____Parabootが札幌で主流になったのは2008年の事でした。

それより少し遡り今から20年前、

ArchのラインナップがUS、EUのVintage、BIRKENSTOCK、ANATOMICA、Parabootのみだった頃、

Parabootは市民権が当時にはなく、仕入れた6足(当時シャンボード・ミカエルフォック)が完売に至るまで３年の歳月を要しました。

冬靴として主流だったのはレッドウィングやダナー、スニーカーで冬靴を購入する際の選択肢にParabootはありませんでした。

Parabootを仕入れてから4 年後の2008年。

Parabootが丁度100周年を迎える頃、トランクショーが全国的に開催され北海道ではArchでも開催する事が決定することになります。

Paraboot側も売れる事は期待していなかったのか、トランクショーのラインナップも少なかったと代表の山内が話していました。

しかし、2008年に開催した2日間のトランクショーにおいて

日本一の売り上げを獲得します。

若年層のニーズも丁度アメリカからヨーロッパに移り変わる頃だったのか、そこから5 年連続で日本一の売り上げを獲得することになります。

そうして、Parabootが市民権を得るようになり今では当たり前に冬靴として認知される程に有名になっていきました。

Parabootが市民権を得る前から、Archが20年経った今でも代々受け継がれてきた変わらないスタイルがあります。

M47 Pants × Paraboot

軍モノ(フランス軍)にフランス靴を合わせるというスタイルはその当時は受け入れられませんでした。

Archが変わらず、M47×Parabootのスタイルに絶対的な自信を持ち自らが日常的に着用し続け、提案を重ねることで今では当たり前のスタイルへと昇華していきました。

ArchとParabootの怒涛の因果関係を経て20年。

Paraboot / WILLIAM Arch exclusive 20th Anniversary Modelを製作。

Cordovan(馬革) × Goat leather(山羊革)

Horween社のコードヴァンとゴートレザーのコンビネーションで製作いたしました。

その製作背景の一つとして、昔ArchがAldenでコードヴァンとキッドレザーで別注をかけた所から始まります。

代表の山内がParabootの中でもWILLIAM (ウィリアム)のモデルを好んで履いており、そのモデルをベースにコードヴァンとゴートレザーのコンビネーションを製作する企画が2020年に決定。

4年の歳月を経てArchが20周年を迎えた今年、20周年モデルとして展開する事が叶いました。

アウトソールには厚手かつ頑健なMARCHEⅡを使用。

また、製法には登山靴用に発明されたタフなノルヴェイジャンウェルト製法を用いています。

スキーブーツや山間の作業靴用に考案されたノルヴェイジャン製法はL字型に曲げたウェルトに横からすくい縫いを行うのが大きな特徴で、グッドイヤー製法よりも頑健とされています。

今作の別注で用いられたコードヴァンは雨に弱いというイメージが強い方が多いはず。

しかし、コードヴァンは耐久力の高さからランドセルにも用いられるほど屈強なレザーです。

雨にも負けないよう、VAN(ヴァン)という設備を用いて3ヶ月間オイルに浸し(オイル鞣し)その後3ヶ月間乾燥させ初めて靴に用いられる革へと変化を遂げます。

Parabootというフランスの登山靴メーカーにアメリカHorween社のコードヴァンは理に適った作りであり、

Archならではのアイディアと言えるのではないでしょうか。

M47はもちろん、5ポケットやグレートラウザー等あらゆるスタイルに合わせる事が可能です。

冬に履く靴こそ、これしか履けないではなくこれを履きたいという拘りのある一足をまだ検討中の方にも、冬をより心地よく過ごしていただけるよう妥協なく製作いたしました。

2024/11/22から発売を開始し、11/24迄別注発売に伴いTrunk showを開催いたしますので、ぜひこの機会にお越しください。

Paraboot TRUNK SHOW
at Arch SAPPORO
DATE : 2024/11/22 (fri) ~ 2024/11/24 (sun)
<札幌市中央区南3条西8丁目11-4第一ビル1F/2F>

11月22日（金）〜25日（日）の3日間、2年ぶりとなるParabootトランクショーを、Arch Sapporoにて開催いたします。

約50種類の豊富なラインナップが一堂に店頭に並ぶ特別なイベントです。

そしてメンズモデルは勿論、レディースモデルもサイズ共に豊富にご用意しております。

期間中は、Paraboot正規輸入代理店RPJの篠崎氏にも店頭に立って頂きシューフィッティングをして頂けます。

普段では聞けない、Parabootの生産背景や手入れ方法など色々と伺ってみてはいかがでしょうか。

また、期間中<Paraboot>製品をお買い上げいただいた方には、先着で純正のシューツリーをプレゼントいたします。

そして今年は僕達が皆さまにご提案したいParabootがもう一足…。

それはまた後日のブログにてご紹介いたします。

Arch 柳田