“M1948 PARKA with COYOTE FUR” by ARCHオーナー山内

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“M1948 PARKA with COYOTE FUR”

前回のブログで明らかになった、新作ミリタリーパーカ。

今回はARCHオーナーの山内(以降マサさん)と僕、小見野による、”M1948 PARKA with COYOTE FUR”について、対談形式でのブログをお届けいたします!

色々と興味深い話を聞いてきたので、是非お楽しみ下さい。


(小見野)
マサさんとの対談は、今までありそうでなかったので、生産背景やイメージ等、このブログを通じて、よりリアルにお客様に伝えられそうでワクワクしています。

本日は宜しくお願いします。

先ずは、このM1948 PARKA。 過去にも何度かリリースしていますが、改めて一体どういうものなんですか?

(山内)
M1948 PARKAのオリジナル(原型)は、いわゆモッズパーカやフィッシュテイルパーカと呼ばれる類いのアメリカ軍の極寒用夜戦パーカのことなんだけど、 その中でも有名なM1951PARKAの前身であり、1948年から約1年間のみ採用されていた最も珍しいモデルが、今回発売する”M1948 PARKA WITH COYOTE FUR”です。

ヴィンテージ市場でも枯渇しているこのモデルを、限りなく忠実に再現しつつも、現代に合わせたアプローチで製作しました。

実は同じニュアンスのモノを過去にも作っていたんだけど、ありがたいことに完売した後も問い合わせをもらうことが多かったので、さらにアップデートを加えての新発売です。

(小見野)
M1951 PARKAとM1965 PARKAのことは以前から知っていましたが、M1948 PARKAの存在を知ったのはARCHで働き始めてからでした。

今回の”M1948 PARKA with COYOTE FUR”、具体的にどこがアップデートされているんですか?

(山内)
前回と比べて大きく変更したのが、フードに付くコヨーテファーを脱着できる仕様にしました。
ヴィンテージのオリジナルは脱着不可ですが、後継のM1951 PARKAからはフードのライナー自体にファーが付く脱着式に変わります。

【M1948 PARKAからM1951 PARKAまでの移行期モデルが存在していたらファーだけ脱着できたのでは?】というイメージで製作しました。

(小見野)
なるほど。

【M1948 PARKAからM1951 PARKAまでの移行期モデルが存在していたらファーだけ脱着できたのでは?】

このコンセプトは、服屋としても服好きとしても興味深いですね。
完全に無いと言えないのが、憎い問題提起です(笑)

ファッション的に有名なのはモッズカルチャーの渦中にいた若者たちの制服とも呼べる、M1951 PARKA (以後 M51)、あるいは後継のM1965 PARKA (以後 M65)かと思います。
ARCHでは過去にも、ヴィンテージには存在しないベンタイルコットンを使用した”M1948 PARKA”を発売していましたが、”M1948 PARKA”にこだわり続ける理由と、何故、より有名な”M51″ではなかったのか。理由があれば教えて下さい。

(山内)
最大の理由は、自分が20代の頃に購入してから今でも着ている1番好きなミリタリーパーカだからです(笑)
ちなみにM65も好きでよく着ているよ。

そして実はこの”M1948 PARKA”というアイテムは、10年以上前にARCHレーベルで一番最初にリリースしたアイテムで、自分にとってモノづくりのスタート地点。

そういう意味でも、僕にとっては一番思い入れがある洋服なんです。 自分が好きでよく着ていたからこそ、「このデザインでもっとこういう仕様のものがあればな」という想いを具現化したものがベンタイルコットンのM1948 PARKAってわけです!

(小見野)
その人の人生を狂わせる1着というものが、服好きであればいくつかあると思いますが、マサさんにとっては、そのうちの1着が”M1948 PARKA”だったんですね!
後継のM51やM65には無い、”M1948 PARKA”ならではの特徴や魅力はありますか?

(山内)
ミリタリー好きな人は既に知っているかもしれない情報なんだけど。
後継モデルでは削ぎ落とされていたりする、ファーストモデルならではのディテールがたくさんあるんだよ。

例えば、M51よりも着丈がやや短かったり、フロントジッパーの位置が中央からズレていたり、袖にシガレットポケットが備わっていたりと、何故そうしたのかという明確な理由は分かっていないけれど、男心がくすぐられる1着なんです。

また、【アメリカのミリタリークロージング=生地開発の歴史】でもあるとも思っていて、やはり国家の予算を投じて生地も開発されるので、現代ではどんどんハイテクで機能的なモノが出てきているよね。
そんな中で40年代の極寒用の防寒具の最適解は、コットン100%のバックサテンで作ったシェルだったのか。とか、調べれば調べるほど奥が深くて、やっぱりミリタリーウェアって面白いよね!

しかし、背景的なことではあまりミリタリーマニアになりすぎないようには気をつけているよ。 やっぱり着用したときに格好良いかどうかが1番大事な部分だからね。

(小見野)
その時代に応じた、最先端技術や生産背景から、そういった仕様や生地の使い方になるのでしょうか。 色々なヴィンテージウェアがありますが、ミリタリーは特に奥が深いですね…。

モノの背景などは男の大好物ですが、純粋に色々なミリタリーパーカを着てきたからこそ言える、ミリタリーパーカの魅力があれば最後に教えて下さい。

(山内)
ミリタリーパーカの魅力は、やっぱりどんな格好にでも羽織れる汎用性の高さと懐の広さかな。

更に今回のモノはファーが脱着できる仕様なので、ファーを取り外して、ウールフランネルのトラウザーズなんかとのトラディショナルなコーディネートとの合わせも良いんじゃないかな。

あ、でもオリーブの軍パンにだけは合わせないように気をつけてます(笑)

(小見野)
僕もM65を所有していて、かなりの頻度で着用していますが、汎用性の高さはピカイチですね。

恐縮ながら同じく、オリーブのパンツとだけはコーディネートしないようにしています!

着用を繰り返すことで、コットン100%のバックサテンならではのクタッとした雰囲気への経年変化は、化学繊維やハイテク素材には無い魅力がありますよね。 既にミリタリーパーカ持っているのに、また欲しくなってきました…(笑)

マサさん、色々と教えて下さりありがとうございました!

(山内)
こちらこそありがとう。

M1948 PARKA with COYOTE FUR
COLOR : OLIVE
SIZE : S , M , L , XL
PRICE : ¥118,800- inc tax
※オンラインショップはこちらから

“10/13(fri) 12:00~ Release!!”

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小見野 健