KLASICA 24SS / VOLT (DS ver.)

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世界各国のヴィンテージウェアーやエスニックな民族服をもとにKLASICA独自のフィルターを通じ、コレクションを展開するKLSAICA(クラシカ)。

毎シーズンコレクションテーマを設け展開されるコレクションは、
シーズンごとにブランドオリジナルの生地がつくられたり、デザイナー河村氏が偶然発見した特別な生地が使われたり、そのどれもがスペシャルピースです。

ヴィンテージウェアーのリメイクも手がけていたKLASICAは、ユニークな枯れた表情を持っているのが特徴です。
着馴染み洗うことで自分の体にフィットしていく。
生地とモデルのマッチングがそのワンシーズンしかないからこそのスペシャリティがあるのも、僕が思うKLASICAの好きなところです。

KLASICA / VOLT (DS ver.)
COLOR / OLD BLUE
SIZE / 2 , 3 , 4
PRICE / ¥54,780- (inc tax)

トラッカージャケットを彷彿とさせるVOLT。
商品名にもある”DS ver.”はデッドストックの略。
つまり河村氏が発見した特別な生地が使われているのです。

スラブ感の強いヘヴィオンスのダンガリー生地は、おそらく1990年代ごろに岡山県児島のとある縫製工場で発見されたもの。

時代背景から鑑みるに、ヴィンテージデニムの解析が進み、レプリカデニムが台頭してきた頃。。
このダック地を彷彿とさせるタフでいてガシッとしたダンガリー生地ができたとき、どんなことを考えていたのでしょうか。。

この生地でファッショナブルな洋服??
はたまた武骨なワークウェアーを作ろうとしていたのか。作業服にするにしては良い生地すぎるな、なんて笑
生地スワッチを眺めながらいろんなことを考えていました。

この生地を使って作られたのが、新型のVOLT。
フランスのワークウェアーのうち、電気工事師が着ていた作業服をもとに製作されています。

淡いインディゴブルーの生地に、2つの大きなパッチ&フラップのポケット、極め付けには腰丈に設定された着丈は、まるで着込まれたL社の2ndモデルかのよう。

デニムトラッカージャケットのラギットさが程よく拭われ、
アメリカ服として? フランスのワークウェアーとして? 絶妙なバランスでのアノニマスな雰囲気すら感じます。

2月も中旬。
まだまだ寒いですし、雪景色なので、まだまだ春物の出番なんて到底先だなぁなんて思いつつも、
こういう仕事をしていると春物の入荷ラッシュなので、少しずつ少しずつ春物にシフトしていきたいんです。

どうやらお客様とお話ししていると、同じ考えの人が多いのだというのが、最近の発見。
どうやら早くウールのコートからおさらばしたいとのこと、でした笑

スウェットシャツにミリタリーパンツ、少し淡いインディゴのVOLTが、
自分のクローゼットに程よく春の風を吹き込んでくれる、そんな気がするのでした。

Arch 小村