ファッションではなかったモノ
当店ブログをご覧の皆様こんにちは。
本日は、ARCHの基盤とも言えるヨーロッパヴィンテージ
“BRITISH WORK JACKET”
についてご紹介致します。
当時だからこそ可能であった技術を用いて作られたウェア。
年月を重ね、独特な雰囲気、存在感を放ち今もなお形を留めています。
”袖を通すと当時の空気すらも纏える”
歴史を感じることができるのは、ヴィンテージウェアの魅力ではないのでしょうか。
何かの為に作られたウェアには、必ず機能美が宿っています。
この年代のジャケットの大きな特徴、”チェンジボタン”であること。
50年代前後のブリテッシュワークの特徴としても挙げられるディテールの一つ
”チェンジボタン”
イギリスでは、このチェンジボタンが多くのワーク・ミリタリーウェアーに使われており、着用時や洗濯時にボタンが飛ばない様、取り外しができる様に考えられた仕様です。
生活するにおいて機能的であり美しい、まさしく機能美ではないでしょうか。
生地はブリテッシュワークらしい生地のコットンドリルで、色の抜けたナス紺色の良い雰囲気です。
いかにもイギリスのワークウェアらしい、先の割れたカフのディテール。
少し折り返すのにちょうど良いのがこの袖先の仕様。
袖、ポケットの淵に施されたた赤いカンヌキ。
さりげないディテールではありますが、どこか英国らしいクラシカルでエレガントな風合いも感じられるかと思います。
ポケット淵に裏側から当てられた補強テープなども英国のワークウェアらしい質実剛健です。
英国のワークウェアは流通が少なく希少性も高くなっております。
実際に試着して頂き、当時の空気を感じて頂きたく思います。
歴史を感じるアイテムは他にもございます。
”Pamplona / Gaucho Beret(Arch Exclusive)”
ベレーの原型は、中世、古代ローマ時代から、フランスのベアルン地方で、羊飼い達が雨、風、太陽から身を守る実用品としてかぶったのが始まりだと言われています。
ベレー帽というとフランスのバスクベレーが有名ですが、実はアルゼンチンでも昔から慣れ親しんだ帽子です。
17世紀から19世紀にかけて、アルゼンチン・南米に居住していた先住民族”GAUCHO”(ガウチョ)
そんなガウチョに昔から愛用されているこちらのベレー帽。
アメリカのカウボーイがテンガロンハットを被る様に、南米ではガウチョがベレー帽を被るのという事です。
そのスタイルにフォーカスし、現在もアルゼンチンでこの手の帽子を製作している”Pamplona”に別注オーダーして製作しています。
本来のガウチョベレーは、日差しの向きによってブリムの傾きを変えて着用していた為、ブリムの幅が広くなっておりました。
より現代の洋服にも相性の良いように、ブリム幅を狭くし、バスクベレーのスタイルに近づけています。
コットン100%の伸縮性のある素材なので、シーズンを問わずに被れるのも魅力の一つでしょう。
アルゼンチンのブエノスアイレスは南米のパリともいわれている首都だからこそか、少しヨーロッパな雰囲気をも感じます。
バスクにルーツを持つベレー帽が、アルゼンチンでも伝統的なモノだった時代背景を紐解いていくのも洋服の面白さだと気付かされます。
ご紹介させて頂いたモノは元々はファッションの為ではなかったモノ。
そういった背景のある洋服をファッションとして楽しめる時代に生まれてこれた事を嬉しく思います。
是非皆様も歴史を感じる洋服を纏いにいらして下さい。
ご来店お待ちしております。
ARCH南青山 中田
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