妄想シャツ

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アメリカンカジュアルを代表するシャツと言えばなんだろうか。

ホワイトカラーが身に纏うシャツとは真逆…ネルシャツや開襟シャツが思い浮かぶ。

アメリカントラッドを象徴する人物”J.F ケネディ”が着ていたシャツとは真逆のオープンカラーシャツ。

反骨真や不良、自由の象徴のイメージがある開襟シャツ。

ヘミングウェイやギルスコット、アレンギンズバーグ、彼らが着ていた開襟シャツの着こなしは抜群でした。

もし仮に、フランスに強い憧れを抱く一人のアメリカ人青年がいたとします。

彼は、ペンドルトン等のオープンカラーシャツも着るしミリタリーのアイテムも好んで着る。

カウンターカルチャーにシンパシーを感じ、もっぱら着るシャツは開襟シャツと決まっています。

そんな彼が、フランスに移住し、徐々にフランスかぶれになっていく…
環境も着る服も変化していく中で、大好きな開襟シャツを新調するならば、一体どんなシャツを着るんだろうか。

ちょっとミッドナイトインパリのストーリーをオマージュしていますが…苦笑

そんな妄想の元、真っ先に思い浮かんだのが、”ベージュの開襟シャツ”

フレンチの匂い漂うベージュカラー。

けど素材はツイルで無骨さが残る生地。まさにチノシャツのような。

そんな妄想を現実にするべく、rdv o globeに無理を言って別注製作したのがこのシャツです。

ベーシックなアメリカの開襟シャツを、rdv o globeのエッセンスで。

このニュアンスが、先の妄想に通づる部分だったのです。

縫製と生地を手掛けるのは、イタリア・GUY ROVER。

大味なアメリカとはまた違った、繊細な仕立てと上質な素材。

ミリタリー要素が残るツイル生地。

おそらくこんなシャツを欲しがるのではないかなぁ….

開襟シャツとも言えるし、ミリタリーシャツの匂いもするBISHOP CH

フランス的解釈のこのシャツは、バスクシャツにジーンズ、足元はバレーシューズやローファー。

ベージュにブラウンで同じトーンでまとめるのもシックですよね。

完全に自己満ですが、妄想通り…いや以上の一枚だと思っています。

ARCH 宅見