Ce Forsyth / SHAGGY DOG SWEATER
ニット興隆の地、スコットランドシェットランド諸島。
夏の夜は明るく、冬の昼は薄暗く、常に寒風が吹き荒ぶ、厳しい天候の中育った羊毛は繊細かつ丈夫でいて、暖かい。
ここらの地域では古くから質の高いニットウェアーが数多く生産されてきました。
Archでも “Harley of Scotland (ハーレーオブスコットランド) ” , “Jamieson’s (ジャミーソンズ) ” , “INVERALLAN (インバーアラン) ” など、スコットランドに由来のあるニットウェアーを数多く取り扱ってきました。
今回ご紹介する “Ce Forsyth (シーフォーサイス) “は、数あるメーカーの中でも歴史が長いメーカーです。
1923年創業、今もなお変わらぬ生産体制でシェットランドニットを作り続けている”Ce Forsyth”
シェットランドウールを使い、ハンドフレームでSHAGGY DOG SWEATERは、現在、”Ce Forsyth”でしか生産していないそう。
古くから数多くあったニットブランドも今では減少の一途を辿っているそうです。
SHAGGY DOG SWEATERを遡ると、アメリカにルーツがあります。
スコットランドのニットでありながら、その名前のルーツはアメリカにあるというハイブリッドなアイテムなのです。
1950年代、J Press 2代目社長 アービン・プレスによって、”毛むくじゃらの犬”と名付けられたSHAGGY DOG SWEATERは、1960年ごろアイビーリーガーたちの間で愛用されるようになります。
『Ivy Wardrobe Directory』
『Knitwear – Three to four – Made from Shetland wool, lamb’s wool, camel, or mohair. Crewneck, V-neck, cardigan, etc.』
(「TAKE IVY 』より )
軽くて保温力のあるニットは学生だけでなく、大人に向けてもブームとして親しみのあるものになりました。
アメリカの歴代大統領である、ジョン・F ・ケネディもSHAGGY DOG SWEATERを愛用していたといわれる一人です。
シェットランド島由来の羊毛を丁寧に編みあげ、スコットランドの国花であるアザミの花で、丁寧に何度も何度も時間をかけて起毛させていく。
暖かい空気を保つため、体を水濡れから防ぐため、程よく毛足が立ったころ、SHAGGY DOG SWEATERは完成します。
ニットの見た目からは想像し得ぬ、軽さと保温力が “Ce Forsyth”の”SHAGGY DOG SWEATER”の魅力であるといえるのではないでしょうか。
ハンドフレームによる肩周りや脇下、リブ周りのシームレスな作り。
ストレスフリーな着心地とミニマルなディテールにニットとしての最大限が詰め込まれている。
技術の進歩によって、より効率的に洋服は作られ、より安価に洋服を買うことができるようになる反面、失われていく技術がある。
Ce ForsythのSHAGGY DOG SWEATERには古き良きものとしてのエッセンスが詰め込まれているのです。
世界情勢が目まぐるしく変わっていく中、100年存在していたブランドもいつなくなってしまうかわからないこのご時世。
「昔こんなに良いニットメーカーがあったんだ!」
なんてことは言わず、僕たちも長く提案し続けていきたいアイテムなのですが、、
毛玉ができても気にすることなく着続け、スカスカになっても着続け、そういう風に毎年秋口になった時にこのニットを着る。
秋冬の定番服になるようなニットとしてご愛用くださいませ!
Arch 小村
Ce Forsyth / SHAGGY DOG SWEATER
COLOR / BLAZE , VINTAGE GREEN , OCEAN FORCE , NEW NAVY , OXFORD
SIZE / 38 , 40 , 42 , 44
PRICE / ¥28,380- (inc tax)