普遍的で変わらないベーシックアイテム“シャンブレーシャツ”
世の中には普遍的で、永遠の課題と言われている事柄がいくつもあると感じます。
考えても考えても平行線で、年を重ねても明確な答えが見つからない。
そんな経験をするのは人間として生まれた以上、誰もが抱える一つのミッションだと思います。
それは、人間関係や社会の問題だけではなく、洋服にも同じ事が言える気がしています。
洋服屋の世界に飛び込み、様々な勉強をしていく中で、ベーシックなアイテムをいかに上手く着こなすか、
どの様に“其れ”を表現するのか、日々模索をしています。
その中で、個人的に当てはまる一つのアイテムが、、

シャンブレーシャツだと感じます。
シャンブレーシャツは19世紀のフランス北部、カンブレー地方で織られていた布地に由来します。
元々はリネンで織られていたという資料もあり、
夏のワークウェアの代表的なアイテムです。

1900年代のアメリカでは、鉄道作業員や農夫などの労働者のシャツとしてシャンブレーシャツが広く採用され、1910〜1940年代にかけて、アメリカ海軍の水兵(セイラー)たちの作業着として標準支給されました。
そこを踏まえ、今回皆様にご紹介するのが

THE CORONA UTILITY からアメリカ海軍退役者用のシャツをオマージュした”NAVY 1POCKET SHIRT”の半袖です。

左胸1ポケットの究極にシンプルなデザインで、ワークシャツでありながら、ダブルステッチの幅も狭く運針も細かい繊細な作りが特徴的です。


経糸をロープ染色し、旧式の軽布用力織機を使用して製織している5ozシャンブレー。


日々洋服の着方で模索する中で、“これだ!”と見つかった瞬間に、それしか着なくなる。
こんな経験を増やせる様になりたいと常々思います。


是非、シャンブレーシャツを手にとっていただき、どの着方や着合わせがいいのか皆様と語り合う日がきて、見つからない答えを探すそんなロマンを共有したいと熱望します。
Arch 松林