Arch / M-1948 Parka “Ventile”

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アメリカ軍が開発したいわゆる、フィッシュテールパーカー。
フィッシュテールパーカーはM-1948→後にM1951 → M1965と、進化を遂げていきます。

フィッシュテールパーカーという括りで見ると私の中では、やはりMODSという集団が頭によぎります。

1950~60年代頃にイギリスで一大ムーブメントを起こした”MODS”という集団。
主にスタイリッシュで細身の3つボタンのスーツ、その上にはフィッシュテールパーカー(M-1951を主に着ていました)。

アメリカで生まれたコートですが、ファッションとして広まったのは恐らく、彼らの存在が大きいでしょう。

アメリカ軍の払い下げとして、売られていたM-1951 Parkaは労働階級者が多いMODSの人々にとっては、安くて丈夫な実用品の位置づけのようなアイテムだったと思います。

イタリアのベスパやランブレッタのスクーターに跨り、夜な夜なクラブに行き、踊り明かしていた彼らですが、クラブではミリタリーコートは脱ぎ、中に着ているスーツを見せびらかしていたそうです。

音楽とファッションに情熱とお金を注いでいた彼らは、最新のお洒落を楽しむために、フランスやイタリアなど、国内外問わず、目を向けていたそうです。

モッズコートという言葉を聞いてすぐにある洋服が頭に思い浮かぶ方も少なくないでしょう。
そうです、彼ら”MODS”という集団が着ていた為、モッズコートと呼ばれるようになりました。
恐らく日本での呼称だと思いますが…。

好きなことをして、自由に生きる。
それがファッションや音楽だった彼らですが、とてもカッコ良いと思い惹かれます。

私の中でフィッシュテールパーカーといえば、この”MODS”という集団が頭によぎります。
話が長くな離過ぎてしまうので、詳しくは店頭でお話しさせて下さい。笑

話が逸れ、冒頭が長くなりましたが…。
アメリカで生まれたM-1948 Parkaにイギリスで生まれたVentileという生地を組み合わせることは、こういったカルチャーからも必然的だったのかもしれません。

Ventileとは戦争の最中に生まれた生地です。
元々、1930年代にRoyal Navy (英国海軍)の為に、巨額の国家予算を投じて開発された素材。

当時は戦闘機が大きな主力であり、海の上で戦うことも多かったそうです。
戦闘機が撃ち落とされて、脱出できたとしてもパイロットは冷たい海に落ちる事が多く、上空から発見されるまでの間に操縦士が生き延びることは難しいことでした。

そこで、高密度に仕上げて、できるだけ水を弾くベンタイル生地が開発されました。
Ventileのおかげで、パイロットの海の上での寿命が数分から20分以上にまで伸び、多くの人の命を救ったそうです。

コットン100%で高密度に打ち込まれた生地は撥水、防風に優れ、中を調整することで3シーズンご着用頂けます。

生地もそうですが、パターンや縫製、パーツなどにも拘って製作しております。
何度も試行錯誤して完成した一着です。

フード部にはワイヤーが内蔵されており、雨や雪、風が強くても視界を保つ事が出来ます。
また、フードを被っていない時でも、形を綺麗に保つことが出来るため、綺麗にフード部を立たせる事が出来ます。

ジッパーにはTALON社製を採用。
フロントのみならず、シガーポケット部のジッパーも同じです。

また、テープ部分をヘリンボーン織のコットン100%生地を使用することで、使い込んでいった時の経年変化を楽しんで頂けます。

ウェストアジャスターもついているので、絞ってきて頂く事も可能です。
中の合わせなどで気分を変えてくれるでテールとしても一役買ってくれるのではないでしょうか。

ポケット裏にはイングリッシュモールスキンが贅沢にも使われております。
手を入れた時に冷たくなく、防寒性を高めてくれます。

M-1951 Parkaではありませんが、私の中では、MODSのような着こなしをしてもカッコいいと思います。
市電通り店では、他の店舗とまた違った着方で提案をしたいと思います。

Color / Black , Navy
Size / S , M , L , XL
Price ¥90,200-

ぜひ店頭でご覧下さい。

Arch 市電通り 上田

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