“ANATOMICAとArch”
Arch STELLAR PLACEのブログをご覧のみなさまこんばんは。
はじめまして、ANATOMICA SAPPOROの岩谷です!
本日は週末に開催されます”ANATOMICA POP UP STORE”の告知と少しばかりANATOMICAとArchに纏わるお話をさせていただきたいと思います。
ご存知の方も多いと思いますが、私(岩谷)もANATOMICA SAPPOROでの勤務になる前はArchに勤務をしており、洋服の基本的な事をここで教わりました。
そんなArchは15年程前に今の路面店が有る南3条西8丁目エリアに開業致しました。
オーナー云く、オープン当初の品揃えは、ヨーロッパヴィンテージ、Paraboot、そしてANATOMICAというなんともコンセプチュアル、且つ片寄ったラインナップだったそうです。笑
私が入社したばかりの頃も店内の殆どがミリタリーやワークウェアで埋め尽くされており、そこに厳選された新品の商品が必要不可欠の如く並んでいたのを覚えています。
その商品構成は揺るぎなくブレのない、何か一つの基準を設けているかのようなセレクトで、洋服の知識が浅かった私にはまだまだ理解のできない領域でした。
特にオーナーや先輩達からは合い言葉のようにANATOMICAは別格だぞ。
と言われていましたがやはり当時の私は袖を通してもその良さが全くわからなく、必死で理解しようという気持ちで一杯だったのです。
そんなある時ヴィンテージの買い付けより帰国したオーナーが、ANATOMICAが94年の創業より初めてジーンズを考案し販売し始めるという情報を聞きつけ、「Archでも正式に仕入れさせてもらえるように頼んできたぞ!」と興奮ぎみに話してくれました。
と言うのもジーンズを仕入れるまではあるツテでANATOMICAの商品を仕入れていた為、まだ正規としての取り引きが始まっていなかったからなのです。
時は経ちその一年後、待望のジーンズが私達のお店 “Arch” に並んだのです。
そこから洋服には背景がある事、洋服には正しいフィッティングがある事、洋服は何を着ているかではなくどう着ているかである事、をこのジーンズを皮切りに教わり、洋服に対する価値観を学ばせて頂きました。
その後、私たちは幸いな事にANATOMICA TOKYO代表の寺本さんや、ANATOMICA PARIS代表のピエール・フルニエ氏とお仕事をさせて頂く機会も増えお店作りのイロハも沢山教えて頂きました。
例えば、シャツはアメリカのシャツメーカー、アンダーウェアーはドイツのアンダーウェアー、トラウザースはフランスのトラウザースメーカーの物を、その中から自分たちの店の色やスタイルに当てはまるものだけをセレクトしていくのが本当のセレクトショップである。
そこには歴史に基づいたオリジナルと呼ばれる服があり、文化の継承に繋がって行く。
そんなストーリーを纏った洋服は次世代に受け継がれ、私達はそれを伝えるための伝道者でありそれこそが販売員の仕事だという事に気付いたのです。
そうした想いは着実にお客様に伝わり、Archの飛躍に繋がったことは間違いありません。
当然今のArchのスタッフも全員が同じ思いを持っていると思います。
ArchとANATOMICAの切っても切れない関係性はこんなところにあったのです。
少し話が長くなってしまいましたが、日頃私たちが洋服に対して考えていることを少しでもこの2日間でお話できたらと思っています!
是非、週末お時間がありましたらお立ち寄りください。
皆様のご来店心よりお待ちしております。
ANATOMICA 岩谷
“ANATOMICA POP UP STORE”
in Arch STELLAR PLACE
2018 1/27(sat)〜1/28(sun)