Tricker’s 別注カントリーシューズ

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アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、、、
カジュアル、ドレス、アウトドア、モード、、、
僕自身、洋服屋という職業柄もあって、年齢の割には国やジャンルを問わず、色々な革靴を履いてきたと思います。

昨年Arch市電通りで開催した”Tricker’s TRUNK SHOW”

穴飾りがあしらわれた印象的なデザイン…
ずっしりと重みと厚みのあるレザー…
コバの張り出した無骨で存在感のあるフォルム…

20代の時、Tricker’sのカントリーシューズを履いていたものの、サイズを間違ってしまい一度は手放してしまった。

「でもスタイルがあって格好良い靴だ!もう一度適正のサイズで履きたい!」

一度手放して同じ靴を買ったのは、初めての経験でした。

他にはない圧倒的なオーラを持つTricker’sの靴に惹かれるのだと思います…。

Arch では昔からTricker’sのカントリーシューズをご提案していましたが、
ここArch Sapporoで展開するのは数年ぶりです。

ワックスジャケットやツイードジャケット、フランネルのトラウザーズ…
直球なブリティッシュカントリースタイルには勿論、モダンなデザイナーズブランド、オールドアメリカンスタイルにも相性が良いカントリーシューズは作れないか…。

そんな気持ちで製作に至ったのが、今回のArch Sapporo 別注カントリーシューズです。

別注を製作しよう!と意気込んだものの…
実は行き詰まっていました。

市電通りのブリティッシュメインのラインナップとの想像はついたのですが、
今のArchのラインナップにどんな靴を合わせたいのか…。

まず重要なアッパーの生地はどうするか…。

オーダーの締切が迫っていた時に代表山内と食事に行く機会があり、相談する事に。

「Tricker’sといったら、グレインレザーがイメージにあるんだよな。
一番最初に買ったTricker’sはグレインレザーだったよ。」

”グレインレザー”

グレインレザーは傷がつきにくく、また傷がついても目立ちにくくて非常にタフ。
カントリーシューズとしての機能面は十二分に果たしてくれるし、ここ札幌の雪国にも心強い存在。

何よりTricker’sが使用するずっしりとした肉厚のグレインレザーは、迫力満載…。

数日間の悩みはそのヒントですぐに解消されました。笑

そして選んだデザインは、シンプルなプレーントゥ。

敢えてメダリオンなどの装飾的な要素を無くすことで洗練された佇まいとなっています。

所謂シンプルなダービーシューズですが、スムースレザーとは異なるグレインレザー特有の凹凸感が他にはないキャラクターもある1足に。

伝統的なカントリーシューズの雰囲気が漂うグレインレザーでありながら、
アッパー、アウトソールから、インソール、鳩目、紐に至るまでオールブラックで指定し、モダンな印象に仕上がりました。

雨雪に強いにグレインレザーに加えて、ぐるりと靴の外周に巻かれたストームウェルトが、さらに水の侵入を防いでくれます。

僕自身北海道の冬をTricker’sのカントリーシューズで、3シーズン迎えていますが、ウェルト部分からの浸水を感じたことはありません。

ウェルトと強めに張り出したコバの組み合わせが、Tricker’sらしい、無骨で魅力的なフォルムを生み出しているのです。

これからの時期、北海道ですと靴を買う際に気にするポイントは、雪道に対応できるかどうか。

アウトソールには、スマートな見た目とグリップ力に優れた「リッジウェイソール」を採用。

凍った雪道でも安心して歩けることは、ここ北海道では凄く重要ですよね。

ラバーソールの中では屈曲性にも優れているので、歩きやすいのもこのソールの特徴です。

グレインレザー、ストームウェルト、リッジウェイソール…
どんな天候にも心強い全天候型万能選手です。

「バッフォローチェックのネルシャツやマッキーノクルーザー」
「5ポケットジーンズ」

「レザージャケット」
「チノパンやベイカーパンツ」

「ドレープ感のあるモダンなデザイナーズの洋服」

「ツイードジャケットやワックスジャケット」
「肉厚なガンジーセーター」
「コーデュロイやウール素材のトラウザーズ」

伝統的なカントリーシューズでありながらもモダンな雰囲気に仕上がった1足は、直球なブリティッシュカントリースタイルには勿論ですが、様々なスタイルと相性抜群です。

数は限られていますが、多くの方に履いていただければ嬉しいです。

【オンラインショップはこちら】

Tricker’s TRUNK SHOW
at Arch SAPPORO
DATE : 2024/10/25 (fri) ~ 2024/10/27 (sun)

<札幌市中央区南3条西8丁目11-4第一ビル1F/2F>

1829年、製靴業の聖地として知られるイングランド・ノーサンプトンで産声を上げた<Tricker’s(トリッカーズ)>。

190年以上の歴史を誇るイギリス最古の製靴業者であり、1989年にはロイヤルワラントの栄誉を授かるなど、長い伝統と比類なきクオリティは他の追随を許しません。

10月25日(金)〜27日(日)の3日間、Arch Sapporoでは初となるTricker’s TRUNK SHOWを開催いたします。

また、期間中<Tricker’s>製品をお買い上げいただいた方には、先着で純正のシューツリーをプレゼントいたしますので、ぜひこの機会にご来店くださいませ。

Arch 荒

※ Tricker’sのカントリーシューズ、ブーツは厚手のソックスを履くことを前提として作られていますので、ご来店の際はぜひ厚手のソックスをお持ちください。