BRITISH VINTAGE SHOES JUST ARRIVAL Vol.02

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ブログをご覧の皆様こんにちは。
前回紹介したイギリスから到着した古靴。
今回は先日到着した2便の紹介をしていきますので、是非最後までご覧ください。

温暖化の影響や食肉用の動物の背景など様々な要因が絡み合いで世界的に良質な革を扱うことが難しい現代。
作りがいい物はあっても、使われる素材のクオリティと合わせて見た時に”いい革靴”と呼べる物はかなり少なくなっています。

古い年代の革を使用したヴィンテージは放牧で自然に育った動物から採られていたり、農耕や運搬で鍛え上げられた動物たちの張りのある革など、ヴィンテージの中でも私達が注目しているレザーアイテムの中でも革靴は優れた職人によって生み出されているものも非常に多いです。

今回はその中から数点に焦点を当ててご紹介させていただきます。

BRAND:Church’s
MODEL:Chetwynd
LAST:73

Church’sを代表する内羽フルブローグ。
ラスト73は伝説の木型と云われるだけあり、抜群のプロポーションと履き心地です。
チャコールブラウンのウェードを使用している珍しい仕様のモデルはヴィンテージだからこそではないでしょうか。
Chetwyndは、シューレース両脇から履き口を通り踵へ向かうパーフォレーション(飾り穴)が曲線のみで構成されています。

細かい部分ではありますが、角がないため穏やかな印象を与えてくれます。

BRAND:Alan McAfee
MODEL:Monmouth
LAST:73

前回のVol.1ブログにてご紹介したChaucerと同様に、本モデルもChurch’s製です。
なんと、ラストは73。

美しい曲線を描いた外羽に、バランスの良い形状のプレーントウが見事にマッチしています。
1970年代に作られたものと思われ、Church’sのいわゆる二都市世代に相当します。
作られてから半世紀近くを経た靴ではありますが、革質が素晴らしく充分に実用できるコンディションです。

モデル名のMonmouthはウェールズの作家/詩人ジェフリー・オブ・モンマスに由来すると思われます。
前出のChaucerもイングランドの詩人ジェフリー・チョーサーに由来するでしょう。
他にも、詩人バイロン卿に由来すると思われるByronというモデルも存在します。

ここからはCheaney製の靴を2種類ご紹介します。
その前にCheaneyというブランドについてご説明します。

1886年に創業したCheaneyは、永らく下請けとして靴製造を行っていました。
意外なことに、自社ブランドを冠した靴の製造は1967年から始まります。

当時の経営者Joseph Cheaney(ジョセフ チーニー)は、事業継続のために自社ブランドによる靴の小売が重要と考えたそうです。
そして、高級靴の小売に関しイギリスで最大のノウハウを持つChurch’sとの関係がスタートします。
1966年にChursh’s社に事業全体を売却し、同社の事業傘下のもとCheaneyブランドが誕生します。
Cheaneyブランド誕生のキッカケは、なんとChurch’sだったのです。
当初のブランド名は「Cheaney of England」でした。

自社ブランド発足後も一流メゾンや百貨店向けのOEMは継続しており、ブランド発足当初はChurch’sの資本傘下でありながら、Church’sに勝るとも劣らない高品質な物作りであったことが次に紹介する2足からも見て取れるかと思います。

BRAND:Royal Tweed(Cheaney)
MODEL:unknown
LAST:44

Royal Tweedは、Church’s傘下のCheaneyがアメリカ市場向けに製造していた靴ブランドです。
ラスト44は、土踏まず周りがややゆったりとした形状をしています。

このラストはアメリカ市場向けなのでしょうか、本国イギリスではほとんど見かけないそうです。
アッパーには光沢のあるシェルコードバンが使われており、某アメリカメーカーの代表作を連想させます。

かなりアメリカ市場を意識した仕様に見受けられますが、作りは流石のイギリス靴。
イギリスから見たアメリカ。コンチネンタルを体現した、非常に興味深い靴です。

ストームウェルトも巻かれており、コンチネンタルでありながら無骨さも程よい仕様です。
ARCHのNP TROUSERS、ミリタリーパンツ。5 POCKET PANTSとの相性も非常に良いシューズです。

BRAND:Austin Reed(Cheaney)
MODEL:unknown
LAST:3485

Austin Reedは20世紀初頭に、既製服をメインに取り扱うブランドの先駆けとして誕生しました。
販売していた靴は、その時々によって様々な靴専業メーカーに製造委託していたそうです。

本商品はCheaney製です。
現代の靴に比べて爪先はやや広めで、いかにも旧世紀のイギリス靴といった顔つきをしています。
ソールはダブルで、コバの張り出しも力強いです。


内羽の靴ですが、カジュアル使いにもおすすめしたい力強さを感じる逸品です。

今回紹介している物は入荷のうちのほんの一握りです。
普段の足元に変化をつけてイギリスの名靴を試していただけたらと思います。

他にもヴィンテージのイギリス靴も多数入荷しております。
そして近日中にヨーロッパからヴィンテージウェアも大量に入荷予定です。
ウェアのブログは入荷次第ブログ公開予定ですのでお楽しみに!

ARCH南青山
小島

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