Alden / Arch Exclusive “PUNCHED CAP TOE”
前回、前々回のブログの最後に触れておりましたAlden Arch Exclusive。
その全容を本ブログにてご紹介いたします。

インラインとこのモデルの大きな違いはレザーにあります。
現存するAldenにおいて
・モディファイドラスト
・キャップトウ
・ダービーシューズ
・ブラックカーフ
上記の条件を満たすものは存在しません。

WWⅡ で支給されていたU.S. Army Service Shoes Type Ⅰ , Type Ⅱを彷彿とさせるこのモデルは当時のカウハイドではなく現代の街履きに落とし込めるよう、
きめの細かいカーフを採用しておりデザイン上ミリタリーの色が濃いながらも、艶やかさを兼ねた一足。

革靴のトウ(ストレートチップ・ウィングチップ・スプレットトウ…)にはそれぞれに意味があり、状況やスタイルによって使い分けるのが多様性の時代だからこそ大事にしたいルールだと個人的には思います。

スプレットトウ(例v-tip)のルーツを知っていれば、それを礼服として着用することはないし、ストレートチップのオックスフォードがどれだけドレッシーかを知っていればジーンズや軍パンに合わせる事も自ずと避けるはずです。

今作のArch Exclusive のストレートチップにパーフォレーションが施されたパンチドキャップトウのダービーシューズは
トウの形だけで判断するのであれば、ドレッシーとスポーティの丁度中間に位置します。

ストレートチップが最もドレッシーである理由はつま先まで相手に敬意を示す為であり、
そこにパーフォレーションが施された(装飾)キャップトウは自ずと序列が下がり、何も施されていないプレーントウがこの三つの中では最もスポーティとなっていきます。
このルールから言うと多岐に渡るシーンにおいてスタイルに組み込みやすいのはキャップトウであると個人的には考えています。
さらにはオックスフォード(内羽根)ではなくダービーシューズ(外羽根)でカジュアルダウンした仕様という点もワークウェアや軍パンにも組み込みやすい理由の一つだと思います。

ミリタリー色を感じながらも、モディファイドラストという機能面と美しさを両立させたラストを採用している点も魅力の一つです。

同時期に開催するCOALMAINE GUARANTEEDはAldenに最も合うジーンズとして評されています。
ぜひこの機会にどちらも合わせていただきたいと思います。
なるほど…となるはずです。笑

Arch柳田