SEIL MARSCHALL / PORTLAND TOTE – ARCH EX
1896年にドイツで創業した”SEIL MARSCHALL (サイルマーシャル)”
創業当時は、現地の漁師たちに向けたロープを専門に製作・販売を行い、その品質の高さからロープ以外の製品も求められるようになりました。
現在もドイツ国内の工場で、ハンドメイドにて洋服やバッグなどを製作しています。
代々家族で経営をしており、今期で4代目になるそうです。
クラフトマンシップ溢れる”SEIL MARSCHALL”に、ARCH別注商品の製作を依頼することになりました。
昨年の秋冬に同ブランドに製作して頂いた、ヴィンテージのブランケット生地を用た、ブランケットトートバッグが記憶に新しいところです。
今回は、ズバリ”夏に持ちたいバッグ”がテーマになっております。
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SEIL MARSCHALL / PORTLAND TOTE – ARCH EX
COLOR / NATURAL
SIZE / ONE
PRICE / ¥63,800- inc tax
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デザインのイメージにあったのは、フランスの有名なH社が作っていたコットンキャンバスのトートバッグ。
一般的に小さいサイズのものが多いのですが、昔休日を使って古着屋散策をしていた際に、ビッグサイズのそのモデルを見かけました。
ビッグメゾンが手がけるだけあり華やかな佇まい。
しかしながら、どこか”L.L BEAN”のビーントートのような素朴でカジュアルな雰囲気も感じる…
バッグの別注アイデアを考えるにあたり、あの時見かけたトートバッグが頭をよぎりました。
約120年に渡る”SEIL MARSCHALL”の長い歴史の中で生まれた膨大な生地たち。
それらのストックは現在も、ドイツ本国の社内で保管されています。
「”夏に持ちたいバッグ”というテーマに沿う、何か丁度良い生地は無いか?」
とブランド側に問いかけたところ、清涼感があって夏らしく、さらにARCHで提案している洋服とも良く馴染む生地が見つかったのです。
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選ばれた生地は、ブランドが長らく保管していたナチュラルカラーのリネンキャンバス生地。
ハンドル部分は、がっしりと織られたコットン素材を使用しており、細幅で持ちやすいです。
糸番手の高い上品なリネンというよりかは、ブルっとした肉厚な生地感。
リネン素材のバッグは強度が不安、という方もいらっしゃるかと思いますが、麻は天然繊維の中で最も丈夫な素材です。
100年以上前のフレンチヴィンテージが、現代でも比較的綺麗な状態で残っているのも、当時リネン素材をよく用いていたというのが良い例では無いでしょうか。
バッグという長い時間をともにする存在。
経年変化を楽しみながら、末長く付き合っていける相棒になるはずです。
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見た目からは想像できないほど軽く、日常使いから2泊程度の小旅行まで幅広く活躍するはずです。
またリネンの特性上、濡れた時に最も強度が高くなるため、天候にも左右されにくい優れもの。
そしてなんといっても、燻んだナチュラルカラーのリネンと男らしい洋服との相性が、すこぶる良い。
ワークやミリタリーといった、ARCHで軸としているジャンルの洋服とのコーディネートを、是非楽しんで頂ければと思います。
洋服は春夏と秋冬でそれぞれ用意されますが、バッグを季節ごとに変える方はあまり多くありません。
特に夏は洋服でのオシャレに限界があると思いますので、アクセサリーなどと同じように、小物でコーディネートの幅を広げてみてはいかがでしょうか?
是非店頭でご覧下さいませ!
ARCH南青山
小見野