一枚に集約されるシャツ

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洋服の着こなしが自由化されるこの時代。

一昔前は階級やその場のシーンでルールが設けられ、

着れる服、着てはいけない服がはっきりと分かれていた時代もあります。

例えば、“白Tシャツ”。

白Tシャツは元々、20世紀初頭、アメリカ軍の下着(アンダーウェア)として採用されました。

アンダーウェア=人前で見せるものではない。

こういった時代から1950年代、映画「理由なき反抗」

にてジェームス・ディーンが白Tシャツにジーンズといったスタイルをした事は言わずもがだと思います。

反抗的でクールな印象がティーンの中で話題沸騰した歴史があります。

冒頭でもお話ししたように、現在は洋服のルールに縛られるといったことがかなり減ってきています。

しかし、ルーツや時代背景を知っているという事が大切だと感じます。

テーブルマナーやビジネスシーン、冠婚葬祭等

知らないといけないのと同様に、洋服にも気合わせが大切なのです。

そこで今回ご紹介したいシャツが、、

SOUNDMANのHAVANAです。

見覚えのある方は多いシャツではないでしょうか。

所謂、キューバシャツのディテール。

そもそも、キューバシャツとは「グアヤベラ(Guayabera)」と呼ばれることもある、キューバ発祥の伝統的なシャツで、左右に2本ずつ縦のプリーツ(ピンタック)が入っているシャツ。

なぜキューバシャツと呼ばれるのか、元々はキューバの農民の作業着がルーツとされ知られていました。

しかし、フィデル・カストロ(キューバの革命指導者)や中南米の大統領・政治家たちが公式の場で着用したことで「正装」としての地位を得ました。

特にキューバではスーツではなく、白のキューバシャツがフォーマルな衣装とされ、国際会議などでも着用されるように。

洋服のルーツや時代背景によって、フォーマルなシーンでは着用できないアイテムも国民性によっては、

それがフォーマルに着用するといった面白い事例もあります。

フォーマルにも、リゾートでも着用されるアイテムはこの先にもこの一枚なのかもしれません。

そんな汎用性の高い一枚に集約されるシャツを是非店頭にてお試しください。

Arch 松林