Soundman AshleyⅡ Herringbone Tweed
Laurence Fellows氏(ローレンス・フェロウズ)の描いた紳士服のイラストを見たことがあるでしょうか?
名前は知らずとも彼の描いたイラストは『Esquire』や『Apparel Arts』などに掲載されており、見覚えもある方も多いのではないでしょうか。
(Esquireは当店に展示しておりますので、ご興味がある方は、お気軽にお声掛けくださいませ)
本日は1930~40年代に米国メンズファッション誌『Apparel Arts』に掲載されていたイラストからインスピレーションを受けて製作されたコートをご紹介致します。
当時はイラストでのスタイリング提案が主流だったそうで、Soundman(サウンドマン)今井氏もとても影響を受けたそうです。
袖口、ウェスト部分にベルトについたバルマカーンコート。
所謂シングルトレンチコートは、トレンチコート程ディテールが少なく、バルマカーンコートよりもキャラクターがあるちょうど良い塩梅が魅力のコートです。
生地は英国羊毛で織ったヘリンボーンツイード。
重厚感があるその見た目からは、想像の出来ない柔らかい生地で、非常に着やすくて尚且つ暖かい。
ウールコート特有の重たくて疲れるという印象が変わりますよ。
袖付けはシングルラグランと呼ばれる仕様で、一枚の生地を筒状にして肩に縫い目がない、ラグランスリーブを作っています。
肩位置が決まっていないので、中にジャケットやセーター厚手の物を着込んでもストレスはありません。
そして肩が変にずり落ちたり、浮き出てしまう事がなく、流れるような綺麗なシルエットを見せてくれます。
ポケットは貫通式となっており、コートを着たままでも中に着ているジャケットやトラウザーズのポケットに直接手が届きます。
冬は特にポケットから手を出したくない為、これであるかないかで利便性は大きく変わります。
襟にはチンストラップがついているので、風の侵入を防ぎ、防寒性を高めてくれます。
機能性としては勿論ですが、このコートは上までボタンを掛け、チンストラップを留めた時のシルエットも非常に格好良いのです。
貫通式のポケットですので、閉めた状態でも中に着ている洋服のポケットに届く為、不自由には感じる事はありませんよ。
そして、背面にはアンブレラヨークと深いインパーテッド仕様のベント。
アンブレラヨークはコートに袖を通すとやや浮き上がり、体に当たらないように、雨や雪から守ってくれます。
インパーテッド仕様のベントはボタンがついており、外すことでより広がり、動きを妨げる事がありません。
全てに意味のあるディテールでありながら、男らしく、尚且つエレガントな雰囲気が漂うウールコートはなかなか無いのではないでしょうか。
「男は背中で語る」とよく言いますが、その言葉が非常に似合うコートだと思います。
ベーシックな洋服であり、スーツ、ジャケットパンツのドレススタイルから、カジュアルスタイルまで、メンズワードローブに欠かすことのできないコートです。
ARCH市電通り 荒
Soundman
Ashley II
Color Black × Ecru
Size 38, 40, 42
Price ¥89,100(inc tax)
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