Less is more
ブログをご覧の皆様こんにちは。
ANATOMICA SAPPOROの宅見です。
ARCH20周年ということで、恐縮ながらARCHについて書かせていただきたいと思います。
ちょうど12年前にARCHに入社した私ですが、当時はメンズスタッフが4人しかいませんでした笑
当時のARCHは、オーナーのまささん、岩谷と吉田が店頭におり、HERITAGEに川上、お客さん時代はお店に入るのも少し怖く…笑 背筋が伸びるような感覚でした。
入社したての頃に、二人がよく口にしていたのが”パメリカン”という造語。
完全に二人が考えたであろう造語ですが、当時はその意味を全く理解できず…おそらく5.6年経ったくらいに意味がわかるようになってきたかと…苦笑
パリとアメリカを組み合わせた言葉で、フランスから見たアメリカ、フランス被れのアメリカ人という意味合い。
店内にはヨーロッパの古い洋服やアメリカ製の洋服も揃っている。
軍パンもフランス軍からアメリカ軍のものもあれば、ジーパンはユーロリーバイスとアメリカ製のLVCが年代ごとに山積みに。
ここまで聞くと国という線を引かない古着屋さんなんですが、そこにANATOMICAやFRANK LEDERといったインポートブランド。
伝統的なハットメーカーの帽子やレザーグローブ、普遍的なガンジーセーターやシェットランドセーターなど…商品、ディスプレイ一つとっても隙がない….
極め付けは当時のブログ。これがまた男心をくすぐるわけですよ….
ニットキャップを紹介するブログで、カッコウの巣の上でを紹介していたのが一番印象にあります。
男服を学べる教科書を読む感覚で熟読してしていました。
当時はそのスタイルに漠然と格好良いと思っていましたが、今思うとセレクトショップの本質が凝縮されている品揃えだったと思います。
”自分の嫌いなものを排除していくのがお店の在り方”
オーナーの山内とANATOMICAのピエールがよく口にする言葉です。
それを体現しているのがARCHだと思います。
自分達が本当に納得出来る、着たいと思う、後世に残したいモノだけを伝えていく。
まさに”LESS IS MORE”の精神。
ANATOMICA SAPPORO 宅見