OUTIL 24SS Vol.1

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ブログをご覧の皆様こんにちは。
小島です。

散々、「春がそろそろ」「春が来ましたね」なんてブログで煽ってる私ですが、春を迎えるにはどうしても気になってしまう素材があります。
服好きの皆様もそうだと信じています(笑)
それは「デニム」です。

私達が扱うBONCOURAを代表とする様々なブランドも扱わないところが無いと言ってもいいくらいメンズウェアに置いても切っても切り離せない存在だと思います。
日本は古くから藍染の文化が根付いている国なので、潜在的にあの藍の色に引き込まれてしまうなんて話も聞いたこともあります。

 ARCH南青山の店頭に立っていると海外からのお客様を対応することも多いのですが、インディゴ染めのアイテムへの反応はピカイチです。
デザイナーや海外でショップを営む人を接客することもしばしばありますが、「日本のデニム、インディゴ製品はNo.1だよ!美しい!」なんて表現をして喜んで試着してくれます。
そんな日本が誇る技術を持つ職人と対話し、青の色出しにこだわるブランドより春の新作が届きました。

僕自身も良く着ているので、イメージがある方も多いかと思いますが、
Outil vetements(ウティ ベトモン)のインディゴアイテムを2型紹介いたします。

VESTE THIERS
COLOR / D.INDIGO
SIZE / 1, 2, 3
PRICE / ¥46,200- inc tax
ONLINE SHOPはコチラ

フランス軍1930-40sのワークジャケットをベースに作成しており、通常のフレンチワークジャケットと違い2ポケットでよりシンプルに仕上がっています。
今回のVESTE THIERSに使用した生地は縦糸をロープ染色で本藍染を施し、横糸にヘンプと綿の混紡糸を打ち込んだD.indigo。
糸染色からオリジナルで作成したデニム生地で、驚くべきことに、化学由来のものを使わずに染め上げています。

以前、デザイナー宇多氏(以下宇多さん)に誘われご飯に行った時の話。
商談のためにアトリエを訪れ、その帰りにご飯をご馳走になることになり、予約をしていただいたお店まで歩く道中に色々な話を聞きました。

Outilのアトリエ

Outilができるまでの話、宇多さん自身の話など本当に楽しい時間を過ごしたのですが、何よりも「だからこのモノづくりなのか」という話を聞けました。

宇多さんはナチュラルワインを好んで飲むのですが、その中でも特定の地域のワインを好んで飲むそうです。
そして、そのワインを作っている本人に会いに行き実際に話したり、時には手伝ったり(最初は相手すらされていなかったそうです笑)とその行動は最早デザイナーを超えているなと思いながら話を聞いてました。

連れて行っていただいたあひるストア

その話が服に通じていることは話を聞いてから気づいたのですが、宇多さんは「源流を知る」ということを大切にしているとの事でした。
その地域の土地で、どういう育て方をしているからこういうワインができる。
ということは、実は服にも同じ事が言えるんだよ。と。

確かに、デニムといえば岡山。ウールは尾州。なんて具合にその地域特有の得意分野があることは私も知っていましたが、その源流を知り、その特性を活かしてモノづくりをしたら最高に良いモノができる。

だからこそ、宇多さんはモノづくりをする人に直接会いに行って直接お話をしてモノを作っているんだなと理解し、だからいつもデリバリーの旅に欲しくなるものばかりなんだとハッとさせられたとても楽しい嬉しい記憶です。
今回のVESTE THIERSの生地は本藍で染めています。
とても難しく、繊細な作業であるため作り手との対話が活きていると強く感じます。
生地については ARCHが先日アップのブログにて紹介してますので是非ご覧ください。

SAC COLMAR M
COLOR / INDIGO × BLACK INDIGO
SIZE / One
PRICE / ¥27,500- inc tax
ONLINE SHOPはコチラ

そして、宇多さんのアイコンでもあるヴィンテージトート。
これは某ブランドの80年代の限られた時期にしか作られていないデラックストートをベースに作成しています。
通常の物とハンドルの生地の使い方が違うため、あのトート特有の手に突き刺さる鈍痛が起きにくくなっています。

ベースの生地の4号帆布を手染めでインディゴ染を施し、outilオリジナルモールスキンとコンビで作るという贅沢なトート。
ヴィンテージのネイビーベースの生地のやれた茄子紺の雰囲気も最高ですが、これを使い込んでクタクタにしていくとどんな風合いになるのかが楽しみです。


デニムのスカイブルーの色落ちくらいまでフェードしたら最高だろうなぁなんて想像してしまいます。
インディゴ染めの雰囲気も相まってザ、アメカジに仕上がらないところもなんとも ARCHらしい。
夏はシャツに短パンでエスパドリーユでこのトートだな。とそんなイメージで買い付けました。
今時期は濃い色を活かしてウールコートに合わせて、ジェーン・バーキンのカゴバックの要領で持っていただけたら最高の雰囲気だと思います。

好きが相まって長々と書いてしまいましたが、この雰囲気は是非店頭でご覧いただきたいです。
遠方の方は遠慮なくお問い合わせください!
皆様のご来店お待ちしております。

ARCH南青山
小島
Instaglam : @arch.atsushi213

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ARCH南青山 instaglam
(https://www.instagram.com/arch_minamiaoyama/)

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