21歳のヘミングウェイ
皆さんこんには、ARCH米村屋の阿部です。
新年に入り自分自身すごく楽しみにしていた”MOJITO”(モヒート)より新作の入荷になります。
“PROPOSE SACK COAT”
“PROPOSE SACK COAT”は21歳のヘミングウェイがその後に最初の妻となる女性、ハドレーの家を訪ねた際に着用していたであろうスーツ、ブルックスブラザーズのNO.1サックコートに触発されたアイテム。数シーズンに渡りMOJITOの定番アイテムとして展開しているアイテムですが今回はダック地にコーデュロイの切り返しで土臭く、品のある佇まいの一枚が登場致しました。
やや短めの着丈のボックスシルエットのジャケットで、フロントは四つボタン、背面に深いベントが入るデザインです。フロントには大型のパッチポケット、左胸に内ポケットが付く仕様となっています。袖口はひと折りして着用出来るようにデザインされており、袖裏にも襟口同様コーデュロイの仕様になっております。使用されているダック素材は糸の芯まで色が染まっていない“中白”と呼ばれるもので、着用と洗いを繰り返すことで味わい深い褪色感や風合いが増していく素材です。
“MSG&SONS”の88/12 SWEATに”BONCOURA”のデニムペインターパンツ、往年のカジュアルスタイルに”PROPOSE SACK COAT”を合わせてスタイリング。ヘビー過ぎずライト過ぎないダック地は気兼ねなくサラッと羽織れて、シンプルながら程良い主張感が良い一枚です。自分自身のダック地のイメージは無骨で土臭く雰囲気はありますが、”着ずらい””無骨すぎて合わせ方が限られる”等のイメージがありました。同ブランドがリリースされた今回の一枚は、生地感や絶妙な塩梅のパターンメイクも相まって、今までの自分の知っている”ダックジャケット”の概念を覆された一です。
カジュアルなスタイリングを組ませて頂きましたが、上品な印象のトラウザーズやセンタープリーツの入ったスッキリとしたフォルムのボトムスにも相性が良く、多種多様な使い方ができるアイテムかと思います。
コーデュロイの襟と立てたり袖を折り返したり少し表情を変えて着るのも良いです。着込み、洗いを繰り返しエイジングも楽しみなこの一枚は長い時間をかけ愛用していきたいジャケットです。是非一度ご覧頂ければと思います。
ARCH米村屋 阿部