in the sixties

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タイトルを何にするか1時間程悩ました。

正直なところ、My Vintageと書きたい位なのですが、まだ購入許可が降りていないのでこちらのタイトルで笑

1960年代から70年代にかけて、アメリカが起こしたベトナム戦争。
様々な出来事が起こり混乱の10年とも言われるこの期間。

奇しくも、この年代に支給されていた米軍のミリタリーウェアーは名作ばかりなのです。

M-65やジャングルファティーグなどがありますが、名作と言われるのには当時の映画の影響が大きいように感じます。

この時代に生まれたアメリカンニューシネマと呼ばれる映画群。

劇中で見せたミリタリーウェアーを着こなすシーンが、多くの人の脳裏に焼きついて離れないのではないか….

しつこいくらいに言っているが、僕のお気に入りは1973年にアメリカとイタリアの合作で製作された”セルピコ”。

ニットキャップの被り方の好みはそれぞれあると思います。
カッコウの巣の上のジャックニコルソンか、ディアハンターのデニーロ、セルピコのアルパチーノ、
先日、米村屋の大手と飲みながら、ニコルソン派とセルピコ派で論争が起こりました笑

ARCHに入社して10年間、このニットキャップの被り方に影響を受けています…笑

今まで、この映画のピーコートやセーラーハット、ジーンズの履き方に目がいっていましたが、M-65 JACKETは見ないようにしていました。

目を向けたら最後、これしか着なくなるのではないかと思って敢えて避けてきました。

その位、自分にとっては抜群に格好良いM-65 JACKETの着方だったのです。
終盤のワンシーンにしか着ていないのですが、ジーンズにゆるゆるのニットキャップに合わせている姿は、何度も巻き戻して見ていました。

オリジナルのオリーブカラーは持っているが….KENNETH FIELDとの別注で製作した”ブラックカラー”のM-65がどうしても欲しい。

欲しいから別注で製作したわけで…自分のサイズはラスト一枚…発売から約一ヶ月そろそろ良いかな?笑

ブラックというカラーと、裏地にベンタイルを採用しているこの2点がツボです。

カウンターカルチャーを体現したかのような、反骨精神剥き出しの色と素材が、当時の時代背景と相まり、さらなら物欲を掻き立てるのです。

色の合わせ方ハット、ニットキャップ、ジーンズの履き方など、この映画から影響されたモノは、何年も貫いてるかもしれません。

フランク・セルピコの熱意のように…

ARCH 宅見