Vintage Watch Trunk Show 前夜

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ついに明日より開催致します、Vintage Watch Trunk Show。
私達も初の試みに心躍らせています!

本日はおさらいとして、SMITHの代表モデルを詳しくご紹介致します。
モデルひとつひとつに誕生のストーリーがあり、とても興味をそそります。
歴史的背景に惹かれて選ぶのも良し、純粋な見た目でインスピレーションで選ぶのも良いと思います。

DE LUXE

スミスの腕時計の筆頭に挙げられるのが、1951年から製造が開始されたスミスのベストセラーモデル「デラックス」。
その信頼性の高い英国製ムーブメントは言うに及ばず、豊富なデザインバリエーションを持っています。9金無垢をケースに用いたドレッシーな腕時計は、落ち着きのある輝きと控えめな表情に魅了される逸品揃い。そのデザイン性はいずれも懐が深く、意外なほど洋服を選びません。

EVEREST


そのエベレスト登頂を記念し、デラックスを越えるフラッグシップモデルとして翌年1954年にリリースされたのが、その名もズバリ「エベレスト」。
基本設計はデラックスに依拠しつつ、受け石が通常よりも多く用いられたハイエンドなムーブメントを採用しているのが特徴です。
ただし製造個数は極端に少なく、スミス屈指の希少モデルのひとつとなっています。

ASTRAL

デラックス、エベレストに続いて発表され、1960年代末までロングセラーを続けたのが、「アストラル」。
デラックスに負けず劣らず豊富なバリエーションを誇り、当時のトレンドを反映したシンプルかつモダンなデザイン性が特徴です。ちなみにこのアストラルの名前は、元々19世紀にH.ウィリアムソン(H. WILLIAMSON LTD.)社が保有していたブランド名で、後にスミスに吸収された珍しい経緯があります。

アストラルの中でも唯一、楔形インデックスが三面カットの立体成型となったハイエンドモデル。

さらに1958年、スミスは新たに新型ムーブメントを開発します。
レイアウトを大幅に刷新し、受け石を19石とした事実上の最高位機種、CAL.1014。
このムーブメントを搭載した新たなフラッグモデルが、こちらの「インペリアル」です。
ロゴは筆記体に一新された一方、デラックス・シリーズに冠せられていたクラウンロゴはしっかりと継承されています。

これがスミスの最晩年モデルであり、アストラルとともに1960年代末までリリースされたスミス最後のハイエンドモデルとなりました。 

左はスミスの腕時計の中でも数少ない、25石の自動巻きムーブメントを搭載したオートマティックモデル。右はオールSS製ケースを採用した、こちらも希少モデル 。


貴重な初期モデル

忘れてはならないのが、スミスが初めて国産腕時計の製造を開始した1947年から、デラックスがリリースされる1951年まで、数年間だけ製造された数少ない初期モデル。

見ての通り、スミスのロゴのみ冠せられたシンプルな文字盤。
デラックス以降のスミスの腕時計デザインとは明らかに異なる、プリミティブな表情。
「プレ・デラックス」とも呼ばれますが、これを抜きにスミスは語れません。
そのケースはいずれも英国のウォッチケース専業メーカー〈デニソン ・ウォッチケース・カンパニー〉が手掛けており、その後数多くのスミスの腕時計は、このデニソン社がウォッチケースを手掛けることになります。
ちなみに同社はロレックスやオメガといった名門ブランドのケースも数多く手掛けており、ケース専業メーカーの草分け的存在として知られています。

以上がスミスのラインナップの大筋ですが、まだまだ忘れてはならない存在があります。それが最後にご紹介する他社別注品です。
当時〈J.W.ベンソン〉や〈ガラード〉をはじめとした英国の宝飾品販売店は伝統的に自社ブランドを冠した腕時計を販売していましたが、その製造を担ったのは主にスイスの時計メーカーでした。
しかし戦後すぐ、スミスが純英国製の腕時計を作り始めたことは、彼らにとってまさに朗報。スミスは様々な英国ジュエラーの腕時計の別注を行い、そこにも多くの名品が生まれました。
中でも特にバリエーション豊富なのが、白洲次郎が愛したと言われるJ.W.ベンソンの腕時計です。

  デザインのベースはスミスの腕時計を踏襲しつつ、アレンジが効いているのがスミス製ベンソンの特徴。
とりわけローマンインデックスの文字盤はアイコニックで、当時ほとんどのスミス製ベンソンはこのローマンインデックスがモチーフとなります。

英国王室御用達ジュエラーとして名高いガラードも、スミスに別注品を依頼しています。
特に有名なのが、デニソン社の名作「アクアタイト」の金無垢モデルを使用したウォータープルーフケースの腕時計。
スナップバックに比べずっしりと重量感があり、クラシックなドレスウォッチながら実用性が高いのが特徴です。

デザインのベースはスミスの腕時計を踏襲しつつ、アレンジが効いているのがスミス製ベンソンの特徴。
とりわけローマンインデックスの文字盤はアイコニックで、当時ほとんどのスミス製ベンソンはこのローマンインデックスがモチーフとなります。

英国王室御用達ジュエラーとして名高いガラードも、スミスに別注品を依頼しています。
特に有名なのが、デニソン社の名作「アクアタイト」の金無垢モデルを使用したウォータープルーフケースの腕時計。
スナップバックに比べずっしりと重量感があり、クラシックなドレスウォッチながら実用性が高いのが特徴です。

隠れた老舗ジュエラー〈ジェームズ・ウォーカー〉は、スミスの腕時計を取り扱う一方で自社名を冠した腕時計を別注していた珍しいリテイラーのひとつ。
こちらは初期型が製造されていた1940年代末頃のものですが、ベンソンとガラード以外のジュエラーはほとんどこの時期、つまりスミスが腕時計の国産製造開始に乗じた形で別注が多かったようです。

Vintage Watch Trunk Show
at Arch 市電通り
2021.12/17(Fir)〜12/19(Sun)

明日から3日間は、advintage佐伯氏もご来札され、皆様をお迎え致します。
今回ご紹介致しました、”SMITHS”以外のブランドも含め、約70〜80本の膨大なラインナップが店頭に並びます。
店内の雰囲気も普段と変わっていますので、楽しんで頂けたら幸いです。

皆さまのご来店心よりお待ちしております。

Arch 市電通り 荒

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