ARCH / LAPELLED WOOL COAT Vol.2

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「英国の構築的なビスポークコートを、ミリタリーやワークを得意とするARCH流の解釈で、再構築したら?」というテーマで生まれた、ARCHが提案する新しいコート。
昨日のブログをまだご覧になっていない方は、是非下記のリンクからご一読頂けましたら嬉しいです。

【10/11(fri)発売開始】
ARCH / LAPELLED WOOL COAT
COLOR / DARK NAVY
SIZE / M , L , XL
PRICE / ¥143,000- inc tax
オンラインショップはこちら

弊社オーナーの私物ヴィンテージ

デザインベースとなっているのは弊社オーナー山内が所有している、1940年代頃のビスポークで仕立てられたチェスターフィールドコート。

前回のブログでも触れましたが、一般的なチェスターコートと異なるのは袖付けのディテールです。
ベーシックなセットインスリーブではなく、ミリタリーコート由来のドルマンスリーブの仕様で仕立てられています。
袖付けが違うだけで、角張った構築的な雰囲気が薄まり、丸みを帯びた優しい印象を感じます。

そして今回リリースする”LAPELLED WOOL COAT”では、チェスターコートらしい荘厳な空気感を纏わせつつも、ミリタリーやワークウェアにも羽織れるようにカジュアルダウンさせました。
その過程で注目したのは、襟型です。

ヴィンテージに限らず、多くのチェスターコートは襟にアイロンを当て、襟が自立しないようなプレス加工を行います。
それをあえてプレス加工は行わず襟部分にステッチを施し、自然に襟が寝るようにしていたり、襟を立てても美しいシルエットに見せれるように、細かいダーツを入れたりと様々な工夫がなされています。

経糸にはSuper100’s、横糸にはSuper170’sを贅沢に使用した、ダブルクロス生地を採用。
Super〇〇’sとは「原毛1キログラムを、距離100キロメートルの長さの糸を作ることが出来る」という意味で、ウールの細さを表す指標になっています。
特に緯糸に使用しているSuper170’sは、カシミヤと同等の細繊維です。

ポケットや袖ボタン、フックベントなどの各部ディテールは非常にシンプルに仕上げられており、この贅沢なウールフランネル生地を一層引き立ててくれます。
飾りっ気は少ないですが、10年20年とクローゼットに残り続けるコートはこういう物だと思います。

僕は洋服のジャンルの中でコートが最も好きで、年齢の割には様々なコートを買って羽織ってきた方だと自負しています。

その経験の中で気がついた、”良いコート”の共通点。
「素材感が良い」・「シルエットが良い」
これはコート以外の洋服にも当てはまるかと思います。

そして僕が最もコートに求める要素は、「迫力」。
昨今、生地やシルエットが良いコートはごまんとありますが、それを感じるかと問われると全てが当てはまるわけでは無いと感じています。

僕の主観の話で少々脱線してしまいましたが、上の動画で感じて頂きたいのは”LAPELLED WOOL COAT”の、チェスターコートらしくない生地のドレープと迫力。
決してオーバーシルエットな作りでは無いですが、たっぷり使用された生地を活かすパターンワークにより、歩いたり風になびかれて生地が揺れ動くことで生まれる、迫力と美しさが堪りません。

【STYLING SAMPLE】

COAT / ARCH “LAPELLED WOOL COAT”
JACKET / FORME D’EXPRESSION
TROUSERS / KENNETH FIELD
SHOES / VINTAGE

COAT / ARCH “LAPELLED WOOL COAT”
PANTS / KENNETH FIELD
SHOES / PARABOOT

COAT / ARCH “LAPELLED WOOL COAT”
JACKET / ARCH
KNIT / JOHN SMEDLEY
PANTS / OUTIL
SHOES / trippen

“LAPELLED WOOL COAT”、ルーツこそドレスウェアですがあまり気にせずに色々なコーディネートをお楽しみ頂ければと思います。

身幅やアームホールに余裕があるので、モールスキンくらいのコットンジャケットなら中にも羽織れますし、ラペルジャケットの上からの合わせは言うまでもなくカッコ良いです。
普通の襟型のジャケットの際は、コートの襟を立ててスタンドカラーの状態で羽織ると綺麗にまとまります。

インナーはスウェットからニットまで幅広く合わせられます。
軍パンやワークパンツといったカジュアルパンツや、ドレスに寄せてフランネルのトラウザーなど、着る人の好みによって見え方を大きく変えることが可能です。

ドレスウェアだったものをカジュアルダウンさせることで、他のコート以上にカジュアルとフォーマル、どちらの着こなしもハマる1着になりました。

長かった夏も終わり、ようやく涼しくなってきたを通り越して、やや寒い気もしますがいよいよ洋服の楽しい季節になってきました。

コートは冬服の中でも着用時間が長く、視線を浴び続ける物だと思いますので、是非妥協の無い長く付き合っていけるような物をオススメいたします。
ARCHでは今シーズンも様々なアウターを取り揃えておりますが、この”LAPELLED WOOL COAT”を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?

ARCH南青山
小見野