっていました(笑)

あえてマニアックなミリタリーパーカで、青山の街を闊歩していたらカッコ良く映えそうです。
合わせる服も変に気取らず、ヴィンテージウェアやラギッドな雰囲気で。
もう少し寒くなってきたら、ファーを付けて肉厚なニットと合わせてもいいですよね!

合わせたい時計については、まさかの陸海空揃い踏み。
そこまでできたら、もはや神々の遊び感がありますね(笑)
あえて、他国のミリタリーウォッチで同じ年代のモノを探して付けても楽しそうです。

では最後に、このブログを見て下さっている方へ何かメッセージはありますか?

(萩原さん)
伝えたいことあるよ!

時計屋さんって、入りにくかったり敷居が高いイメージがあると思います。
それがヴィンテージとなったら尚更。

けれど、知識がなくても、時計そのものに詳しくなくても全然構いません!
難しいウンチクなんかより、意外と直感でその人にとっての相棒が見つかったりするモノです。

ミリタリーウォッチだけでなく、ヴィンテージのドレスウォッチなども幅広く取り扱っています。
お店に来て下さったら丁寧に説明させて頂きますので、あまり警戒せずにフラッと遊びに来て下さい(笑)

(小見野)
個人的なお話ですが、僕も本日時計を買わせて頂きます(笑)
ARCHに来て下さるお客様にも、紹介します!

本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

(萩原さん)
こちらこそ、ありがとうございます!


M1948 PARKA with COYOTE FUR
COLOR : OLIVE
SIZE : S , M , L , XL
PRICE : ¥118,800- inc tax
※オンラインショップはこちらから

“10/13(fri) 12:00~ Release!!”

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小見野 健