アメリカントラディショナルスタイルにおける、夏素材といえば清涼感のあるシアサッカーや、サマーウール、リネン。

それぞれに特性がありますが、どれも夏に適し、夏にだけ着れるという特別感がある贅沢なアイテムです。

本日は、アイリッシュリネンを使用したKENNETH FIELDのスポーツコート&トラウザーのご紹介。

使用された生地は、1891年にアイルランド北東部で設立された英・SPENCE BRYSON社製のNAVY IRISH LINEN。(ネイビーアイリッシュリネン)
アイリッシュリネンは、麻素材の中でも高い耐久性と丈夫さに定評があり、美しい発色と光沢感が特徴。KENNETH FIELDも長きに渡り、夏のスポーツコート&トラウザーズなどに使用している生地です。

夏のスポーツコートの定番でもある、ネイビーカラーのリネン生地ですが、こちらの生地はワントーン明るいネイビー、ブルーといった印象。
さらに、暑い夏に快適に着用できることを優先した、軽量でライトオンスの生地で、裏地や肩パットもないアンコン仕立てです。
上の写真がわかりやすいですが、かざすと透けて見えるほどです。

80年代のアメリカンスーツに着目し、日本人体型に合わせて製作された2つボタンのスポーツコート。
スーツでも着用できるよう、トラウザーはARCH EXCLUSIVEにて製作して頂きました。

着用していくと現れる独特なシワ感がリネンの特徴。
夏のリネンスポーツコートは、是非そのシワ感を楽しんで頂きたいです。

スーツで着用する際、シャツはベーシックなホワイトかブルーの”洗いざらし”のオックスフォードシャツやリネンシャツ。全体的色数を控えめにし、タイを巻く場合はシルクニットタイなど、シンプルな装いがお勧め。

モカシンシューズやジムシューズ、スウェードシューズの毛羽感も、リネンスーツには相性抜群です。

また、それぞれのアイテムのシワ感、ヤレ感を活かしたコーディネートもリネンのスポーツコートの楽しみ方の一つです。

例えば、ドライタッチで粗野な雰囲気があるアメリカンコットンのTシャツ。白も勿論良いですが、ややフェードしたカラーTシャツや、古着のプリントT、あとは、色落ちしたシャンブレーワークシャツ。

パンツに関しては、色落ちしたデニムやバックサテンのミリタリーパンツ。など、夏のスタイルを快適に楽しむ方法の一つとして、リネンのスポーツコートはヨネカジスタイルにも馴染むアイテムであると思います。

冒頭でもお伝えしましたが、リネンのスポーツコートは、夏に適し、夏にだけ着れるという特別感がある贅沢なアイテム。

是非この夏に、ワードローブに加えてみてはいかがでしょうか。

ARCH米村屋 町田