MSG&SONS BLACK JEANS MADE IN USA

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本日よりARCH米村屋で先行発売となったMSG&SONSのジーンズについてご紹介します。

今回のプロジェクトは90年代のLEVI’S501(米国製)にどれだけ近づけるかというのがテーマでした。

なぜ90年代なのか?

ちょうど1年前にここARCH米村屋がオープンする前に、ARCH開店当初(2004年〜)にアメリカから仕入れしてたUSEDのLEVI’S501 BLACKをまた仕入れて展開しようという話になりました。

しかし、、、当時のように集められるようなものでは無くなっていたのです。

さらには、自分にとっては当たり前だったいわゆる1980年代中期から1990年代までのRegular 501(米国製)自体を集めることが難しいモノとなっていました。

当店のBONCOURAを代表するように、日本の最高の技術と生地をもって作られるジーンズ文化は世界に誇るクオリティを持ち、既に成熟したマーケットであるため、自分たちがあえてそのマーケットで日本製のオリジナルシーンズを作るという選択肢はありませんでした。

そこで考えたことは、アメリカの生地を使ってアメリカで縫製し、古着も好きな自分たちにとってのリアルな視点からのジーンズの価値を最大化するということでした。

そこで完成したのが、【MSG&SONS BLACK JEANS MADE IN USA】です。

今回、米カリフォルニア州に位置する、1980年代からLEVI’Sの生産を請け負っていたファクトリーで縫製してもらいました。

LEVI’S社は2003年にアメリカの自社工場を全て閉鎖し、以降のアメリカ製は外部の協力工場にて生産していたという話がありますが、ある時期からは同時進行だったことがこの機会にわかりました。

まさに百聞は一見にしかず。です。

そして、肝心な生地もまた、LEVI’Sが1915年から使用していた米コーンミルズ社の14オンスのセルビッチデニムのブラックを採用。

コーンミルズ社は2017年にアメリカのホワイトオーク工場を閉鎖しており、今回の生地はそれ以前に作られたアメリカ製ホワイトオークのデッドストック生地になります。

そして、もう一つ特筆すべきことは今回の縫製に使用されているミシンは全て古いSINGER社製のミシンであるという点。

ジーンズ好きな方はご存知かと思いますが、創業以来LEVI’SはSINGER社と密接な関係にあり、(のちにUNION SPECIAL社も)アメリカの外部工場でも共通のミシンを採用するという徹底ぶりだったことが伺えます。

パターンについては、1990年製のLEVI’S 501 BLACKを元に日本でベースのサンプルを制作。

それをアメリカに持ち込み、1990年代からLEVI’Sのパターンメイキングに携わっていたファクトリーに在籍するアメリカ人パタンナーによって再構築されました。

センチメートルからインチで計算し直すことによる微妙なニュアンスの違い、長くLEVI’Sのパターンを熟知しているからこそのLEVI’S特有の絶妙なさじ加減は、実際に製品になった際に大きな違いとなります。

自分自身、501を穿き続けて30年以上ですが、今回LEVI’Sが作ったジーンズ文化の一端に触れることが出来たような気がして、とても感慨深い気持ちになりました。

決してVINTAGEのLEVI’Sのような縦落ちを期待するジーンズではありませんが、生地、縫製、ミシン、パターン、レーベルに至るまで、一貫してMADE IN USAに拘り、自分たちのとってのリアルなアメリカを表現できたジーンズになったと自負しています。

MSG&SONS BLACK JEANS MADE IN USA
Waist 30 / 32 / 34 / 36 inch
Length ALL 32 inch
PRICE ¥36,300-( in TAX)

本日より、ARCH米村屋で先行販売。

9月1日からARCH各店、ARCH ONLINE STOREで発売予定です。

是非ご覧ください。

山内