KLASICA 24SS 都会のピクチャープリント　KLASICA × ARCH / SH-034 Arch Ex.

30Apr. 2024

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ブログをご覧の皆様こんにちは。

うだるような暑さになりつつある東京で今まさにおすすめしたい特別な企画のリゾートシャツがKLASICA(クラシカ)より入荷いたしました。

このシャツを作るきっかけは、昨年の7月に届いた1通のメールから。

例年いただく展示会の案内のメールがポンっというMAC独特の通知音と同時に届き、「24SS KLASICA 展示会のお知らせ」というタイトルを見て、今年のコレクションはどんな物なのかとワクワクする気持ちと、やや緊張の入り混じった形容し難い独特の感情で、添付されたpdfを開くと24SSのシーズンテーマとそのシーズンテーマにそったヴィジュアルが目の前に広がりました。

「FOREST/AWE」

forest(フォレスト)→木ということはわかるのですが、普段から聞きにれないawe(オー)という単語。
調べてみると直訳は「畏怖の念」ということらしい。

自分の持つKLASICAのイメージは、かんかん照りの太陽の下で海と砂浜というThe 夏というイメージとは違い、品のある落ち着いた夏、どちらかというと余暇を避暑地でゆったりと過ごすようなイメージ。

自分なりにシーズンテーマを解釈し、渋谷駅から裏渋谷を過ぎる徒歩15分弱の道のりを2023年春夏の振り返りをしながら、2024年の ARCH南青山の未来予想図を妄想しながら歩き続けKLASICAのアトリエに到着。

道幅狭めの裏渋谷の先に急に現れる都会の喧騒からやや離れらるようなアトリエの雰囲気がとても素敵で大好きな空間です。
そして暖かく迎えてくださる河村ご夫妻。

目の前に広がる24SSのサンプル達。
直ぐに服に触りたくなる衝動を抑えて近況報告や、河村さんから海外展示会でのお話しなどを聞きながら少し涼んで興奮と上がった体温を下げながら本題に。

小島「今年のシーズンテーマはどういった意味合いなのでしょうか」

河村「FOREST/AWEは他のみんなは旅行とか帰省とかで明るいイメージで過ごしている一方で、1人森の中に身を投じた時に感じる少しヒヤッとした冷たさのあるような夏のイメージ。自分1人で大自然に放り投げられてちょっとした恐怖感を覚えるようなそんなイメージです。KLASICAの思うSSはすごい明るいイメージではなくて、少し冷たさのあるイメージで作ることが多いんです」

と頭に情景を浮かべて見応えのある4ラックを1点1点、丁寧に説明をしてもらいながら時間を忘れてただただ服に没頭する時間。
河村さんのルーツや、年代を問わず良い服を取り入れ、KLASICAの物として生まれていく作品達はクリエーションされた物ばかりでした。
そして全てのサンプルを見終わり、気になった商品をピックアップし、写真を撮影し終わるころにふと、

河村「 ARCH南青山ができて初めての夏はどう？」

とフランクな会話に。

小島「24SSはよりARCH南青山らしい、クラシックをモダンに取り入れるそんなスタイルを提案したいんです」

展示会中、SH-034という、KLASICAの34番目に生み出された半袖シャツが気になっていました。

それはレーヨン素材でリリースされており、新しく夏に提案する ARCH解釈のレーヨンアロハとして提案しようと思っていたのですが、

河村「ヴィンテージのアロハも格好いいものあるよね。どんなものが好きなの〜？」

小島「社会人なりたての頃に今でも親友の同期がレーヨンのピクチャープリントのアロハシャツを自慢してきたことがあって、ちょうどその時50s’のカルチャーにどハマりしてたこともあって喉から手が出るほど欲しかったのですが、着たら似合わなくて自分に似合う柄あったらなーって思って結局見つからずでした笑、アイテムとしては大好きです、、」

その時にピシャっと雷に打たれたかのように降ってきた、別注案。
ただもう展示会のアポイントの時間もほぼ残っていない残り数分。

他の形で仕入れようかと思っていた、「FOREST/AWE」のシーズンヴィジュアルの松元康明氏の作品をコットンレーヨンの生地にプリントした生地。
古い木製の巨大なカメラで森の風景を湿板撮影し、暗室で銀塩写真に焼き付けられた森のイメージは、一旦分解され、撮影地で採取した土や枝葉の煮汁でランダムに煮込むことで、森のエッセンスを不均衡に再注入するという、KLASICAの服のルーツと近い匂いを感じ、作製に至ったKLASICA初のプリント生地。
これをSH-034の形に載せたら、今のムードでARCHのスタイルにスパイスを効かせる最高のピクチャープリントが作れるのでは、、、！
この土壇場で提案するのも、、、なんて気持ちを投げすてて、河村さんに提案したところ。