S.E.H KELLY / BALMACAAN COAT
【S.E.H KELLY】
2009年に、ポール・ヴィンセントとサラ・エリザベス・ハケット・ケリーの2名によりスタートしたブランド。
コレクションに使用される、生地やボタンなどのパーツ、生産を行うファクトリーまで、全てをイギリス国内で完結させています。
生地と材料は、優れた地方の工場と協同組合の豊富な品揃えから供給されており、1700年代から続くツイードファクトリー、国の唯一残存しているホーンボタンのメーカー、イングランド中部地方の家族経営の会社など、カシミヤ、羊毛、ツイードなど様々なところから供給されています。
S.E.H KELLY / BALMACAAN COAT
FABRIC / HERRINGBONE MELTON
COLOR / GREIGE
SIZE / M , L
PRICE / ¥261,800- inc tax
オンラインショップはこちら
今シーズンのメインを飾るアウターと言っても過言ではない1着が入荷いたしました。
圧倒的な迫力とオーラを放つ、バルマカーンコート。
日本ではステンカラーコートという俗称が定着していますが、起源はスコットランドにあるバルマカーン森林という、貴族たちの嗜みだったハンティングが盛んに行われていたフィールドがあります。
そこで、狩猟中に羽織っていたオーバーコートが、現代のバルマカーンコートの原型で名前の由来にもなっています。
昨今は暖冬とよく言われますが、何だかんだでそれなりに寒くなりますし、こういったコートにめっぽう弱いのが男という生き物です…(笑)
デザイナーのサラ・エリザベス・ハケット・ケリー氏は、元々オーダーメイドの紳士服店の聖地であるサヴィル・ロウで、生地メーカー・ファクトリーとコミュニケーションを取ることで、円滑に生産を進めるための仕事をこなしていました。
その中で、様々な上質な生地や、大量生産には為せない手仕事に触れているうちに、こういった技術を用いたデイリーウェアを作りたいと思い立ち、S.E.H KELLYの立ち上げに至ります。
S.E.H KELLYが表現するバルマカーンコートは、本来のオーバーコートらしさに、ブランドが得意とするテーラーメイド的なパターンワークが合わさることで、唯一無二の1着へと昇華されています。
無闇やたらな1枚袖ではなく2枚袖仕様というのも、クラシックを重んじるS.E.H KELLYらしく、それでいてセーターのみであったり、ジャケットを着ての場合など様々な状態で着用しても、綺麗に肩のラインが落ちて美しいシルエットを描きます。
やや大ぶりで迫力のある襟は、寝かせていると真っ直ぐに落ち、立てると首をすっぽりと覆うように計算されたサイジング。
チンストラップも施されており、風の強い日はマフラーいらずです。
他にも、袖先のストラップや比翼仕様の前立て、インナージャケットやパンツにアクセスできる貫通ポケット、バックヨークから裾先まで続く深いインバーテッドプリーツなど、バルマカーンコートらしいクラシックな要素が詰め込まれています。
使用しているホーンボタンは、英国最後のホーンボタン職人により、カット・成形・研磨といった細かな工程を全て手作業で行います。
これらの伝統的な製法は、1700年代から続く技術だそう。
【STYLING SAMPLE】
COAT / S.E.H KELLY “BALMACAAN COAT”
KNIT / ARCH×SOLNORD
SHIRT / KENNETH FIELD
PANTS / VINTAGE LEVI’S
SHOES / ALDEN
手織りらしい素朴な生地感を活かして、英国のワークニットであるガンジーセーターに、シャンブレーシャツとコーデュロイ素材の5ポケットパンツで、アメリカ人から見た英国スタイルを意識してコーディネートしてみました。
バルマカーンコートの良いところは、なんと言っても汎用性の高さ。
ハンティング由来なだけあって、カジュアルな装いにも難なく馴染み、エレガンスさをも加えてくれます。
上質なテキスタイルや製法による仕立ての良さから、スーツスタイルの上から羽織っても良い意味でキマりすぎないカッコ良さを楽しめます。
シンプルなコートだからこそ、人生を共にできる良いものを。
あえていうなら、一生モノのコートと言っても良い1着です。
いかがでしたでしょうか?
既に欠けているサイズも出ておりますので、もし気になる方は是非お早めに店頭でご覧下さい。
決して安いものではありませんが、長い目で見て間違いなく、所有者の体も心も温めてくれるはずです。
毎年冬が来る度に、羽織りたくなる1着をワードローブに加えてみて下さい。
ARCH南青山
小見野