Jamison’s / Fair Isle Knit Vest
白洲次郎、ウディ・アレン、スティーブ・マックイーン、セルジュ・ゲンズブール、ジェームス・ディーン…様々なスターがその時代を象徴するファッションアイコンであり、人々から憧れを抱かれていたことでしょう。
勿論私も、歴代スターの方々の着こなしに釘付けになっておりました。
時代や好みにより、ファッションアイコンの対象になる人は千差万別。
情報が少ない時代、映画スターなどがまだいなかった頃、人々は王族の人が着ている服をトレンドにしていました。
稀代のファッショニスタ、エドワード8世もその一人。
国民のファッションアイコンと呼べる人物であり、彼がルーツのファッションは現代も根付いております。
本日ご紹介するフェアアイルニットもエドワード8世が広めたと言われる一つです。
イギリスで400年以上編み続けられている伝統的な古典柄”フェアアイル”
その名前の由来は、「羊の島」という意味から名付けられた島、「フェア島(Fair Isle)」が発祥の地です。
想像膨らむ様々なモチーフが編み込まれたフェアアイルニットは、柄だけではなく、「羊の島」とも言われたフェア島だから実現できた、暖かなシェットランドシープも大きな特徴のひとつ。
1年中冷たい風が吹き荒れるシェトランド諸島。
中でも冬は過酷で、木の育成をもはばむほどと言われており、丈の低い植物しか育たないそうです。
厳しい冬の寒さや湿度の高い天候、さらに海藻を副食に採るなどの飼育環境の下で育ったシェットランドシープのウールは、とても暖かく、柔らかく、弾力があります。
そもそも、シェットランド諸島の各島では、シェットランドウールを用いた様々なニットが編まれていましたが、特徴としてその多くは単色のものが多いです。
しかし、フェア島では多色使いの、複雑なジオメトリックパターンの編み方のニットが主流です。
フェア島が属するシェットランド諸島はスコットランド領になったりノルウェイ領になったりした歴史があり、フェアアイル柄はノルディックの影響もある為、様々な模様が施されております。
また、フェア島は、様々な異国文化が流入する地理的環境にあり、各国を象徴する柄や紋章が次々と伝わり定着したと言われています。
様々な柄で構成されたニットは初めてみた時に目を奪われると同時に、なぜ多様な国の伝統的な柄が混在しているのか不思議でした。
しかし、歴史的背景を知り、それがいつしか伝統となった事に感銘を受けました。
20世紀初頭はフェアアイル・ニットは人気が下火になり、再興を考えた島民たちは1921年に当時のプリンス・オブ・ウェールズ(後のウィンザー公)に
フェアアイル・セーターをプレゼントしました。
プリンス・オブ・ウェールズはこの柄編みセーターをいたく気に入りスコットランドのセント・アンドリュース・ゴルフ場でワンラウンドだけ着たそうです。
これがたちまち大評判になりフェアアイル・ニットは一気にファッションアイテムとなったそうです。
Size / 36 , 38 , 40 , 42
Price ¥25,080- in tax
Jamieson’sは現存するシェットランドセーターのブランドの中でも最も古いとされるブランドです。
Jamieson’sはシェットランド島で唯一の草木染めを行っているファクトリーでもあり、天然素材ならではの自然で美しい色合いが楽しめます。
120年以上続くシェットランド島伝統の草木染めとリアルシェットランドウール で編まれた一着は美しい発色とナチュラルで柔らかい風合い、軽く暖かい着心地。
その品質の評価は高く、スコットランド王室やプリンス・オブ・ウェールズ(英国王太子)にも愛用されるほどの逸品です。
当店で取り扱いのあるJamieson’sのフェアアイルニットはVネックのベスト。
軽くて暖かいVネックベストはジャケットなどを着た際には肩周りの可動域を確保してくれ、中間着として非常に重宝します。
クルーネックとは違い、Vネックは首元を見せてくれと言わんばかり。
私はタイドアップをする際には決まってこの時期手に取ってしまうアイテムです。
カジュアルに着るのであれば、タートルネックやヘンリーネックのカットソーの上に着ることもおすすめです。
フェアアイルニットの複雑な模様は大航海時代からなる悠久の歴史が凝縮されています。
ぜひもう一度ゆっくり眺めてみてはいかがでしょうか。
Arch 市電通り 上田
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