OUTIL 24AW vol.2

03Oct. 2024

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ブログをご覧下さいまして、ありがとうございます。
はじめまして。中村由菜と申します。
ARCHに入社して2ヶ月が経ち、今月から少しずつブログも書かせていただきます。
ARCHの恒例行事”自己紹介ブログ”でまた正式にご挨拶させていただきますので、
私についての投稿は、もう1ヶ月ほど
お待ちくださいませ。

さて、先日ブログでご紹介した
OUTIL(ウティ)のPANTALON MEYNES
(パンタロンメーヌ)ですが、
予想を遥かに上回る反響です。
ありがとうございます。

今回はそれに続けて、OUTILからアメリカ由来の新型商品と、定番ミリタリーパンツの合わせて2点をご紹介いたします。

【OUTIL / MAILLE APT】

“MAILLE”とはフランス語で”網目”を意味します。OUTILの商品では、宇多氏が愛するフランスの地名が使われることが多く、今回は果物の加工品やワイン、オリーブなどの生産が盛んな”APT”という都市の名がつけられています。

フランスのバスク地方にて、糸の染色から編みたて、カット縫製までの全ての工程が同じ工場で行われました。
現在では失われつつあるMADE IN FRANCEですが、カットソーは一フランス製にこだわることも多い、OUTILの新型です。

しかし、今回のモデルとなったのは、アメリカ発祥の某ブランド”C社”のヴィンテージスウェットです。
なぜ、フランスの様々なカルチャーに造詣が深い宇多氏が、今回このスウェットをリリースすることになったのでしょうか。

｢もし、フランス人がC社のスウェットを作ったら？｣
こんな発想から、MAILLE APTは生まれました。

数多くのフランスの物作りを手がけてきたデザイナーの宇多氏ですが、前回のブログでご紹介したとおり、普段はC社のスウェットにL社のデニムを履いて仕事をするほど、アメリカ物も愛用しています。
しかし、コーディネートは”アメカジ”の
それではなく、リラックスした印象の中にも、どこか品の漂う”フレンチカジュアル”な着こなしをされています。

そんな宇多氏だからこそ表現できる、
“フランス仕立てのスウェットシャツ”
MAILLE APTは、フレンチ好きの方にも、アメカジ好きの方にも気に入っていただけると私は思っています。

何よりお伝えしたいのは、その触り心地、着心地のよさです。
MAILLE APTは、先染めの糸を掻き、毛羽立たせた起毛生地を使用することで、
ボディはしっとりとした触り心地になり、両脇と袖、裾のリブ部分はもちもちと
吸い付くような弾力があります。

そして驚くのは、裏地のふんわりと包み込むような柔らかさです。
まるでカシミヤを身にまとっているかのような肌触り…。

服に体が溶け込んでいくような感覚が
たまりません…。
ARCH南青山では、試着室で
「とろける〜！」
と絶賛されたお客様もいたほどでした。

元々ヴィンテージのスウェットは、タフさを出すために、生地をとても強く編んで
作られます。
”MAILLE APT”は、敢えて生地の”網目”を甘めにすることで、見た目の柔らかさと、
上品さを演出してくれます。

だからこそ、ARCHで取り扱うミリタリーパンツや5ポケットデニム、フレンチワークパンツなどの実用的で粗野な雰囲気の物に合わせることで、いつものコーディネートに一味違ったエレガントさを加える
ことができます。

見た目だけでなく、毎日着たくなる着心地の”MAILLE APT”。
是非、店頭でお試しください。

【PANTALON BLESLE】

軍パンの太く無骨な空気感を残しつつ、
着用時はすっきりとした美しいシルエットに見せてくれる、無駄のないシンプルで
洗練されたデザイン。
フランス軍のM-47パンツ後期型がベースとなっていることは、ご存知の方も多いと思います。

M -47パンツと言えば、
ARCHがずっと軸に据えて店頭で提案してきたアイテムです。

元々ストレートシルエットだったM-47パンツですが、1960年代（大戦後期）に
ヒップから足元にかけてややテーパードの効いたシルエットに変更されました。

国家予算を注ぎ戦争で勝つために作られたM-47パンツは、フラップ裏やポケットの仕立て、裾のアジャスターなど、細部にまで丁寧に作り込まれています。
その完成度の高さが、数あるミリタリーパンツの中でも名作と唄われ、現代でも評価され続けています。

ミリタリーアイテム好きとしては、ワードローブに一着は加えておきたい一本ですよね。

OUTILのつくるM-47パンツは、後期型のシルエットを踏襲。
ややテーパードのかかった仕様になっているため、トップスを選ばず、様々なコーディネートにマッチしてくれます。
また、生地はハリのある前期型を踏襲しており、ヴィンテージの前期、中期、後期のどれにも当てはまらない、独自のバランスで再構築されているのです。

それだけではありません。
さらに細部にまでOUTILの拘りがぎゅっとつめこまれた、数々のディテールにも
ご注目ください。