THE WORKERS CLUB / Belted Mac

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生活をより豊かにする為、戦いに勝つ為、様々な理由で機能的な洋服は製作されてきました。
その中でも生地というものは非常に興味深く、最新のものから古くから伝統的に今もなお製作され続けているものまで多岐に渡ります。

特に私が気にしてしまうのは撥水性。
今時期のような雨が多く、肌寒い日にはついつい撥水性がある生地の羽織を手に取ってしまいます。

撥水性を持つ生地はイギリスで多く誕生している気が致します。
雨が多い国ということもあるのでしょうか。
ワックスドクロス、ギャバジン、ベンタイル、そしてゴム引き。

あらゆる天候に対応でき、機能の中にアイテムとしての美観を感じることができる洋服を軸として製作しているブランドに出会いました。

そのブランドこそが” THE WORKERS CLUB ”
今回、当店でセレクトした全てがイギリスのMACKINTOSH社にブランドが製作を依頼した洋服です。

MACKINTOSHはゴム引きコートを開発したブランドとして、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
ゴム引きとは1823年にMACKINTOSHが開発した生地で、雨風に苦労していた当時の人々にとって革新的な発明でした。

後にその実用性の高さから英国陸軍や英国国有鉄道で採用されました。
軍にも納入実績があるほど、クオリティの高い縫製技術を持っているということです。

その世界的にも名高いブランドのMACKINTOSHに完全オリジナルパターンで製作しているということにも驚きです。

本日ご紹介する洋服は、今回のセレクトしたアイテムの中でMACKINTOSHの技術をダイレクトに感じて頂ける一着だと思います。

Color / Navy
Size / XS , S , M
Price ¥246,400-

Belted Macは1960年代のイギリス郵便局員が着ていたコートをベースに製作されています。

生地はゴム引きで製作され、防風性や撥水性があります。
製作はMACKINTOSHと同じ工場で行われます。

このゴム引きコートは、昔から変わらぬ伝統的な製法で作られています。
2枚の薄い生地の間に溶かした天然ゴムを塗り圧着し、火にかけて完成します。この生地をコートに仕立て、縫製した縫い目の全ての裏側にテープを貼ることで防水性を高めています。

テープを貼るには、職人が指に特殊な接着剤をとり、伸ばし、テープを貼り付けて、上からローラーをかけ、乾かすという工程が繰り返されます。
全てのコートはこの工程を経て完成されるため、限定数しか生産することができません。

THE WORKERS CLUBの製作するゴム引きのコートとは大きく違う点が、このシルエットです。
このブランドの洋服は、紳士服を定義する上での2つの柱である軍隊と作業服に必ず由来しています。

どんな天候でも手紙などを届けなくてはならないポストマンが着ていたコートをモチーフとした一着は、膝上に設定された着丈や動きを妨げないように、ややゆとりを持たせた身幅が特徴的です。

常に機能的であることが前提とされ製作していることが随所に垣間見えます。

ダブルの仕様も天候を考慮され、製作されています。
どのような風の向きでも留めを左右変えることで風の侵入を防ぎ、袖口のボタンも絞れるように配慮。

強風時にもしっかりと襟が立つようにダイアモンドステッチが施され、取り外し可能なチンストラップも付けられています。

機能的であることを前提とし、クラシックな製法で作られた一着ですが、品の良さが際立ちます。

目を惹くベルトですが、バックルは本革でアイレットは真鍮で構成。
色味がゴールドというのも、ネイビーの生地を引き立たせてくれます。

ベルトで絞りを入れることでまた違った表情を見せ、全体を引き締めてくれます。
この手のコートはスーツを着用する際に着たくなる一着ですが、カジュアルにもお使い頂けます。

中にシェットランドセーターや肉のあるカーディガンを着ても可動域を保たれ、快適に着ることができます。
デニムにシャツなどシンプルな洋服でもコートを羽織るとカジュアルアップして見せてくれるので、全体を品よくまとめてくれるのではないでしょうか。

生活とともに機能する 」
人々のライフスタイルに寄り添い、生きていく上で必須の洋服。
THE WORKERS CLUBが生み出す洋服には一切の無駄を排除した、機能美が宿っています。

究極のワードローブを生み出す為に、イギリスを軸としながらも世界各国の選りすぐりの生地から細かなパーツに至るまで厳選しています。
デザイン・生地・パーツ…その一つ一つをパズルのように組み立てていき、洋服を構築しており、非常に魅力を感じる部分でもあります。

究極のワードローブを製作するという信念の元、一時的なファッショントレンドに逆行することに誇りを持ち、現代のトレンドやファッションシーンに対する強いメッセージ性を持っているブランドだと私は感じます。

少量の入荷となっておりますのでぜひお早めに、店頭にてご覧下さい。

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Arch 市電通り 上田

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