DRESS&ARCHIVES / ツイードジャケットのすゝめ
いつもブログをご覧下さいまして、ありがとうございます。
本日は、秋冬の代名詞であるツイードジャケットの紹介です。
昨年はチャコールツイードでしたが、今シーズンの生地も抜群のカッコ良さですよ。
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【10/3(thu)発売開始】
DRESS&ARCHIVES / SPORTS COAT HARRIS TWEED
COLOR / OLIVE
SIZE / 46 , 48 , 50 , 52
PRICE / ¥121,000- inc tax
オンラインショップはこちら
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今シーズンのカラーはオリーブ。
オリーブと言ってもミリタリーのそれとは違った、ブリティッシュカントリーらしさが溢れる色合いです。
HARRIS TWEEDのツイード生地は、イギリスの国家制定法により守られている由緒正しき生地。
生地を織りあげる島や、使用する原料(ピュアヴァージンウール)が指定されており、全てが指定された島の織り手の手織りでなければ、HARRIS TWEEDと呼べないという箱入りの生地メーカーなのです。
ベースカラーのオリーブに、オレンジやブルーの色糸でウィンドウペンが構成されています。
今回採用した生地は、現在のHARRIS TWEEDの定番生地ブックの中には存在していない生地で、過去の資料や生地スワッチをいくつも見た上で、ARCHのために再び生産してもらいました。
ハイテク素材が主流の現代とは逆行した生地ですが、失われつつある手織りならではの奥行きがある色味と暖かさが、服好きの心を鷲掴みにしてくれます。
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3つボタン、箱ポケ、フラップ付きポケット、センターベントというアメリカントラッドを感じるディテールが踏襲されていますが、使用している生地はイギリスのツイード。
このミックス感が、ARCHで提案するスポーツコートとして非常に相応しいものになっています。
ちなみにボタンについては、2つ掛けでも真ん中の1つ掛けでも綺麗なVゾーンになるように細かく調整されているので、お好きな留め方でお楽しみ下さい。
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そもそもスポーツコートとは、競技ユニフォームというだけではなく、スポーツ観戦や競技後の替え上着としての側面が強く、極めてカジュアルなラペルジャケットなのです。
ですので基本的に共地の組下は存在せず、綿パンやウールパンツなどと、セパレートで合わせるのが主流でした。
ツイードジャケットを紹介するにあたり、この手のスポーツコートに対して馴染みの無い方や敷居の高さを感じている方も多いのではないかなと思いました。
それらを払拭するべく、今回のブログは特にコーディネートに焦点を当てて、ツイードスポーツコートの汎用性の高さをお見せいたします!
【STYLE SAMPLE No.1】
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HAT / JAMES LOCK
JACKET / DRESS&ARCHIVES
KNIT / JOHN SMEDLEY
SHOES / ALDEN
SCARF / DRAKE’S
まずは折角のツイードジャケットですので、トラディショナルな雰囲気のコーディネートです。
イギリスにルーツのあるアイテムを積極的に取り入れながらも、程よくアメリカンな要素を混ぜています。
実際に街で着用することを考えタイドアップではなく、ハイゲージニットにスカーフを垂らし品の良さは崩さず、ほんのりカジュアルなニュアンスにしています。
Brisbane Mossのチノクロスを使用した英国的トラウザーは、同じDRESS&ARCHIVESのものですが、スポーツコートにチノパンという、アメリカントラッドのようにも見せることが可能。
なので内羽根のドレスシューズではなく、あえてタッセルローファーを合わせて、ブリティッシュアメリカンなトラッドスタイルを意識してみました。
ハットに抵抗のある方は、キャスケットなどでもカッコ良いと思います。
【STYLE SAMPLE No.2】
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CAP / MSG&SONS
JACKET / DRESS&ARCHIVES
SHIRT / KENNETH FIELD
INNER / MSG&SONS
PANTS / SLOPESLOW
SHOES / MSG&SONS
2つ目はミリタリーウェアやスポーツウェアと組み合わせてグッと、カジュアルなコーディネートを組みました。
自分で考えてみて、結構気に入っている合わせです(笑)
「令和のスポーツ観戦で、スポーツコートを着るなら?」
これをテーマに、スウェットパンツを基軸にしています。
ミリタリーのスェットパンツのニュアンスが強いので、インナーにはサーマル、上からシャンブレーシャツを羽織り、足元はスウェットパンツと相性が良く、ミリタリーにルーツのがある軍用のトレーニングシューズ。
これくらい噛み砕いた合わせでも、なんだか様になります。
ブルゾンやジャンパーくらいの感覚で、気軽に羽織ってみて下さい。
【STYLE SAMPLE No.3】
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CAP / MSG&SONS
JACKET / DRESS&ARCHIVES
PANTS / LEVI’S
SHOES / ASTORFLEX
BAG / CHARLIE BORROW
最後はカジュアルなニュアンスでのブリティッシュアメリカンをイメージして、コーディネート組みました。
テーマは「僕自身が旅先に着ていくなら?」
DRESS&ARCHIVESのツイードジャケットは、思いの外軽くて動きやすく、コートほど丈がない分取り回しも良い。
ツイードならではの保温性と天然素材特有の通気性もしっかりあって、なかなか旅に向いたアウターだと思うのです。
パンツは1年のうちの2/3は穿いているであろう、5ポケットジーンズが欠かせない。
これからの時期、ジーンズに相性の良いトップスとくればスウェットが好みです。
余談ですが、私生活はクルーネックのスウェットが好きですが、旅となるとフーディーに手が伸びます。きっとこれは僕だけかも知れません(笑)
歩き回るだろうから、表革のレザーシューズだと天候に左右されてしまうし、スニーカーだとちょっぴり服装に厚みが足りないということで、スエードのモックトゥブーツをチョイス。
鞄はツイードジャケットに合わせて、厚みのある亜麻とレザーが特徴的な、英国のクラフトマンシップが溢れるCHARLIE BORROWのバックパックを持ったら完璧です。
【STYLE SAMPLE おまけ】
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おまけ程度の紹介です。
意外かも知れませんが、ラペルを立ててスタンドカラーのような着方も、ぜひ試してみて下さい!
これまた中々カッコ良いです。
ARCH南青山オープンレセプションパーティーの際、KENNETH FIELDのデザイナー草野氏が、スポーツコートの襟を立ててご着用されているのを見て、純粋にカッコ良いと思ったのと同時に、スポーツコートが持つさらなる可能性に気付かされた瞬間でもありました。
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いかがでしたでしょうか?
今回は僕の好みががっつり反映されたコーディネートでしたが、シンプルな軍パンとの合わせや、もっとモダンな洋服と合わせても面白いですし、可能性はこんなものではないと思います。
そのくらい汎用性が高く、面白いアイテムです。
スポーツコートという建前はありますが、ウールのワークジャケットやカバーオールのような感覚で色々なコーディネートを楽しんでみて頂きたいです!
ぜひ店頭でご試着して頂いて、一緒にコーディネートの妄想を膨らませましょう。
ARCH南青山
小見野