S.E.H KELLY Wales Geelong Lamswool Knitwear

生地からパーツ、縫製までの全てを一貫して「イギリスメイド」にこだわり、洋服を製作する稀有なブランドである “S.E.H KELLY”(エスイーエイチケリー)
デザイナーのサラ・エリザベス・ハケット・ケリーは、当時サヴィルロウで工場と生地屋のコンタクトを取り、プロダクションを円滑に回す仕事をしている中で、ある時からなぜ、サヴィルロウでしか扱えない生地や工場があるのだろうと思い始めたそうです。
そこで、上質な生地や技術をデイリーウェアに落とし込みたいと思い、立ち上げたブランド背景を持ちます。
今でも自分たちの足を使い、納得のいく生地を探すそうです。
時代とは逆行したアナログな手法ですが、そういった部分に惹かれるものがあります。

今回ご紹介するアイテム2つは、昨年もオーダーしていたのですが、時期を迎える前に店頭から姿を消してしまっていました。
ブログやInstagramで、しっかりとご紹介するのは、今回が初めてとなります。

10plyという本来1本の糸を10本撚って1本に仕上げた肉厚なセーター。
シンプルなクルーネックセーターですが、S.E.H KELLYならではの代表的なアイテムのひとつだと、僕は思っています。
従来のセーターですと、2〜3本の糸を撚り合わせ1束にし、編み上げていく2〜3plyほどのものが多く聞き覚えがある方も多いかと思います。
10plyと初めて聞いたときは、耳を疑いました。笑

ただ全てを10plyにしてしまうと、ジャケットやアウターを上から羽織りずらくなってしまう為、袖は6plyにし、動きやすいように考慮されています。 (6plyですら他で聞いた事がありませんが…)
1892年に設立された英国を代表する老舗の工場で編み上げられており、今でも伝統の技術が受け継がれています。
1989年にはロイヤルワラント(英国王室御用達)の称号を与えられており、惹きつかられる魅力ではないでしょうか。

使われているウールは、最高品質のジーロンラムウール。
メリノウール以上にさらに柔らかい肌触りです。
肉厚のローゲージのセーターと言えば、チクチクするという悩みが付き纏ってくると思いますが、このセーターは素肌に着れるくらいにストレスが全くありません。

ハンドウォームポケットが付いている事もここ北海道では、特に嬉しいディテールです。
とてもシンプルなデザインですので、見た目のアクセントにもなっていますね。


現在では希少な一人のニッターが手操作の編み機を使用し、編み上げられたセーターはアウターを羽織っても重さを感じさせない着心地です。
肩口もラグランスリーブ仕様、ボディと袖や袖口はハンドリンキングにより、編まれています 。

昨年初めてオーダーし、店頭に出す間も無く完売してしまった、”Gansey”

GUERNSEY SWEATER (ガンジーセーター)は海の上で働く男たちのセーターであり、
板子一枚で生死を分ける厳しい自然との闘いに生きる、英国フィッシャーマン達のユニフォームと言える洋服。
所謂道具として生まれた洋服ですが、S.E.H KELLYが手がけると日常的でどこか柔らかい印象に。
僕は、このニュアンスに惹かれているのだなぁ。。と

上部(胴体と袖)は重厚な8ply、下部は3本ply
ハンドウォームポケット
あくまでもデイリーユース出来る洋服として考慮されています。

先程ご紹介したクルーネックセーター同様に、柔らかく肌触りが抜群のジーロンラムウール。
首部分は、ロールネック仕様になっているため、
捲り上がると、タートルネックとして。
下げると、首部分がすっきりとする為、中にシャツ、スカーフを巻くスタイルもお勧め。
首元も他の部分と同様に、ハンドリンキングで本体に縫い付けられており、着心地の良さ、継ぎ目のない構造になっています。

JOHN SMEDELY
Jamieson’s
Fanni Lemmermayer
Ce Forsyth
Athena Designs
etc…
「餅屋は餅屋」で私は所謂ニットメーカーに絶大な信頼を置いていて、それは今でも変わる事はないのですが、考えが固すぎるのは良くないなと…。
大袈裟ではなく、セーターの概念が変わりますよ。
是非、それを肌で感じ取ってください!
Arch 荒

S.E.H KELLY
CREW NECK
COLOR : MALT
SIZE : S / M / L
PRICE : ¥173,800-(in tax)
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S.E.H KELLY
GANSEY
COLOR : IMPERIAL NAVY
SIZE : S / M / L
PRICE : ¥151,800-(in tax)
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