Soundman / Douglas
写真は、イギリス軍の「ディスパッチライダー」
1940年代頃、彼らは、戦場で指令を伝達する書簡などをバイクで運ぶメッセンジャーとしての役目を担っていました。
目を引くのが写真で着用しているコート。
長い着丈、大ぶりな襟、左胸には傾斜した大きなパッチポケット。
そして裾には脚を固定するためのストラップ。
ディスパッチライダーが着用する事に特化したデザイン、数多くあるディテールにも全てに意味があり、洋服のギミックが好きな私にはとても魅力的に映ります。
そして今ではミリタリーコートの名作、コレクターズアイテムともなっています。
左:Vintage / Dispatch Motorcycle Coat
右:Soundman / Douglas
Soundman(サウンドマン)デザイナー今井氏が思う、”KING OF MILITALY COAT”
中途半端なものは作りたくないと構想から約10年。
幾度もサンプリングを続けて、完成に至ったのが今回ご紹介する”Douglas”です。
表地は先染めの高密度コットンダッグを使用。
まるでキャンバス地のバッグのような質感です。
初めは硬くがっしりとした生地は、経年の変化が非常に楽しみな一着。
柔らかくなってきた時にはMy Vintageに…。
ここまで育てがいのあるコートは、なかなか他には類がないのではないでしょうか。
表地がコットンの為、冬に着れるのか心配になる方もいらっしゃるかと思います。
裏地には、ソルト&ペッパーのライトツイードを贅沢に使用。
腕まで張られていますので、北海道の冬にもしっかり対応してくれますよ。
ディスパッチモーターサイクルコートも実はサプライヤーによってディテールに違いがあります。
今井氏が所有している4着のディスパッチライダーを掛け合わせ(これを聞いた時は驚きました…)
袖はラグランスリーブ、胸はパッチポケットではなく箱ポケット+フラップ仕様を取り入れています。
オリジナルを熟知した今井氏にしか生み出すことが出来ない、Soundmanならではの一着として昇華されています。
ベルトの仕様はオリジナルとは大きく異なっています。
フレンチワークコート、タイロッケンコート仕様と言うと伝わりやすいでしょうか。
今井氏のエッセンスが凝縮されたディテールです。
モーターサイクルコートには欠かせないレッグストラップ。
実際にバイクに乗る時に使っていたら、スタイルがありとても格好良いですね!
正直今では出番が少ないかもしれませんが、このような背景を感じるディテールひとつひとつに惹かれるのは私だけではないはず…。
ドットボタンの為、取り外しも可能です。
また街着としての利便性を高める為に、モーターサイクルとしては不要なハンドウォーマー仕様に。
先ほどの裏地同様にライトツイードが施されています。
ついつい手を入れてしまうこれからの時期には心強いディテールです。
ツイードのスーツを合わせて、クラシックかつ無骨なスタイルは、私が憧れていたスタイルです。
リラックスしたい休日には、少し気の抜けた雰囲気でローケージのセーターにニットキャップを被り、外に出かけたいです。
肩はラグランスリーブで、アームホールに適度にゆとりもある為、中にジャケットやニットを着込んでもストレスは感じにくいです。
Soundman
Douglas
Color / Beige , Black
Size / 36 , 38 , 40
Price ¥89,100-
きっと少しマイナーで万人受けするアイテムではないと思います。
ですが、男らしくとても惹かれる一着です。
共感して頂いた方には是非、一度袖を通して頂きたいです。
Arch 市電通り 荒
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