KLASICA / SAULTに文化を学ぶ

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今シーズン入荷したKLASICAのSAULT。

このコートはかつてL.L. BeanやJ.C. Pennyが製作していたアメリカンなガウンコートをベースに、フォークロア、ハンティングのエッセンスを加え、ウールリネンの英国らしいヘリンボーンファブリックで仕上げた1着です。

KLASICAオリジナルで製作されたヘリンボーン地は目の詰まった見た目に反して着心地も軽く、総裏仕立てなので防寒性もバッチリ、ガウンコート由来のショールカラーが品がある。

このコート1着にイギリス的な生地背景とアメリカ的な洋服としての要素を見出してしまうのは、洋服屋としての性なのでしょうか。。

イギリスとアメリカ。

大西洋を隔てた二つの大国では、二次大戦後、人や物資だけでなく文化や思想なども互いに移動していました。

ふと僕が思い浮かべるのは、1964年2月 THE BEATLES、グループ初となる米国公演。

イギリス、リヴァプール発の THE BEATLESはイギリス国内での人気にとどまることなく、1964年の米国公演を機に瞬く間に、アメリカ国内でその名を知らしめることになります。

今でもアメリカ国内で、1964年2月7日はイギリス音楽の侵略、と言われているほどだとか。

当時の活動していたアメリカ発のミュージシャンからしたら、たまったモノじゃなかったのかもしれません、、、

しかしそうして今までになかった文化やスタイルが輸入されることによって、新しいそれが創造されることになる。

約半世紀たった今、THE BEATLESに影響を受けたミュージシャンや作家も数多くいることでしょう。

洋服の文化についても同じことが言えるのではないでしょうか。

アメリカンカジュアルから派生して生まれた渋カジや日本流に解釈されたアイビースタイルなどが良い例だと思います。

KLASICAのSAULTもアメリカ×イギリスをミックスの新しい文化・スタイルなのだと感じます。

ラテンアメリカに起源を持つフォルクローレや、機能性を重視したハンティングのディテールに、英国らしいヘリンボーンファブリックをのせて再構成される。

このコートこそ、以前のブログでもご紹介させていただいた “KLASICAらしさ”なのだと思います。

新旧問わず、新品と古着の垣根を超えて様々なアイテムを提案するArchとしてはこのコートこそ、KLASICAからの侵略なのかもしれません。

Arch 小村

KLASICA / SAULT

COLOR / BLACK

SIZE / 2 , 3 , 4

PRICE / ¥118,800- (inc tax)

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