当店のブログをご覧の皆様、こんにちは。

様々なヴィンテージを仕入れ、多くのアイテムに触れてきた私達は

培われた審美眼を元に洋服づくりをスタート致しました。

当時の生産背景や洋服のパターン、

また細かなディテールやパーツが持つ意味に着目する等々。

20年の間、ARCHという店を続け、私達のスタイルにフィットするアイテム、

それがまさしくARCHレーベルのアイテムです。

今回はおよそ3年振りのリリースとなります、

M-1948 PARKA VENTILEのご紹介を致します。

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M-1948 PARKA VENTILE

COLOR / NAVY , BLACK

SIZE / S , M , L , XL

PRICE / ¥90,200- (inc tax)

アメリカンミリタリーにルーツを持つM-1948 PARKAへ

ブリティッシュミリタリーにルーツを持つVENTILEをのせた

まさに”ARCHらしさ”がぎゅっと詰まったアイテムです。

M-1948 PARKAはのちのM-51 PARKAの生産が開始されるまでの短い期間のみ

採用されており、朝鮮戦争にて実践投入されたという背景があるアイテムです。

フィッシュテールコートの原型ともいえるべきアイテムですし、

“モッズコート”のルーツともいえるべきアイテムなのではないでしょうか。

アメリカンミリタリーを掘り下げていくうえで

避けては通ることができないフィッシュテールコート。

様々なブランドやショップがサンプルとして引用し、

世に数多存在する”このコート”にARCHとして、

むしろARCH以外に落とし込み得ないものとして

選んだ素材が”VENTILE”です。

二次大戦中、イギリスの国家予算を投入し開発されたこのVENTILEは、

戦闘機が撃墜された後、海へ落下してしまった兵士の

生存確率をあげるために開発された生地であるということは、

ご存じの方も多いかもしれません。

コットンを高密度に織ることで、高い撥水防風効果を生むというものです。

また高密度コットン100%で製作した副産物として生まれるのが、

生地の鈍い光沢と独特の経年変化。

着用すれば着用する程に生地は柔らかくなり、

パッカリングやアタリがつき、特有のオーラを纏うようになるのです。

以前、「小村って綿物が好きだよね。」と指摘されたことがあります。

デニムにしろ、モールスキンにしろ、バックサテンにしろ、

洋服が体に馴染む感覚と変化する洋服の表情が好きで、

無意識に綿物を選んでしまっているのかもしれません。笑

アイテムの背景と生地について紹介致しましたが、

こだわりのM-1948 PARKAにはこだわりのパーツを選定しております。

真鍮で製作されたTALON ZIPとスナップボタンは、

生地の風合いの変化に合わせて経年変化するものを、

裾口に配されているゴムやフロントの補強部分のヘリンボーンテープも

着用するごとに変化するこのアイテムの表情に合わせて

コットン100％のものを選定しております。

長期的な着用を想定した上で、パーツ1つ1つと洋服の雰囲気とが

歯車のように噛み合い、”なくてはならない1着”に昇華されていくことでしょう。

ミリタリーに出自があるコートは実際に着用するシーンから

ギミックや情報量が多く、それ故に軍物特有の野暮ったさがあります。

ARCHレーベルで製作した”M-1948 PARKA VENTILE”は

オリジナルのギミックやディテールを踏襲しつつ、

オリジナルにはない上品かつモダンな印象のコートです。

“アメリカものを如何にコンサバティヴに着こなすか”

前回のブログでも申し上げたARCHのスタイルのひとつですが、

このアイテムが表現していることこそがまさしく当てはまりますね。

数多くの著名人が愛し、様々なカルチャーシーンに登場したフィッシュテールコート。

あらゆるスタイルに馴染むことは、長く語られてきた歴史そのものが物語っているのではないでしょうか。

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一重にヴィンテージといっても当時の人々が着用していたもので、

現代の私たちにはなかなか着用することが難しいということもしばしば。

サイズ違いで入荷することは珍しいことですし、

おおよそ1点もののヴィンテージアイテムが自身の体にフィットするのは

奇跡に近いようなことなのではないかと思います。

だからこそヴィンテージアイテムが目の前のお客様に”合った”ときに

お客様のみならず私達も熱が入ってしまうのですが、、、笑

希少なヴィンテージを様々な視点から解体し、

私達のスタイルとして提案するM-1948 PARKA VENTILE。

今回も前回同様少量の生産となります。

是非一度お手に取って頂ければと思います。

※こちらの商品は2/11 (金) からの発売となります。

※明日2/9 (水)夜には当店InstagramアカウントにてInstagram LIVEを企画しております。

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ARCH TOKYO 小村

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