Willis & Geiger “The Hemingway Bush Jacket”
ARCH米村屋では初のご紹介となるブランド “Willis & Geiger”
もはや説明不要でもある、これまでの歴史と功績。“KING OF OUTFITTERS” の名にふさわしい伝説のアイテムが数年前より復活を遂げ、ARCH米村屋の店頭に並びます。

Willis & Geiger
1902年北極探検家ベン・ウィリスによって創設された “米・本格アウトドアブランド“。アウトドアと言っても、ジャンルやブランドが様々あるなか、ウィリスアンドガイガーは、登山や撮影を目的としたアンデス探検隊に独自のデザインを生み出しその名を広めました。
1930年代には、アメリカ東海岸の上流階級の間で、サファリ旅行がブームになった際に、サファリクロージングを発売。当時非常に人気の高かったN.Yにある富裕層の為の高級ハンティングショップAbercrombie & FitchのOEM生産を請け負い、さらには、アメリカ軍からの要請でパイロット達の防寒性の高い飛行服をも手がけていました。
ヘミングウェイ、ルーズベルト大統領、チャールズリンドバーグ、ダグラスマッカーサー….と言った名だたる著名人が、ウィリスアンドガイガーが手掛けたウェアに袖を通し、愛用してきました。

上記にもある、1930年代に流行したというサファリ旅行。これは、当時の富裕層のステータス?として親しまれていたアフリカ圏への探検です。
そんな中、多くの富裕層を顧客に持つ、ハンティングショップAbercrombie & Fitchの依頼でウィリスアンドガイガーが開発した素材が、亜熱帯地域アフリカのブッシュ(森林・潅水地帯)で快適に過ごせるよう、蚊や、サファリ蟻から身を守り、高い速乾性を兼ね備えた高密度ファブリック、340 cotton bush poplin(コットンブッシュポプリン)です。
今では聞き馴染みなある素材ですが、当時はこの”ブッシュ・ポプリン” がアウトドアファブリックとしての、最初の”基準としての存在”になったと言われております。


そんなサファリ旅行の火付け役となったとも言われる人物が、兼ねてからアフリカに訪れていた、漢・アーネストヘミングウェイであり、そんな彼が当時、特注依頼をして製作されたサファリウェアがWillis & Geiger不屈の名品。
今回ご紹介するTHE HEMINGWAY BUSH JACKETです。

SIZE / 38 , 40 , 42
COLOR / PEWTER
PRICE / ¥99,000-
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本来、装着されたベルトでウエストを絞るのが、従来のサファリジャケットですが、めんどくさがりのヘミングウェイの要望で、ベルトを排しウエスト部分はゴムを入れてシャーリングさせた仕様に。
左腕には、目の悪い彼に必要不可欠な眼鏡用のポケット。
左胸には彼が愛用したライフルであるマンリッヒャー・ショウナワーのロータリーマガジン(カートリッジ)にも対応出来るマガジンポケットが施されております。


サファリウェアらしい多くのギミックが効いてますが、これ以上、これ以下にない必要最低限なディテールで完成されるのが、機能美の塊THE HEMINGWAY BUSH JACKET。
彼の名を冠し、今も尚、名作で在り続けている名品です。もちろん生地は、アメリカで手配されたコットンブッシュポプリン。ボタンも当時と同様の水牛ボタンが使用されています。細くしたり、短くしたりと言う、勝手なサイズスペックの変更もありません。



VEST / KENNETH FIELD “VEST Ⅱ”
PANTS / KENNETH FIELD “SAUSALITO”
復刻というプロダクトに、先入観も持つ方もいらっしゃるかと思いますが、一度袖を通して頂くと、感じて頂けるものがあると思います。
自分は、昨年4月に札幌に異動してきた際に東京との温度差に驚き、着るものに悩んでいたのですが、コットン高密度素材のこのジャケットがとても重宝しました。また今年も新しいアイテムとのコーディネートを楽しみます。
ARCH米村屋 町田