今のようにテレビやSNSなどがなく情報が少なかったその昔、人々は王族の人が着ている服をトレンドにしていた時代がありました。

その中でもエドワード８世は、20世紀最大にして最高のファッショニスタと呼ばれるほどに当時の人々の注目の的でした。

ヨーロッパ屈指のプレイボーイというのはあまりにも有名な話で、多趣味である事だったりと、様々な紐付けによってファッション好きになる一因？だと思われます。

ウィンザーノットのシャツ、パナマハット、グレンチェックスーツ、パナマハット、ダブルモンクやスエード靴…
今ではベーシックにされているアイテム達を世に広めた人物であり、
ファッション史に欠かす事が出来ない存在です。

身長は170cmと、日本人の平均身長とほとんど等しい為、参考に出来る部分は今でも多くあります。

エドワード8世の事をより深掘りしたい方は、映画「英国王のスピーチ」をご覧になってみてください。

見る人によっては、嫌悪感を抱く方もいらっしゃるかもしれません…。

本日ご紹介するフェアアイルセーターもエドワード８世が世に広めたとされるアイテム一つです。

イギリススコットランドにて400年以上編み続けられている伝統的な古典柄”フェアアイル”
その名前の由来は、「羊の島」という意味から名付けられた島、「フェア島（Fair Isle）」が発祥の地です。

様々な意味を持って編まれたフェアアイルニットは、つい柄に目が行きがちですが、「羊の島」とも言われたフェア島だから実現できた、暖かなシェットランドシープも大きな特徴のひとつ。

1年中冷たい風が吹き荒れるシェトランド諸島。

中でも冬は過酷で、木の育成をもはばむほどと言われており、丈の低い植物しか育たないほどだそうです。

厳しい冬の寒さや湿度の高い天候のもとで育ったシェットランドシープのウールは、とても暖かく、柔らかく、弾力があります。

そもそも、シェットランド諸島の各島では、シェットランドウールを用いた様々なニットが編まれていましたが、その多くは単色である事が特徴。

しかし、フェア島では多色使いの、複雑なジオメトリックパターンの編み方のニットが主流です。

こんなにも独特な柄はどのように生まれたのか？

フェア島は、様々な異国の文化が流れてくる地理的な環境にあり、各国を象徴する柄や紋章が次々と伝わり定着したと言われています。

島民がその文化を独自のセンスで組み合わせ、複雑なジオメトリックパターンが誕生しました。

純粋に目を奪われる綺麗な柄ですが、こういった背景を知ると、余計に魅力的に感じられませんか？

20世紀初頭、フェアアイル・ニットは人気が下火になった時代がありました。

そこで島民たちは、1921年に当時のファッションリーダー的存在でもあるプリンス・オブ・ウェールズ（エドワード8世）に意図的にフェアアイルセーターをプレゼントしました。

公の場で露出してもらうことで、フェアアイルセーターの人気が再熱するのでは？と考えたのです。

プリンス・オブ・ウェールズはそのセーターを気に入りスコットランドのセント・アンドリュース・ゴルフ場でワンラウンドだけ着ました。

島民の予想は的中し、大評判になりフェアアイルセーターは一気にファッションアイテムとなったそうです。

前置きが長くなってしまいました…。

今回は、先程のお話しでも出てきたエドワード８世が肖像画で着ていた柄を再現し、当店の別注として特別に製作して頂きました。

一番の特徴は本来ソリッド（無地）であるリブ部分がブルーのストライプとなっています。

肌馴染みの良いベージュをベースに、オレンジ・イエロー・グリーンなど温かみのあるクラシックな仕上がりにとても気持ちが高まっています！

エドワード8世に敬意を払いネクタイを締めたトラディショナルなスタイルは、オーダーをした時から考えおり、入荷を待ち望んでいました。笑

皆様にも是非取り入れて頂きたいですね。

シャツとの相性は間違いないのですが、ラフにヘンリーネックのカットソーで着こなすのもオススメ。

フェアアイルセーターは、その昔、フェア島の働く漁師たちが、防寒の為に道具として着ていました。

ヘンリーネックを着る事で、まだフェアアイルセーターがファッションではなく労働着として着られていたようなクラシックな着こなしを彷彿させるのです。

多くの配色やバリエーションがある中で、もう一つ選んだのが、敢えての無彩色。

ブラック・グレー・ホワイトの様々なトーンが合わさり、クラシックカントリーでありながらもどこかモダンな表情が魅力です。

素材感を変えながら無彩色だけで作り上げるストイックなスタイルも良し、インナーに色味のあるハイゲージのタートルニットを着るのもお勧めです。

Jamieson’sは現存するシェットランドセーターのブランドの中でも最も古いとされるブランドです。

シェットランド島で唯一の草木染めを行っているファクトリーでもあり、天然素材ならではの自然で美しい色合いがたまりません。

そしてリアルシェットランドウール で編まれたセーターは、軽く暖かい着心地で、本来の道具としての防寒着の役割も果たします。

17世期後半を起源に持つフェアアイルセーター、今でも当時とほとんど作りは変わっていません。

古き良き伝統に是非、触れてみてください。

ARCH 市電通り　荒

Jamieson’s
V-NECK LONG SLEEVE
Color　Orange
Size　38, 40, 42, 44
Price　¥41,800(inc tax)
【商品ページはこちら】

Jamieson’s
V-NECK LONG SLEEVE
Color　Grey
Size　38, 40, 42, 44
Price　¥38,500(inc tax)
【商品ページはこちら】

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